英王室伝記作家オミッド・スコビー氏による新たな暴露本が11月下旬に出版されるが、その前に米メディアで同著の一部が公開された。その内容は、2022年9月にエリザベス女王が崩御する直前、ヘンリー王子とウィリアム王子(当時)の間で起こった兄弟の確執を綴ったものだ。これに対して王室関係者は英メディアの取材に応じ、「ウィリアムとキャサリンを一番のターゲットにしている」「ナイフが再び持ち出され、傷口が開かれてしまった」と怒りを露わにした。
英王室伝記作家オミッド・スコビーによる新たな暴露本『Endgame(原題)』が現地時間11月28日に出版されるが、それに先立ち米メディア『People.com』が同著の一部を掲載した。
英ジャーナリストのオミッド氏は、2020年に出版したヘンリー王子とメーガン妃の伝記本『自由を求めて:ハリーとメーガン 新しいロイヤルファミリーを作る(原題:Finding Freedom: Harry and Meghan and the Making of a Modern Royal Family)』の共同著者だ。
そんな同氏による新たな暴露本では、2022年9月8日にエリザベス女王がスコットランドのバルモラル城で崩御した日に起こった、ヘンリー王子とウィリアム王子(以下、当時)の兄弟間の確執が明かされている。
当時、ヘンリー王子とメーガン妃はチャリティイベントに出席するため、息子アーチー君と娘リリベットちゃん(ともに当時)を米国の自宅に残してヨーロッパを訪問しており、英国にも滞在した。
同月7日にはバッキンガム宮殿が声明文で、女王が医師からの安静勧告を受けたため、予定していた公務を急遽中止すると発表。翌8日には女王が医師団の管理下に置かれ、直近の家族がバルモラル城に集まるよう伝えられた。
オミッド氏は当時のヘンリー王子夫妻の様子について、このように綴っている。
「サセックス公爵夫妻は、バッキンガム宮殿がすでに女王の最後の時間と新たな王政時代の最初の日々を計画していることを翌朝まで知らなかった。公爵の電話が鳴り始まるまでは。それは知らない電話番号からでした。彼はいつもなら、そういった電話を無視するのです。」
同著によると、その時にメーガン妃が電話に出たほうがいいと言ったため、王子は呼び出し音が止まる直前に電話に出たという。
電話の相手は父チャールズ皇太子(当時)で、カミラ夫人(当時)とともにダンフリーズハウスからバルモラル城に向かうところだとヘンリー王子に告げた。そして王子に対して、即座にスコットランドに向かうように伝えたそうだ。
その後、ヘンリー王子は兄ウィリアム王子にショートメッセージを送り、キャサリン妃(当時)とスコットランドに行く予定についてや、自分達も一緒に行けるかどうかを尋ねた。しかし返事は来なかったという。
しばらくするとヘンリー王子は、ウィリアム王子がアンドルー王子やエドワード王子夫妻と一緒のフライトをすでに確保したと知らされた。ヘンリー王子はそのフライトに同乗できるかどうかを知りたかったものの、誰とも連絡が取れなかったそうだ。
オミッド氏が取材したヘンリー王子夫妻に近い関係者は、「このようなことを目のあたりにして、心が痛みました。彼は当時、完全に孤立していたのです」と嘆いたという。
しかし、同著でオミッド氏がこのような主張をしたことに対して、王室関係者は怒りを露わにした。
この関係者は英メディア『The Mirror』の取材に応じ、「このような痛みや悲しみに包まれている時でさえ、閉ざされたドアの向こうで何が起ころうとも、ロイヤルファミリーに関することはいつも明らかになるようです」と述べ、オミッド氏をこのように批判した。
「ウィリアムとキャサリンに関しては限度がなく、著者にとっては彼らが一番のターゲットであるようです。わずか数か月も経たないうちにナイフが再び持ち出され、傷口が開かれてしまったのです。」
ヘンリー王子は今年1月に出版した回顧録『Spare(原題)』で、過去にウィリアム王子から身体的暴力を受けたことや、兄の花婿介添人を務めたのは「白々しい嘘だった」と綴るなど、兄弟間の確執を暴露していた。
画像は『The Prince and Princess of Wales 2019年11月10日付Instagram「On #RemembranceSunday The Duke and Duchess of Cambridge joined Her Majesty The Queen and members of @TheRoyalFamily,」』『Omid Scobie 2022年12月13日付Instagram「BOOK NEWS→ENDGAME: Inside the Royal Family and the Monarchy’s Fight for Survival TO BE PUBLISHED GLOBALLY ON NOVEMBER 28, 2023」、2023年5月11日付Instagram』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)
英王室伝記作家オミッド・スコビーによる新たな暴露本『Endgame(原題)』が現地時間11月28日に出版されるが、それに先立ち米メディア『People.com』が同著の一部を掲載した。
英ジャーナリストのオミッド氏は、2020年に出版したヘンリー王子とメーガン妃の伝記本『自由を求めて:ハリーとメーガン 新しいロイヤルファミリーを作る(原題:Finding Freedom: Harry and Meghan and the Making of a Modern Royal Family)』の共同著者だ。
そんな同氏による新たな暴露本では、2022年9月8日にエリザベス女王がスコットランドのバルモラル城で崩御した日に起こった、ヘンリー王子とウィリアム王子(以下、当時)の兄弟間の確執が明かされている。
当時、ヘンリー王子とメーガン妃はチャリティイベントに出席するため、息子アーチー君と娘リリベットちゃん(ともに当時)を米国の自宅に残してヨーロッパを訪問しており、英国にも滞在した。
同月7日にはバッキンガム宮殿が声明文で、女王が医師からの安静勧告を受けたため、予定していた公務を急遽中止すると発表。翌8日には女王が医師団の管理下に置かれ、直近の家族がバルモラル城に集まるよう伝えられた。
オミッド氏は当時のヘンリー王子夫妻の様子について、このように綴っている。
「サセックス公爵夫妻は、バッキンガム宮殿がすでに女王の最後の時間と新たな王政時代の最初の日々を計画していることを翌朝まで知らなかった。公爵の電話が鳴り始まるまでは。それは知らない電話番号からでした。彼はいつもなら、そういった電話を無視するのです。」
同著によると、その時にメーガン妃が電話に出たほうがいいと言ったため、王子は呼び出し音が止まる直前に電話に出たという。
電話の相手は父チャールズ皇太子(当時)で、カミラ夫人(当時)とともにダンフリーズハウスからバルモラル城に向かうところだとヘンリー王子に告げた。そして王子に対して、即座にスコットランドに向かうように伝えたそうだ。
その後、ヘンリー王子は兄ウィリアム王子にショートメッセージを送り、キャサリン妃(当時)とスコットランドに行く予定についてや、自分達も一緒に行けるかどうかを尋ねた。しかし返事は来なかったという。
しばらくするとヘンリー王子は、ウィリアム王子がアンドルー王子やエドワード王子夫妻と一緒のフライトをすでに確保したと知らされた。ヘンリー王子はそのフライトに同乗できるかどうかを知りたかったものの、誰とも連絡が取れなかったそうだ。
オミッド氏が取材したヘンリー王子夫妻に近い関係者は、「このようなことを目のあたりにして、心が痛みました。彼は当時、完全に孤立していたのです」と嘆いたという。
しかし、同著でオミッド氏がこのような主張をしたことに対して、王室関係者は怒りを露わにした。
この関係者は英メディア『The Mirror』の取材に応じ、「このような痛みや悲しみに包まれている時でさえ、閉ざされたドアの向こうで何が起ころうとも、ロイヤルファミリーに関することはいつも明らかになるようです」と述べ、オミッド氏をこのように批判した。
「ウィリアムとキャサリンに関しては限度がなく、著者にとっては彼らが一番のターゲットであるようです。わずか数か月も経たないうちにナイフが再び持ち出され、傷口が開かれてしまったのです。」
ヘンリー王子は今年1月に出版した回顧録『Spare(原題)』で、過去にウィリアム王子から身体的暴力を受けたことや、兄の花婿介添人を務めたのは「白々しい嘘だった」と綴るなど、兄弟間の確執を暴露していた。
画像は『The Prince and Princess of Wales 2019年11月10日付Instagram「On #RemembranceSunday The Duke and Duchess of Cambridge joined Her Majesty The Queen and members of @TheRoyalFamily,」』『Omid Scobie 2022年12月13日付Instagram「BOOK NEWS→ENDGAME: Inside the Royal Family and the Monarchy’s Fight for Survival TO BE PUBLISHED GLOBALLY ON NOVEMBER 28, 2023」、2023年5月11日付Instagram』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)