チャールズ国王が75歳の誕生日を迎えることに先立ち、最新のポートレートが公開された。モノクロームの写真は伝説の英フォトグラファー、ランキン氏が撮影したもので、ホームレスを支援する雑誌『ビッグイシュー(Big Issue)』最新号の表紙を飾った。同誌では、国王が展開する食料を再分配する試み「コロネーション・フード・プロジェクト」について綴った寄稿文が掲載されている。
バッキンガム宮殿の公式SNS「The Royal Family」が現地時間11日、チャールズ国王の新たなポートレートを披露した。
モノクロームの写真は国王が11月14日に75歳の誕生日を迎えることを記念するもので、10月に国王夫妻のロンドンの住居であるクラレンス・ハウスの庭で英ファッション・フォトグラファーのランキン氏によって撮影された。
国王は白いシャツにネクタイを締め、ピンストライプのジャケットを着てカメラの方を見つめている。自信に満ちた微笑みを浮かべ、貫禄ある表情を捉えたものだ。
この写真は、ホームレスの人の社会的自立を支援する雑誌『ビッグイシュー(Big Issue)』の最新号(11月13日発売)の表紙に使用された。
同号では、国王が数か月前から展開する「コロネーション・フード・プロジェクト」について綴った寄稿文が掲載されている。同プロジェクトは、廃棄処分される予定だった食料を再分配することで、生活費危機に苦しむ人々への支援を目的とするものだ。
同誌で国王は自身のプロジェクトについて、「私は長年、わが国全体で廃棄される食料の量を深く憂慮してきた。食品製造のあらゆる段階で、何百万トンもの食料が廃棄されていることは悲しい現実だ」と綴り、こう続けている。
「戴冠式(コロネーション)の年に私が75歳の誕生日を迎えるにあたり、『コロネーション・フード・プロジェクト』が他者を助け、地球を助けるための永続的な遺産を創造してくれることは、贈り物以上の価値があるだろう。」
さらに「食料不足は、食料廃棄と同様に現実的で緊急な問題であり、両者のギャップを埋める方法が見つかれば、2つの問題を一度に解決することができる」と付け加えた。
国王のポートレート撮影を担当したランキン氏は、「『ビッグイシュー』と私が支援する『コロネーション・フード・プロジェクト』のために、このような特別な写真を撮影できたことは本当に光栄です」と述べている。
ランキン氏はポートレートを撮影するにあたり、国王のどのような面を引き出したかについて、次のように説明した。
「私はいつも、彼がとても打たれ強い人物だと思ってきました。私は彼から、そういった鋼のような決断力を感じ取ったのです。」
ランキン氏は、デヴィッド・ボウイやマドンナ、マイケル・ジャクソンなど数多くのスーパースター達のアイコニックなポートレートを撮影しており、2002年にはエリザベス女王が即位50周年「ゴールデン・ジュビリー」を迎えたことを記念する写真を担当した。
なお2022年6月には、ウィリアム王子(当時)がバッキンガム宮殿の近くにある路上で、ホームレスの男性と一緒に『ビッグイシュー』をお忍びで販売していた。
チャールズ国王は14日の誕生日をプライベートで祝福するが、今月5日にはヘンリー王子夫妻が国王の誕生パーティに招待されたものの、出席を断ったと報じられた。
その後、夫妻の広報担当者が声明文で「招待状さえ受け取っていない」と報道内容を否定し、「王子は個人的に連絡を取るだろう」と明かしていた。
画像は『The Royal Family 2023年6月12日付Instagram「Thank you to everyone who welcomed The King to Pickering today!」、2023年11月10日付Instagram「His Majesty King Charles III shares his birthday wish for “our people and planet”exclusively inside next week’s Big Issue.」』『rankin 2022年9月11日付Instagram「To celebrate the life of The Queen,」』『The Prince and Princess of Wales 2022年6月20日付Instagram「Earlier this month,」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)
バッキンガム宮殿の公式SNS「The Royal Family」が現地時間11日、チャールズ国王の新たなポートレートを披露した。
モノクロームの写真は国王が11月14日に75歳の誕生日を迎えることを記念するもので、10月に国王夫妻のロンドンの住居であるクラレンス・ハウスの庭で英ファッション・フォトグラファーのランキン氏によって撮影された。
国王は白いシャツにネクタイを締め、ピンストライプのジャケットを着てカメラの方を見つめている。自信に満ちた微笑みを浮かべ、貫禄ある表情を捉えたものだ。
この写真は、ホームレスの人の社会的自立を支援する雑誌『ビッグイシュー(Big Issue)』の最新号(11月13日発売)の表紙に使用された。
同号では、国王が数か月前から展開する「コロネーション・フード・プロジェクト」について綴った寄稿文が掲載されている。同プロジェクトは、廃棄処分される予定だった食料を再分配することで、生活費危機に苦しむ人々への支援を目的とするものだ。
同誌で国王は自身のプロジェクトについて、「私は長年、わが国全体で廃棄される食料の量を深く憂慮してきた。食品製造のあらゆる段階で、何百万トンもの食料が廃棄されていることは悲しい現実だ」と綴り、こう続けている。
「戴冠式(コロネーション)の年に私が75歳の誕生日を迎えるにあたり、『コロネーション・フード・プロジェクト』が他者を助け、地球を助けるための永続的な遺産を創造してくれることは、贈り物以上の価値があるだろう。」
さらに「食料不足は、食料廃棄と同様に現実的で緊急な問題であり、両者のギャップを埋める方法が見つかれば、2つの問題を一度に解決することができる」と付け加えた。
国王のポートレート撮影を担当したランキン氏は、「『ビッグイシュー』と私が支援する『コロネーション・フード・プロジェクト』のために、このような特別な写真を撮影できたことは本当に光栄です」と述べている。
ランキン氏はポートレートを撮影するにあたり、国王のどのような面を引き出したかについて、次のように説明した。
「私はいつも、彼がとても打たれ強い人物だと思ってきました。私は彼から、そういった鋼のような決断力を感じ取ったのです。」
ランキン氏は、デヴィッド・ボウイやマドンナ、マイケル・ジャクソンなど数多くのスーパースター達のアイコニックなポートレートを撮影しており、2002年にはエリザベス女王が即位50周年「ゴールデン・ジュビリー」を迎えたことを記念する写真を担当した。
なお2022年6月には、ウィリアム王子(当時)がバッキンガム宮殿の近くにある路上で、ホームレスの男性と一緒に『ビッグイシュー』をお忍びで販売していた。
チャールズ国王は14日の誕生日をプライベートで祝福するが、今月5日にはヘンリー王子夫妻が国王の誕生パーティに招待されたものの、出席を断ったと報じられた。
その後、夫妻の広報担当者が声明文で「招待状さえ受け取っていない」と報道内容を否定し、「王子は個人的に連絡を取るだろう」と明かしていた。
画像は『The Royal Family 2023年6月12日付Instagram「Thank you to everyone who welcomed The King to Pickering today!」、2023年11月10日付Instagram「His Majesty King Charles III shares his birthday wish for “our people and planet”exclusively inside next week’s Big Issue.」』『rankin 2022年9月11日付Instagram「To celebrate the life of The Queen,」』『The Prince and Princess of Wales 2022年6月20日付Instagram「Earlier this month,」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)