シンガポールを訪問中のウィリアム皇太子が、第3回「アースショット賞」授賞式に出席した。会場のグリーンカーペットで、皇太子は「アレキサンダー・マックイーン」のブレザーを着回して登場。女優ケイト・ブランシェットらと並んで写真撮影を行った。ステージでは今年の受賞者となる5団体が発表され、皇太子が未来の地球環境に対する希望を述べるスピーチした。
ウィリアム皇太子は「アースショット賞」授賞式に出席するため、現地時間5日にシンガポールのチャンギ国際空港に到着した。初日は空港の巨大複合施設「ジュエル」を見学し、歓迎に集まった現地の人々との交流を楽しんだ。
翌6日午前には手漕ぎ船の競漕「ドラゴンボートレース」に参加し、「ブリティッシュ・ドラゴン」のチームで手漕ぎの技術を披露した。
そして7日には、第3回「アースショット賞」授賞式が開催された。同賞は2020年にウィリアム王子(当時)が立ち上げた世界の環境問題を解決するためのプロジェクトで、今後10年間にわたり、毎年5団体(または個人)に各100万ポンド(約1億8500万円)の賞金が授与される。
今回の授賞式はシンガポールの「MediaCorp Theatre」で行われ、会場には自然を意識した“グリーンカーペット”が敷かれた。
この日、ウィリアム皇太子は「アレキサンダー・マックイーン」によるダークグリーンのベルベットのブレザーを着回して登場した。このブレザーは、2021年に開催された第1回「アースショット賞」授賞式で、キャサリン妃(当時)とともに出席した時に着用していたものだ。
ケンジントン宮殿によると、このブレザーは10年前からウィリアム皇太子のワードローブに加わったそうで、古い服を着回すことでファッションにおけるサステナビリティ(持続可能性)が地球保護に果たす役割を思い起こさせているという。
キャサリン皇太子妃は長男ジョージ王子(10)の重要な試験週間と重なったため、今年は授賞式に出席せず、英国の自宅に留まった。
グリーンカーペットに立ったウィリアム皇太子は、授賞式の司会を務める女優ハンナ・ワディンガムと俳優スターリング・K・ブラウン、受賞者の決定を支援する「アースショット賞評議会」のメンバー、女優ケイト・ブランシェットと並んで写真撮影を行った。
授賞式のステージでは今年の受賞者が発表され、「Accion Andina」「GRST」「WildAid Marine Program」「S4S Technologies」「Boomitra」の5団体が選ばれた。
これらの団体は、リサイクルしやすい部品を使用して電気自動車用バッテリーを製造する企業や、農家の食品廃棄物削減を支援するスキームなどが含まれる。
ステージの壇上でスピーチしたウィリアム皇太子は、昨年の気候危機の問題について次のように述べた。
「昨年は大きな変化と、さらに大きな挑戦の年でした。気候危機の影響が無視できないほど目に見えるようになった年で、多くの人々が敗北を感じ、希望が失われていった一年でした。」
さらに皇太子は、環境問題の解決に努めるファイナリスト達の姿を見て、将来の地球環境に大きな希望を見出したと伝えた。
「しかし今夜見たように、希望は残っているのです。楽観主義の光は、アースショットのファイナリスト達の中で明るく燃え続けているのです。」
「我々はその勇気を見つけることができると私は信じています。なぜなら、我々は最も強力な原動力である楽観主義と希望を持ち続けるからです。」
そして「未来の世代はこの10年間を、我々が地球のために集団行動を起こした時点として振り返ることになるでしょう」と語り、こう締めくくった。
「我々が否定や敗北主義の声を受け入れず、健全で持続可能な世界に向けた変革の立役者となった瞬間です。」
画像は『The Prince and Princess of Wales 2023年11月8日付Instagram「What a night!」、2023年11月7日付Instagram「The Earthshot Prize 2023 WINNERS!!!」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)
ウィリアム皇太子は「アースショット賞」授賞式に出席するため、現地時間5日にシンガポールのチャンギ国際空港に到着した。初日は空港の巨大複合施設「ジュエル」を見学し、歓迎に集まった現地の人々との交流を楽しんだ。
翌6日午前には手漕ぎ船の競漕「ドラゴンボートレース」に参加し、「ブリティッシュ・ドラゴン」のチームで手漕ぎの技術を披露した。
そして7日には、第3回「アースショット賞」授賞式が開催された。同賞は2020年にウィリアム王子(当時)が立ち上げた世界の環境問題を解決するためのプロジェクトで、今後10年間にわたり、毎年5団体(または個人)に各100万ポンド(約1億8500万円)の賞金が授与される。
今回の授賞式はシンガポールの「MediaCorp Theatre」で行われ、会場には自然を意識した“グリーンカーペット”が敷かれた。
この日、ウィリアム皇太子は「アレキサンダー・マックイーン」によるダークグリーンのベルベットのブレザーを着回して登場した。このブレザーは、2021年に開催された第1回「アースショット賞」授賞式で、キャサリン妃(当時)とともに出席した時に着用していたものだ。
ケンジントン宮殿によると、このブレザーは10年前からウィリアム皇太子のワードローブに加わったそうで、古い服を着回すことでファッションにおけるサステナビリティ(持続可能性)が地球保護に果たす役割を思い起こさせているという。
キャサリン皇太子妃は長男ジョージ王子(10)の重要な試験週間と重なったため、今年は授賞式に出席せず、英国の自宅に留まった。
グリーンカーペットに立ったウィリアム皇太子は、授賞式の司会を務める女優ハンナ・ワディンガムと俳優スターリング・K・ブラウン、受賞者の決定を支援する「アースショット賞評議会」のメンバー、女優ケイト・ブランシェットと並んで写真撮影を行った。
授賞式のステージでは今年の受賞者が発表され、「Accion Andina」「GRST」「WildAid Marine Program」「S4S Technologies」「Boomitra」の5団体が選ばれた。
これらの団体は、リサイクルしやすい部品を使用して電気自動車用バッテリーを製造する企業や、農家の食品廃棄物削減を支援するスキームなどが含まれる。
ステージの壇上でスピーチしたウィリアム皇太子は、昨年の気候危機の問題について次のように述べた。
「昨年は大きな変化と、さらに大きな挑戦の年でした。気候危機の影響が無視できないほど目に見えるようになった年で、多くの人々が敗北を感じ、希望が失われていった一年でした。」
さらに皇太子は、環境問題の解決に努めるファイナリスト達の姿を見て、将来の地球環境に大きな希望を見出したと伝えた。
「しかし今夜見たように、希望は残っているのです。楽観主義の光は、アースショットのファイナリスト達の中で明るく燃え続けているのです。」
「我々はその勇気を見つけることができると私は信じています。なぜなら、我々は最も強力な原動力である楽観主義と希望を持ち続けるからです。」
そして「未来の世代はこの10年間を、我々が地球のために集団行動を起こした時点として振り返ることになるでしょう」と語り、こう締めくくった。
「我々が否定や敗北主義の声を受け入れず、健全で持続可能な世界に向けた変革の立役者となった瞬間です。」
画像は『The Prince and Princess of Wales 2023年11月8日付Instagram「What a night!」、2023年11月7日付Instagram「The Earthshot Prize 2023 WINNERS!!!」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)