英王室の新たな暴露本の内容が大きな波紋を呼んでいる中、チャールズ国王は「国連気候変動枠組条約第28回締約国会議(COP28)」に出席するためドバイを訪問した。国王はホテルで対面したナイジェリアのボラ・ティヌブ大統領に「元気ですか」と聞かれると、「とても元気です。かろうじてですが」と答えたという。この前日には英毒舌司会者ピアース・モーガンが、生放送中に発売中止となった王室暴露本のオランダ語版の内容を暴露したばかりだ。モーガンは人種差別的な発言をした王族2人の名前を明かし、王室と英国民に衝撃を与えた。
英王室伝記作家オミッド・スコビー氏による新たな暴露本『Endgame(原題)』が現地時間11月28日に世界同時発売され、その内容が大きな物議を醸している。
同著のオランダ語版では、メーガン妃がアーチー君(当時)を妊娠中、生まれてくる赤ちゃんの肌の色を問題視したという王室メンバー2人の名前が誤って記載されたことが明らかになり、発売中止となる事態になった。
英メディアはその人物2人の名前を伏せていたものの、29日夜に生放送された英TalkTVの番組『Piers Morgan Uncensored』では、司会者のピアース・モーガンが同著のオランダ語版に書かれていた王族2人の名前を暴露した。
モーガンの発言に対して、英王室専門家らは「間違っている」と激しく批判し、バッキンガム宮殿は法的措置を取ることも考慮していると報じられた。
暴露本による波紋が広がる中、チャールズ国王は国連気候変動枠組条約第28回締約国会議「COP28」で基調講演を行うため30日、開催国のアラブ首長国連邦(UAE)を訪れた。COP28は12月12日まで開催される。
同日、UAEの首長国ドバイに到着した国王は、ホテルでナイジェリアのボラ・ティヌブ大統領と対面した。
英メディア『Daily Mail Online』によれば、ティヌブ大統領が「お元気ですか」と尋ねると、国王は「とても元気です」と答え、「なんとか、かろうじてですが」と付け加えたという。
そして国王は、「最近、老齢の誕生日を迎えたばかりなんです。そのショックから、ようやく立ち直っているところですよ」とジョークを述べたそうだ。
チャールズ国王は11月14日に75歳の誕生日を迎えたが、当日は公務で多忙な一日を過ごした。夕刻にはウィリアム皇太子夫妻をはじめとする王室メンバーがクラレンス・ハウスに集まり、プライベートな誕生会で祝福した。国王は米国に住むヘンリー王子夫妻と電話で話し、アーチー王子とリリベット王女によるビデオメッセージを受け取ったと報じられた。
今回、国王はティヌブ大統領との30分間におよぶ2国間会談を行い、2日間にわたるドバイ訪問をスタートした。COP28サミットに先立ちドバイのホテルで会談した2人は、エネルギーや環境、英連邦国の状況などについて話し合った。
またこの日、国王はスコットランドのエディンバラに本部があるヘリオット・ワット大学のドバイ・キャンパスを訪れ、英連邦各国から集まった学生や卒業生と交流したほか、起業家達からグリーンテックや持続可能なイノベーションについて話を聞いた。
この後には、チャールズ皇太子時代の2020年に設立した循環型共生経済への取り組み「サーキュラー・バイオエコノミー・アライアンス(CBA)」と英連邦長官の共同による「コモンウェルスとネイチャーのレセプション」が開催された。
レセプションでは、国王が世界各国や英連邦国の少数民族のリーダー達と対面し、気候や自然の危機に対処するために科学的・伝統的な知識を活用する話に耳を傾けた。
画像は『Asiwaju Bola Ahmed Tinubu GCFR 2023年11月30日付Instagram「I had a productive meeting with His Majesty,」』『The Royal Family 2023年11月30日付Instagram「Everyone has a role to play in tackling the most complex environmental challenges facing our world.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)
英王室伝記作家オミッド・スコビー氏による新たな暴露本『Endgame(原題)』が現地時間11月28日に世界同時発売され、その内容が大きな物議を醸している。
同著のオランダ語版では、メーガン妃がアーチー君(当時)を妊娠中、生まれてくる赤ちゃんの肌の色を問題視したという王室メンバー2人の名前が誤って記載されたことが明らかになり、発売中止となる事態になった。
英メディアはその人物2人の名前を伏せていたものの、29日夜に生放送された英TalkTVの番組『Piers Morgan Uncensored』では、司会者のピアース・モーガンが同著のオランダ語版に書かれていた王族2人の名前を暴露した。
モーガンの発言に対して、英王室専門家らは「間違っている」と激しく批判し、バッキンガム宮殿は法的措置を取ることも考慮していると報じられた。
暴露本による波紋が広がる中、チャールズ国王は国連気候変動枠組条約第28回締約国会議「COP28」で基調講演を行うため30日、開催国のアラブ首長国連邦(UAE)を訪れた。COP28は12月12日まで開催される。
同日、UAEの首長国ドバイに到着した国王は、ホテルでナイジェリアのボラ・ティヌブ大統領と対面した。
英メディア『Daily Mail Online』によれば、ティヌブ大統領が「お元気ですか」と尋ねると、国王は「とても元気です」と答え、「なんとか、かろうじてですが」と付け加えたという。
そして国王は、「最近、老齢の誕生日を迎えたばかりなんです。そのショックから、ようやく立ち直っているところですよ」とジョークを述べたそうだ。
チャールズ国王は11月14日に75歳の誕生日を迎えたが、当日は公務で多忙な一日を過ごした。夕刻にはウィリアム皇太子夫妻をはじめとする王室メンバーがクラレンス・ハウスに集まり、プライベートな誕生会で祝福した。国王は米国に住むヘンリー王子夫妻と電話で話し、アーチー王子とリリベット王女によるビデオメッセージを受け取ったと報じられた。
今回、国王はティヌブ大統領との30分間におよぶ2国間会談を行い、2日間にわたるドバイ訪問をスタートした。COP28サミットに先立ちドバイのホテルで会談した2人は、エネルギーや環境、英連邦国の状況などについて話し合った。
またこの日、国王はスコットランドのエディンバラに本部があるヘリオット・ワット大学のドバイ・キャンパスを訪れ、英連邦各国から集まった学生や卒業生と交流したほか、起業家達からグリーンテックや持続可能なイノベーションについて話を聞いた。
この後には、チャールズ皇太子時代の2020年に設立した循環型共生経済への取り組み「サーキュラー・バイオエコノミー・アライアンス(CBA)」と英連邦長官の共同による「コモンウェルスとネイチャーのレセプション」が開催された。
レセプションでは、国王が世界各国や英連邦国の少数民族のリーダー達と対面し、気候や自然の危機に対処するために科学的・伝統的な知識を活用する話に耳を傾けた。
画像は『Asiwaju Bola Ahmed Tinubu GCFR 2023年11月30日付Instagram「I had a productive meeting with His Majesty,」』『The Royal Family 2023年11月30日付Instagram「Everyone has a role to play in tackling the most complex environmental challenges facing our world.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)