海のアクティビティでの恐怖と言えばサメによる襲撃だろうが、このほどオーストラリアの海でウィンドサーフィンを楽しんでいた男性が、突然現れたクジラに体当たりされる事故が発生した。男性はそのまま海中に引きずり込まれてしまい、一時は死を覚悟したほどの恐怖を感じたという。豪ニュースメディア『9News』などが、衝撃の瞬間を捉えた映像とともに伝えている。
クジラとの事故は先月25日、豪ニューサウスウェールズ州シドニー北部モナ・ベールで発生した。同エリアのビーチで午前10時半、同州ニューポートに住むジェイソン・ブリーンさん(Jason Breen、55)は、ウィンドサーフィンを楽しんでいた。
ウィンドサーフィンはボードと自身の足首をリードで繋ぎ、帆のような道具を用いて風向きを考えながらセーリングを楽しむマリンスポーツだ。ジェイソンさんは片手にGoProカメラを持ち、気持ちの良い景色を撮影していたが突然、海面からクジラがジャンプをして姿を現した。
ジェイソンさんは「最初にクジラの頭が出てきました。その後に頭上でクジラの体全体が見え、正直、これはヤバいぞと思いましたね」と、クジラと遭遇した当時を振り返る。
目と鼻の先でジャンプをしたクジラは、そのままジェイソンさんへ体当たりをするように衝突した。ジェイソンさんは「クジラが私の身体にのしかかってきて重みを感じました。海中にいた時間は、非常に長く感じましたね。それから20~30フィート(約6~9メートル)の深さのところで、サーフボードと脚を繋ぐリードが切れ、身体が海面に向かっていきました。もう終わりだと思いましたが、幸運にも海面に出ることができました」と明かしており、一時は死を覚悟したそうだ。
ジェイソンさんが撮影した動画には、ボードの上に立って帆で風を受けながら、海面を走るようにサーフィンを楽しむジェイソンさんの姿が映っている。そして突然、大きなクジラが海面から飛び出してジェイソンさんに直撃した。カメラは海中に沈んでしまい一時的に映像が乱れているが、ジェイソンさんはどうにか海面に上がってボードの上に座ると、カメラに向かって「クジラにぶつかったよ」と冷静に状況を説明した。
大きなクジラと衝突したにもかかわらず、ジェイソンさんは奇跡的に無傷だった。「子どものクジラでしたが、海中ではすぐ隣にクジラがいたので、もしクジラの体にフジツボなどが付いていたら、私の身体は引き裂かれてしまっていたと思います」とジェイソンさんは話す。
偶然にも遠くから海を撮影していたポール・ネットバックさん(Paul Netteback)は、ジェイソンさんがクジラと衝突した瞬間をカメラで捉えていた。「撮影を続けたかったのですが、もしかしたら誰か命を落としたかもしれないと考え、撮影を止めて“トリプルゼロ”(オーストラリアの緊急連絡番号)に連絡する準備をしました」とポールさん振り返っている。
クジラと衝突する瞬間を捉えた動画には、「これは悪夢のように怖い」「ケガがないなんて奇跡だ」「とんでもない経験をしたね。動画で撮影できたことにも驚きだよ」など、恐怖や驚きのコメントが寄せられた。
ちなみに2020年には米カリフォルニア州で、ホエールウォッチングをしていた女性2人がカヤックごとクジラの口の中に吸い込まれる瞬間を捉えた映像がネット上で公開され、人々が衝撃を受けていた。
画像は『9News 2023年10月25日付「Watch: Incredible moment NSW wing surfer captures collision with whale on his GoPro」(Nine)』『New York Post 2023年10月25日付「‘This is what it feels like to die’: Surfer body-slammed by humpback whale in dramatic clip」(7NEWS)(9 News Australia)、2020年11月3日付「Footage captures shocking moment whale nearly swallows two kayakers」(Facebook)』『The Yucatan Times 2022年7月25日付「Whale lands on top of a boat in Massachusetts (Watch Video)」』『Zach Piller 2022年10月13日付Instagram「Epic whale footage.」』『news.com.au 2022年5月17日付「Terrifying moment passengers watch on as whale lands on boat」』『Metro 2022年4月25日付「Tourists flung into the air after their boat hits a whale」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)
クジラとの事故は先月25日、豪ニューサウスウェールズ州シドニー北部モナ・ベールで発生した。同エリアのビーチで午前10時半、同州ニューポートに住むジェイソン・ブリーンさん(Jason Breen、55)は、ウィンドサーフィンを楽しんでいた。
ウィンドサーフィンはボードと自身の足首をリードで繋ぎ、帆のような道具を用いて風向きを考えながらセーリングを楽しむマリンスポーツだ。ジェイソンさんは片手にGoProカメラを持ち、気持ちの良い景色を撮影していたが突然、海面からクジラがジャンプをして姿を現した。
ジェイソンさんは「最初にクジラの頭が出てきました。その後に頭上でクジラの体全体が見え、正直、これはヤバいぞと思いましたね」と、クジラと遭遇した当時を振り返る。
目と鼻の先でジャンプをしたクジラは、そのままジェイソンさんへ体当たりをするように衝突した。ジェイソンさんは「クジラが私の身体にのしかかってきて重みを感じました。海中にいた時間は、非常に長く感じましたね。それから20~30フィート(約6~9メートル)の深さのところで、サーフボードと脚を繋ぐリードが切れ、身体が海面に向かっていきました。もう終わりだと思いましたが、幸運にも海面に出ることができました」と明かしており、一時は死を覚悟したそうだ。
ジェイソンさんが撮影した動画には、ボードの上に立って帆で風を受けながら、海面を走るようにサーフィンを楽しむジェイソンさんの姿が映っている。そして突然、大きなクジラが海面から飛び出してジェイソンさんに直撃した。カメラは海中に沈んでしまい一時的に映像が乱れているが、ジェイソンさんはどうにか海面に上がってボードの上に座ると、カメラに向かって「クジラにぶつかったよ」と冷静に状況を説明した。
大きなクジラと衝突したにもかかわらず、ジェイソンさんは奇跡的に無傷だった。「子どものクジラでしたが、海中ではすぐ隣にクジラがいたので、もしクジラの体にフジツボなどが付いていたら、私の身体は引き裂かれてしまっていたと思います」とジェイソンさんは話す。
偶然にも遠くから海を撮影していたポール・ネットバックさん(Paul Netteback)は、ジェイソンさんがクジラと衝突した瞬間をカメラで捉えていた。「撮影を続けたかったのですが、もしかしたら誰か命を落としたかもしれないと考え、撮影を止めて“トリプルゼロ”(オーストラリアの緊急連絡番号)に連絡する準備をしました」とポールさん振り返っている。
クジラと衝突する瞬間を捉えた動画には、「これは悪夢のように怖い」「ケガがないなんて奇跡だ」「とんでもない経験をしたね。動画で撮影できたことにも驚きだよ」など、恐怖や驚きのコメントが寄せられた。
ちなみに2020年には米カリフォルニア州で、ホエールウォッチングをしていた女性2人がカヤックごとクジラの口の中に吸い込まれる瞬間を捉えた映像がネット上で公開され、人々が衝撃を受けていた。
画像は『9News 2023年10月25日付「Watch: Incredible moment NSW wing surfer captures collision with whale on his GoPro」(Nine)』『New York Post 2023年10月25日付「‘This is what it feels like to die’: Surfer body-slammed by humpback whale in dramatic clip」(7NEWS)(9 News Australia)、2020年11月3日付「Footage captures shocking moment whale nearly swallows two kayakers」(Facebook)』『The Yucatan Times 2022年7月25日付「Whale lands on top of a boat in Massachusetts (Watch Video)」』『Zach Piller 2022年10月13日付Instagram「Epic whale footage.」』『news.com.au 2022年5月17日付「Terrifying moment passengers watch on as whale lands on boat」』『Metro 2022年4月25日付「Tourists flung into the air after their boat hits a whale」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)