コロンビアで昨年4月、交霊術を模したゲーム“ウィジャボード”で遊んでいた17歳の少年が、遺体となって発見された。当時、一緒に遊んでいた友人は「霊が殺せと言った」と話しており、現在も警察の捜査が続いているという。英ニュースメディア『The Daily Star』などが報じた。
事件が起きたのは昨年4月12日、コロンビアの首都ボゴタにあるパティオ・ボニートで、友人と遊んでいたはずのホセ・マウリシオ・オスピナさん(Jose Mauricio Ospina、17)が、全裸でシートに撒かれた状態で死亡しているのが発見された。
ホセさんは友人宅で、“西洋版コックリさん”とも呼ばれる“ウィジャボード”を使って遊んでいた。ウィジャボードは交霊術・降霊術などに用いられる文字盤で、アルファベットや数字、イエス、ノーなど文字盤に書かれたものを利用して死者と交信する。1892年に米国の玩具・ゲームメーカー「パーカー・ブラザーズ(Parker Brothers)」社が、占い用のゲーム用品として発売している。
当時、ホセさんと一緒にゲームをしていた友人は「ボードが誰かを殺すように指示し、ホセを選びました」と驚きの説明したことが警察の調べで分かった。また、別の参加者は「幻覚剤のLSDを使用した」と話したが、ホセさんの体内から幻覚剤は検出されなかった。
さらに参加者の1人が、「カラフルな人影が見えて、それからクラスメイトが壁にぶつかったんです。そして気付いたら、マウリシオ(ホセさん)が血まみれで床に倒れていたのです。すべて夢だと分かっていました」と、不可思議な説明をしたとも報道されている。
司法解剖の結果、ホセさんは絞殺されたこと、頭部に痣があったことが確認された。また、死後に遺体が移動させられていたことも分かったが、未だ犯人は逮捕されておらず、事件から1年以上が経過した今も警察は捜査を続けている。
ホセさんの母親クラウディア・ヴェラスケスさん(Claudia Velasquez)は、事件当日の様子をこのように振り返っている。
「その日、私は用事があって出かけたのですが、息子は『友達と一緒に宿題をしてくる』と言っていました。その友人は私も知っていて、息子は以前、その子の家に泊まったこともありました。私は夜8時くらいに家に帰りましたが、息子の姿はなく、夜11時になって息子に電話をしましたが、出ませんでした。」
クラウディアさんは一旦就寝したものの、朝4時半になっても息子が帰ってこなかったため、胸騒ぎを覚えたという。ホセさんに3回目となる電話をかけてみたところ、警察官が電話に出て、「ケガをして病院に運ばれた人がいます。緊急事態に対応しているため、息子さんの携帯を預かっています」と説明を受けたそうだ。
クラウディアさんは急いで病院に駆けつけたが、到着した時にはホセさんがすでに亡くなっていたという。クラウディアさんは警察官に事件についての詳細を尋ねているが、明確な返事はないそうだ。「息子は思慮深く、勉強熱心で成績も良く、学校がない時はマクドナルドで働いていました。何が起こったのか分かりませんし、私は真実を知る権利があると思います」とクラウディアさんは語っており、息子の死の真相を追い求めている。
ちなみにコロンビアでは今年、ウィジャボードで遊んでいた少年少女が相次いで病院に運ばれる騒ぎが立て続けに発生した。2月にスクレ県の学校で少女28人が失神し、7月にもカウカ県の学校で10代の少年少女36人が相次いで失神や痙攣を起こし、病院に搬送されていた。
画像は『The Daily Star 2023年11月20日付「Ouija board tells teen’s friends to kill him as he was found naked and wrapped in sheet」(Image: Newsflash)』『CaliWeb 2023年7月6日付X「¡Poseídos! Transtornos y otros síntomas entre un grupo mayotiratio de estudiantes de la IE San Francisco」』『Indy100 2023年3月7日付「News Ouija Board Twenty eight girls hospitalised after using Ouija board at school」(Jam Press)』『GeeBeeTV 2022年3月3日付TikTok「We opened the box!」』のスクリーンショット、『The Dark Zone Network 2020年4月23日公開 YouTube「The House Live Teaser 1」』のサムネイル
(TechinsightJapan編集部 iruy)
事件が起きたのは昨年4月12日、コロンビアの首都ボゴタにあるパティオ・ボニートで、友人と遊んでいたはずのホセ・マウリシオ・オスピナさん(Jose Mauricio Ospina、17)が、全裸でシートに撒かれた状態で死亡しているのが発見された。
ホセさんは友人宅で、“西洋版コックリさん”とも呼ばれる“ウィジャボード”を使って遊んでいた。ウィジャボードは交霊術・降霊術などに用いられる文字盤で、アルファベットや数字、イエス、ノーなど文字盤に書かれたものを利用して死者と交信する。1892年に米国の玩具・ゲームメーカー「パーカー・ブラザーズ(Parker Brothers)」社が、占い用のゲーム用品として発売している。
当時、ホセさんと一緒にゲームをしていた友人は「ボードが誰かを殺すように指示し、ホセを選びました」と驚きの説明したことが警察の調べで分かった。また、別の参加者は「幻覚剤のLSDを使用した」と話したが、ホセさんの体内から幻覚剤は検出されなかった。
さらに参加者の1人が、「カラフルな人影が見えて、それからクラスメイトが壁にぶつかったんです。そして気付いたら、マウリシオ(ホセさん)が血まみれで床に倒れていたのです。すべて夢だと分かっていました」と、不可思議な説明をしたとも報道されている。
司法解剖の結果、ホセさんは絞殺されたこと、頭部に痣があったことが確認された。また、死後に遺体が移動させられていたことも分かったが、未だ犯人は逮捕されておらず、事件から1年以上が経過した今も警察は捜査を続けている。
ホセさんの母親クラウディア・ヴェラスケスさん(Claudia Velasquez)は、事件当日の様子をこのように振り返っている。
「その日、私は用事があって出かけたのですが、息子は『友達と一緒に宿題をしてくる』と言っていました。その友人は私も知っていて、息子は以前、その子の家に泊まったこともありました。私は夜8時くらいに家に帰りましたが、息子の姿はなく、夜11時になって息子に電話をしましたが、出ませんでした。」
クラウディアさんは一旦就寝したものの、朝4時半になっても息子が帰ってこなかったため、胸騒ぎを覚えたという。ホセさんに3回目となる電話をかけてみたところ、警察官が電話に出て、「ケガをして病院に運ばれた人がいます。緊急事態に対応しているため、息子さんの携帯を預かっています」と説明を受けたそうだ。
クラウディアさんは急いで病院に駆けつけたが、到着した時にはホセさんがすでに亡くなっていたという。クラウディアさんは警察官に事件についての詳細を尋ねているが、明確な返事はないそうだ。「息子は思慮深く、勉強熱心で成績も良く、学校がない時はマクドナルドで働いていました。何が起こったのか分かりませんし、私は真実を知る権利があると思います」とクラウディアさんは語っており、息子の死の真相を追い求めている。
ちなみにコロンビアでは今年、ウィジャボードで遊んでいた少年少女が相次いで病院に運ばれる騒ぎが立て続けに発生した。2月にスクレ県の学校で少女28人が失神し、7月にもカウカ県の学校で10代の少年少女36人が相次いで失神や痙攣を起こし、病院に搬送されていた。
画像は『The Daily Star 2023年11月20日付「Ouija board tells teen’s friends to kill him as he was found naked and wrapped in sheet」(Image: Newsflash)』『CaliWeb 2023年7月6日付X「¡Poseídos! Transtornos y otros síntomas entre un grupo mayotiratio de estudiantes de la IE San Francisco」』『Indy100 2023年3月7日付「News Ouija Board Twenty eight girls hospitalised after using Ouija board at school」(Jam Press)』『GeeBeeTV 2022年3月3日付TikTok「We opened the box!」』のスクリーンショット、『The Dark Zone Network 2020年4月23日公開 YouTube「The House Live Teaser 1」』のサムネイル
(TechinsightJapan編集部 iruy)