ある日突然、元気だった夫を亡くして女性は悲嘆に暮れた。すると飼いネコが女性の悲しみを感じ取った。女性とネコの温かいやり取りがカメラに捉えられ、多くの人の心を揺さぶっている。優しく、ちょっぴり切ないニュースを米ネットメディア『Newsweek』などが伝えた。
米カリフォルニア州ロサンゼルスに住むバーバラ・コスタンツォさん(Barbara Costanzo、44)は最近、義父マークさん(Mark、74)を脳卒中で亡くした。
マークさんの死は突然のことで、それまでいつも一緒だった母テレサ・ロジャースさん(Theresa Rodgers、73)は食事も喉を通らなくなり、心配したバーバラさんはある日、老ネコと暮らしている母の家を訪ねた。
テレサさんが住むのは中部カリフォルニアで、車で約4時間かかるため、バーバラさんはそう頻繁に母と会うことはない。ところがバーバラさんはその日、義父が可愛がっていた愛ネコ“ハリー(Harry、17)”の様子がいつもと違うことに気付いた。
そして思わずカメラを回し、今月10日にTikTokに投稿したところ、大きな反響が寄せられた。
カメラが捉えたのは、ソファーに座ってテレビを見ているかのようなテレサさんと、その胸に足をかけたままそばにピタリと寄り添うハリーの姿で、こんな言葉が添えられていた。
「義父が数週間前に亡くなってね。ハリーはそれ以来、悲しみに暮れる母のそばを一瞬たりとも離れないの。」
動画のハリーは、テレサさんをジッと見つめて何かを訴えているようで、テレサさんはそんなハリーのことを優しく、愛おしそうに撫でている。
バーバラさんによると、以前のハリーは飼い主以外に懐くことはなく、バーバラさんを含めて知らない人を見ると逃げてしまっていたという。ところが今回、ハリーは全く別のネコのように変わっていたそうで、バーバラさんは次のように明かした。
「以前のハリーはかなり気まぐれでね。可愛いところもあるけれど、飼い主以外の人物との接触は避けていたの。それが義父の死後、ハリーは人に対する恐怖心がなくなったようで、『母のそばを離れないこと』を何よりも優先していたわ。これは私にとってかなり衝撃的だったの。」
「そして母はというと、ハリーを赤ちゃんのように抱きしめて愛情をいっぱい注いでいたわ。」
「父が亡くなってから、母は父の死を深く悲しみ、食事を摂るのも困難になっていてね。ハリーはきっと、母が泣くのを何度も見てきたのでしょうね。そして母に常に寄り添い、母が読書をしたりテレビを見ている時には腕や胸に足をかけ、『大丈夫?』と確認しているかのようだった。ハリーは母が最もつらく悲しい時、そばにいて慰めてくれていたのよ。まるで家族の一員のようにね。」
「だから私は、そんなハリーを見てとても嬉しかったの。」
そしてこの投稿には次のようなコメントが寄せられた。
「ハリーはテレサさんを元気づけてくれているんだよ。でもそれと同時に、ハリー自身もマークさんがいなくなって寂しいんだと思う。お互いが必要な存在なんだろうね。」
「ネコは勘が鋭いからね。テレサさんが傷ついていることをちゃんと分かっていて、慰めているんだろうね。」
「一緒につらい時期を乗り越えているんだよ。」
「ああ、私まで泣けてきた。」
「特別な心のつながりがあるのだろうね。」
「父の死後、ベッドの上で父の写真を見ながら泣いていた時、私のネコがやってきて寄り添ってくれたの。ネコはちゃんとつらいことを分かっているのよ。」
「私は母を2週間前に亡くしたの。つらかったけど、これまで何とかやってこられたのは愛ネコのおかげだと信じているわ。」
「ハリーとテレサさんに、私の分までハグをしてあげて!」
するとバーバラさんはTikTokを更新し、このように述べた。
「母とハリーはお互いを励まし合い、愛する人を失った悲しみを一緒に乗り越えているの。義父が亡くなる前、ハリーはどこかよそよそしく、寄り添うことが好きというわけでもなかったわ。でも義父が亡くなってから、ハリーは母のそばを離れずに一番のサポーターになったの。本当に優しいネコなのよ。そして私は、ハリーが母のそばにいてくれることに心から感謝しているの。ハリー、ありがとう!」
なおテックインサイト編集部では、テレサさんの現在の様子や、テレサさんとハリーのその後のかかわりの変化などについて話をうかがうべく取材を申し入れている。
ちなみに今年3月には、子ネコの亡骸から離れようしない母ネコの様子が捉えられ、多くの人の涙を誘った。母ネコは初産で、3匹のうち2匹の赤ちゃんが死んでしまったという。
画像は『Barbara Carlton 2023年11月12日付TikTok「An update on my mom and Harry going through the greiving process together.」』『Almond lover 2023年3月14日付TikTok「her first baby didn’t make it」』『The Daily Mail 2022年3月28日付Facebook「Cat becomes best friends with baby girl」』『Andreafitoo 2023年8月1日付TikTok「Coco tiene parvo」』『Mandie 2021年9月7日付TikTok「Stop growing up」』『The Dodo 2021年8月17日付「Shelter Dog Who Refused To Look At Anyone Makes The Most Amazing Transformation」(CHELSEA ELIZABETH COSSAIRT)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)
米カリフォルニア州ロサンゼルスに住むバーバラ・コスタンツォさん(Barbara Costanzo、44)は最近、義父マークさん(Mark、74)を脳卒中で亡くした。
マークさんの死は突然のことで、それまでいつも一緒だった母テレサ・ロジャースさん(Theresa Rodgers、73)は食事も喉を通らなくなり、心配したバーバラさんはある日、老ネコと暮らしている母の家を訪ねた。
テレサさんが住むのは中部カリフォルニアで、車で約4時間かかるため、バーバラさんはそう頻繁に母と会うことはない。ところがバーバラさんはその日、義父が可愛がっていた愛ネコ“ハリー(Harry、17)”の様子がいつもと違うことに気付いた。
そして思わずカメラを回し、今月10日にTikTokに投稿したところ、大きな反響が寄せられた。
カメラが捉えたのは、ソファーに座ってテレビを見ているかのようなテレサさんと、その胸に足をかけたままそばにピタリと寄り添うハリーの姿で、こんな言葉が添えられていた。
「義父が数週間前に亡くなってね。ハリーはそれ以来、悲しみに暮れる母のそばを一瞬たりとも離れないの。」
動画のハリーは、テレサさんをジッと見つめて何かを訴えているようで、テレサさんはそんなハリーのことを優しく、愛おしそうに撫でている。
バーバラさんによると、以前のハリーは飼い主以外に懐くことはなく、バーバラさんを含めて知らない人を見ると逃げてしまっていたという。ところが今回、ハリーは全く別のネコのように変わっていたそうで、バーバラさんは次のように明かした。
「以前のハリーはかなり気まぐれでね。可愛いところもあるけれど、飼い主以外の人物との接触は避けていたの。それが義父の死後、ハリーは人に対する恐怖心がなくなったようで、『母のそばを離れないこと』を何よりも優先していたわ。これは私にとってかなり衝撃的だったの。」
「そして母はというと、ハリーを赤ちゃんのように抱きしめて愛情をいっぱい注いでいたわ。」
「父が亡くなってから、母は父の死を深く悲しみ、食事を摂るのも困難になっていてね。ハリーはきっと、母が泣くのを何度も見てきたのでしょうね。そして母に常に寄り添い、母が読書をしたりテレビを見ている時には腕や胸に足をかけ、『大丈夫?』と確認しているかのようだった。ハリーは母が最もつらく悲しい時、そばにいて慰めてくれていたのよ。まるで家族の一員のようにね。」
「だから私は、そんなハリーを見てとても嬉しかったの。」
そしてこの投稿には次のようなコメントが寄せられた。
「ハリーはテレサさんを元気づけてくれているんだよ。でもそれと同時に、ハリー自身もマークさんがいなくなって寂しいんだと思う。お互いが必要な存在なんだろうね。」
「ネコは勘が鋭いからね。テレサさんが傷ついていることをちゃんと分かっていて、慰めているんだろうね。」
「一緒につらい時期を乗り越えているんだよ。」
「ああ、私まで泣けてきた。」
「特別な心のつながりがあるのだろうね。」
「父の死後、ベッドの上で父の写真を見ながら泣いていた時、私のネコがやってきて寄り添ってくれたの。ネコはちゃんとつらいことを分かっているのよ。」
「私は母を2週間前に亡くしたの。つらかったけど、これまで何とかやってこられたのは愛ネコのおかげだと信じているわ。」
「ハリーとテレサさんに、私の分までハグをしてあげて!」
するとバーバラさんはTikTokを更新し、このように述べた。
「母とハリーはお互いを励まし合い、愛する人を失った悲しみを一緒に乗り越えているの。義父が亡くなる前、ハリーはどこかよそよそしく、寄り添うことが好きというわけでもなかったわ。でも義父が亡くなってから、ハリーは母のそばを離れずに一番のサポーターになったの。本当に優しいネコなのよ。そして私は、ハリーが母のそばにいてくれることに心から感謝しているの。ハリー、ありがとう!」
なおテックインサイト編集部では、テレサさんの現在の様子や、テレサさんとハリーのその後のかかわりの変化などについて話をうかがうべく取材を申し入れている。
ちなみに今年3月には、子ネコの亡骸から離れようしない母ネコの様子が捉えられ、多くの人の涙を誘った。母ネコは初産で、3匹のうち2匹の赤ちゃんが死んでしまったという。
画像は『Barbara Carlton 2023年11月12日付TikTok「An update on my mom and Harry going through the greiving process together.」』『Almond lover 2023年3月14日付TikTok「her first baby didn’t make it」』『The Daily Mail 2022年3月28日付Facebook「Cat becomes best friends with baby girl」』『Andreafitoo 2023年8月1日付TikTok「Coco tiene parvo」』『Mandie 2021年9月7日付TikTok「Stop growing up」』『The Dodo 2021年8月17日付「Shelter Dog Who Refused To Look At Anyone Makes The Most Amazing Transformation」(CHELSEA ELIZABETH COSSAIRT)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)