チャールズ国王とカミラ王妃が、英ロンドンのロイヤル・アルバート・ホールで開催された戦没者追悼記念コンサートに出席した。会場に到着した夫妻は、建物の前に設置された故エリザベス女王と故エディンバラ公フィリップ王配の銅像の除幕式を行った。国王は亡き両親の銅像を見上げると感極まり、涙ぐむ場面もあった。会場のロイヤル・ボックスでは、国王夫妻のほかウィリアム皇太子夫妻をはじめとする王室上級メンバーが勢揃いした。
現地時間11日、ロンドンのロイヤル・アルバート・ホールで毎年恒例のコンサート「フェスティバル・オブ・リメンバランス」が開催された。
英国と連邦国では第一次世界大戦の休戦協定が締結された1918年11月11日を記念し、この日が戦没者追悼記念日「リメンバランス・デー」に定められた。
これにちなみ退役軍人と家族を支援する慈善団体「英王立在郷軍人会(Royal British Legion)」では、毎年恒例のイベント「フェスティバル・オブ・リメンバランス」を開催している。
イベントの夜の部には王室上級メンバーが出席するのが恒例で、この日はチャールズ国王とカミラ王妃夫妻、ウィリアム皇太子とキャサリン皇太子妃夫妻、エディンバラ公エドワード王子と妻ソフィー妃、アン王女と夫ティム・ローレンス副提督、グロスター公爵夫妻、ケント公爵らが出席した。
会場前に到着したチャールズ国王とカミラ王妃は、ロイヤル・アルバート・ホールの南玄関ポーチの両側に設置された、故エリザベス女王と故エディンバラ公フィリップ王配の銅像の除幕式を行った。
建物の南玄関ポーチは2004年、当時ホールのパトロンを務めていたエリザベス女王によって開設された。
女王の思い出が詰まったポーチの前にチャールズ国王とカミラ王妃が立つと、3つのカウントダウンが数えられた。そしてカミラ王妃が金色のロープを引くと赤いベルベットのカーテンが開かれ、フィリップ王配の銅像が披露された。
続いてチャールズ国王が片方の銅像前で同様の儀式を行うと、エリザベス女王の銅像が姿を現した。
高さ2メートルの銅像は、ロンドンを拠点とする英アーティスト、ポピー・フィールド氏が制作したもので、開設以来空洞となっていたポーチの銅像枠に設置された。
チャールズ国王は亡き両親の銅像を見上げると感極まったようで、涙ぐむ場面もあった。
その後、国王夫妻は会場内のロイヤル・ボックスへ向かい、王室メンバーとともに数百名の退役軍人や軍関係者が参加する2時間のイベントを鑑賞した。
ステージでは、UKソウルを代表するシンガー、ミーシャ・パリス、英シンガーソングライターのカラム・スコット、英テナー歌手アルフィー・ボーらがパフォーマンスを披露した。
なお今回のイベントは、第二次世界大戦で最も長い軍事作戦となった大西洋の戦いから80年の節目を記念するものでもあった。大西洋の戦いでは英国と連合国の約5000隻の船舶が沈没し、連合軍と商船員を含む約6万5000人の尊い命が奪われた。
コンサート会場のスクリーンでは朝鮮戦争休戦70周年を記念する映像が映し出されたほか、HMTエンパイア・ウィンドラッシュ号の英国到着75周年を記念し、カリブ海移民の“ウィンドラッシュ世代”と彼らの英国軍への貢献に対するトリビュートが捧げられた。
画像は『The Royal Family 2023年11月11日付Instagram「This evening The King and Queen,」、2023年11月11日付Instagram』『Poppy Field 2021年11月16日付Instagram「Maquettes Thank you to @qestcraft and the @royalalberthall for this remarkable opportunity.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)
現地時間11日、ロンドンのロイヤル・アルバート・ホールで毎年恒例のコンサート「フェスティバル・オブ・リメンバランス」が開催された。
英国と連邦国では第一次世界大戦の休戦協定が締結された1918年11月11日を記念し、この日が戦没者追悼記念日「リメンバランス・デー」に定められた。
これにちなみ退役軍人と家族を支援する慈善団体「英王立在郷軍人会(Royal British Legion)」では、毎年恒例のイベント「フェスティバル・オブ・リメンバランス」を開催している。
イベントの夜の部には王室上級メンバーが出席するのが恒例で、この日はチャールズ国王とカミラ王妃夫妻、ウィリアム皇太子とキャサリン皇太子妃夫妻、エディンバラ公エドワード王子と妻ソフィー妃、アン王女と夫ティム・ローレンス副提督、グロスター公爵夫妻、ケント公爵らが出席した。
会場前に到着したチャールズ国王とカミラ王妃は、ロイヤル・アルバート・ホールの南玄関ポーチの両側に設置された、故エリザベス女王と故エディンバラ公フィリップ王配の銅像の除幕式を行った。
建物の南玄関ポーチは2004年、当時ホールのパトロンを務めていたエリザベス女王によって開設された。
女王の思い出が詰まったポーチの前にチャールズ国王とカミラ王妃が立つと、3つのカウントダウンが数えられた。そしてカミラ王妃が金色のロープを引くと赤いベルベットのカーテンが開かれ、フィリップ王配の銅像が披露された。
続いてチャールズ国王が片方の銅像前で同様の儀式を行うと、エリザベス女王の銅像が姿を現した。
高さ2メートルの銅像は、ロンドンを拠点とする英アーティスト、ポピー・フィールド氏が制作したもので、開設以来空洞となっていたポーチの銅像枠に設置された。
チャールズ国王は亡き両親の銅像を見上げると感極まったようで、涙ぐむ場面もあった。
その後、国王夫妻は会場内のロイヤル・ボックスへ向かい、王室メンバーとともに数百名の退役軍人や軍関係者が参加する2時間のイベントを鑑賞した。
ステージでは、UKソウルを代表するシンガー、ミーシャ・パリス、英シンガーソングライターのカラム・スコット、英テナー歌手アルフィー・ボーらがパフォーマンスを披露した。
なお今回のイベントは、第二次世界大戦で最も長い軍事作戦となった大西洋の戦いから80年の節目を記念するものでもあった。大西洋の戦いでは英国と連合国の約5000隻の船舶が沈没し、連合軍と商船員を含む約6万5000人の尊い命が奪われた。
コンサート会場のスクリーンでは朝鮮戦争休戦70周年を記念する映像が映し出されたほか、HMTエンパイア・ウィンドラッシュ号の英国到着75周年を記念し、カリブ海移民の“ウィンドラッシュ世代”と彼らの英国軍への貢献に対するトリビュートが捧げられた。
画像は『The Royal Family 2023年11月11日付Instagram「This evening The King and Queen,」、2023年11月11日付Instagram』『Poppy Field 2021年11月16日付Instagram「Maquettes Thank you to @qestcraft and the @royalalberthall for this remarkable opportunity.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)