アメリカのある女性が自分の加齢を受け入れられず顔にフィラーを注入したところ、その部分が壊死し、鼻の一部を失ってしまった。現在、義鼻を付けて生活している女性が当時の苦悩をSNSで明かしている。米ニュースメディア『New York Post』などが伝えた。
米ワシントン州シアトル在住のクリスタ・カーソンさん(Krysta Carson、52)が10月18日、TikTokに投稿した動画が衆目を驚かせている。動画では、クリスタさんが顔にフィラーを注入した後の様子が映し出されており、彼女の顔の左側の鼻から頬にかけて膿んだような赤黒い炎症が起きていた。
モデルや歌手などのエンターテイナー系の仕事をしているクリスタさんは、過去20年ほど定期的に顔にボトックス注入をして自分の容姿に気を配ってきた。ところがある日、10歳年下の夫レッド・ギルさん(Redd Gill、42)と一緒にいる時に、クリスタさんはレッドさんの母親に間違われてしまった。
そんなことが2週間で3回も起こったため、クリスタさんは2016年頃からボトックスからフィラー注入に切り替えて、以後4年ほど施術を受けてきた。それまでフィラー注入による問題はなかったそうだが、2020年10月12日にいつものようにクリニックでフィラーを顔に注入してもらったクリスタさんは、顔に奇妙なしびれと疼くような感覚があったという。
やがてクリスタさんの顔は腫れ上がり、口の周りの腫れによって話すことや食事を摂ることができなくなってしまった。そのため彼女は、30日間で30ポンド(約13.6キロ)も体重が減少してしまったという。クリスタさんは当時のことをこう振り返っている。
「症状がどんどん悪化していったんです。そして翌朝、クリニックに電話をすると『すぐ来るように』と言われました。その時、私の顔を診察した医師は一旦診察室を出て、戻ってくると神妙な面持ちで『注射が血管にあたったようだ』と言ったんです。」
「私は恐怖と混乱に苛まされながらも、クリニックが提案する治療を全て受けて、毎日クリニックに戻る時には治療結果についての情報を待ち望んでいました。それでも医師は、私の顔が『壊死を起こして鼻の一部を失う可能性がある』とは一切話してくれませんでした。彼らは『治癒する前は悪化することもあるが、おそらく6週間ほどで良くなるだろう』と言っていました。」
「でも医師から処方された軟膏を塗っていた時、小鼻が折れて剥がれ落ちるのを見たんです。それは本当にショックでした。自分の顔の一部が、燃えるように溶けて落ちるのを目の当たりにし、PTSD(心的外傷後ストレス障害)を発症したほどでした。」
クリスタさんはその後も医師から処方された軟膏を塗り続けていたが、顔の左側の鼻から口角にかけての皮膚が凍傷のように赤黒く変色し、同年10月31日に壊死した鼻孔を含む鼻の一部が捥げ落ちてしまったという。今回のトラブルは、医師がフィラーを注入するための注射針を誤って血管にあててしまったことで血管閉塞を起こし、皮膚への酸素と栄養が遮断されたことで起こったようだ。
クリスタさんは鼻の再建手術を専門とする医師を訪れ、自分の鼻を診せたところ、「もう元には戻らないでしょう」と言われてしまった。30年以上もモデルや歌手としての仕事を続けた彼女は、鼻の一部を失った顔では仕事を続けるのが難しいと感じ、愕然としてしまったようだ。
クリスタさんは鼻の再建手術を受ける費用を補うことができなかったため、約2年前から義鼻を装着して生活している。この義鼻を装着することで見た目がある程度改善され、彼女の萎縮した鼻腔を広げて呼吸を楽にしてくれるという。
そして3年前の医療トラブルを機に、クリスタさんはボトックスとフィラーの施術を完全にやめたそうだ。現在は自分の老化を受け入れることにし、加齢と向き合うことができたようだ。
画像は『New York Post 2023年11月27日付「Face filler ‘burned and melted’ my nose off ― and it could happen to anyone」(Kennedy News/@disfiguredbeauty)』『Krysta Carson 2023年10月18日付TikTok「These are the stages of a vascular occlusion, or blocked blood vessel, over a few weeks time.」』『The Mirror 2021年6月18日付「Woman almost loses nose and lip after catching flesh eating bug from botched filler」(Image: Caters News Agency)、2023年1月25日付「Woman forced to wear mask after dentist disfigures her face in botched illegal nose job」(Image: CEN)』『Courtney Bell 2023年9月13日付TikTok』『MARY 2022年5月3日付TikTok「#ukraine」』『Kylie Taylor 2022年3月14日付TikTok「I look 10 years older and so puffy and weird looking.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)
米ワシントン州シアトル在住のクリスタ・カーソンさん(Krysta Carson、52)が10月18日、TikTokに投稿した動画が衆目を驚かせている。動画では、クリスタさんが顔にフィラーを注入した後の様子が映し出されており、彼女の顔の左側の鼻から頬にかけて膿んだような赤黒い炎症が起きていた。
モデルや歌手などのエンターテイナー系の仕事をしているクリスタさんは、過去20年ほど定期的に顔にボトックス注入をして自分の容姿に気を配ってきた。ところがある日、10歳年下の夫レッド・ギルさん(Redd Gill、42)と一緒にいる時に、クリスタさんはレッドさんの母親に間違われてしまった。
そんなことが2週間で3回も起こったため、クリスタさんは2016年頃からボトックスからフィラー注入に切り替えて、以後4年ほど施術を受けてきた。それまでフィラー注入による問題はなかったそうだが、2020年10月12日にいつものようにクリニックでフィラーを顔に注入してもらったクリスタさんは、顔に奇妙なしびれと疼くような感覚があったという。
やがてクリスタさんの顔は腫れ上がり、口の周りの腫れによって話すことや食事を摂ることができなくなってしまった。そのため彼女は、30日間で30ポンド(約13.6キロ)も体重が減少してしまったという。クリスタさんは当時のことをこう振り返っている。
「症状がどんどん悪化していったんです。そして翌朝、クリニックに電話をすると『すぐ来るように』と言われました。その時、私の顔を診察した医師は一旦診察室を出て、戻ってくると神妙な面持ちで『注射が血管にあたったようだ』と言ったんです。」
「私は恐怖と混乱に苛まされながらも、クリニックが提案する治療を全て受けて、毎日クリニックに戻る時には治療結果についての情報を待ち望んでいました。それでも医師は、私の顔が『壊死を起こして鼻の一部を失う可能性がある』とは一切話してくれませんでした。彼らは『治癒する前は悪化することもあるが、おそらく6週間ほどで良くなるだろう』と言っていました。」
「でも医師から処方された軟膏を塗っていた時、小鼻が折れて剥がれ落ちるのを見たんです。それは本当にショックでした。自分の顔の一部が、燃えるように溶けて落ちるのを目の当たりにし、PTSD(心的外傷後ストレス障害)を発症したほどでした。」
クリスタさんはその後も医師から処方された軟膏を塗り続けていたが、顔の左側の鼻から口角にかけての皮膚が凍傷のように赤黒く変色し、同年10月31日に壊死した鼻孔を含む鼻の一部が捥げ落ちてしまったという。今回のトラブルは、医師がフィラーを注入するための注射針を誤って血管にあててしまったことで血管閉塞を起こし、皮膚への酸素と栄養が遮断されたことで起こったようだ。
クリスタさんは鼻の再建手術を専門とする医師を訪れ、自分の鼻を診せたところ、「もう元には戻らないでしょう」と言われてしまった。30年以上もモデルや歌手としての仕事を続けた彼女は、鼻の一部を失った顔では仕事を続けるのが難しいと感じ、愕然としてしまったようだ。
クリスタさんは鼻の再建手術を受ける費用を補うことができなかったため、約2年前から義鼻を装着して生活している。この義鼻を装着することで見た目がある程度改善され、彼女の萎縮した鼻腔を広げて呼吸を楽にしてくれるという。
そして3年前の医療トラブルを機に、クリスタさんはボトックスとフィラーの施術を完全にやめたそうだ。現在は自分の老化を受け入れることにし、加齢と向き合うことができたようだ。
画像は『New York Post 2023年11月27日付「Face filler ‘burned and melted’ my nose off ― and it could happen to anyone」(Kennedy News/@disfiguredbeauty)』『Krysta Carson 2023年10月18日付TikTok「These are the stages of a vascular occlusion, or blocked blood vessel, over a few weeks time.」』『The Mirror 2021年6月18日付「Woman almost loses nose and lip after catching flesh eating bug from botched filler」(Image: Caters News Agency)、2023年1月25日付「Woman forced to wear mask after dentist disfigures her face in botched illegal nose job」(Image: CEN)』『Courtney Bell 2023年9月13日付TikTok』『MARY 2022年5月3日付TikTok「#ukraine」』『Kylie Taylor 2022年3月14日付TikTok「I look 10 years older and so puffy and weird looking.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)