ブラジルのある病院で、90歳の女性患者が死亡していないにもかかわらず遺体袋に入れられていたことが発覚した。女性は病院で死亡を宣告されたが、遺体を運びにきた火葬場の職員によって生きていることが判明したという。米ニュースメディア『New York Post』などが伝えている。
ブラジルのサンタカタリーナ州フロリアノーポリスにある「サンホセ地域医療センター(Hospital Regional de São José)」で現地時間11月25日、患者が生きたまま遺体安置室に送られるという出来事が発生した。米ニュースメディア『New York Post』によると、この患者はかねてから肝臓に問題を抱えていたノーマ・シルヴェイラ・シルヴァさん(Norma Silveira da Silva、90)で、前日の24日に意識不明の状態で病院に搬送されたという。
ノーマさんを介護していたジェシカ・マーティン・シルヴィ・ペレイラさん(Jessica Martins Silvi Pereira)が25日の午後に見舞いに訪れた時、ノーマさんはかろうじて片目を開けて彼女を見ることできる状態だった。しかしその日の夕方、病院側はノーマさんの死亡を彼女の息子とジェシカさんに伝えた。
ノーマさんは家族と面会することもなく、遺体袋に入れられ、病院の遺体安置室に運ばれた。病院側が午後11時40分に発行した死亡診断書には「尿路感染症で死亡」と記載されていたそうだ。そして日付が変わった午前1時30分頃に火葬場の職員が遺体を引き取りにきたが、遺体袋を開けるとノーマさんの身体がまだ温かいことに気付いた。
また、遺体安置室に運ばれてから数時間が経過したが、死後硬直が見られず、ノーマさんを抱き上げた時に腕がずり落ちたことから、職員はまだ彼女が生きていると確信した。すぐにノーマさんは病室に戻されたものの、26日の早朝に死亡した。
死因が医療処置の遅れによるものか、それとも他に要因があるのかは明らかになっていないが、病院側が2度目に発行した死亡診断書には「敗血症性ショック死」と書かれていたという。ジェシカさんはブラジルのニュースメディア『NaTelinha』のインタビューに応じ、このように語っている。
「遺体安置室で遺体袋が開けられた時、ノーマの呼吸は弱々しかったようです。意識がない状態で助けを求めることもできず、彼女は密閉された袋の中で2時間近くも窒息しそうな状態に置かれていたのです。」
またジェシカさんによると、ノーマさんの家族はサンホセ地域医療センターを訴える予定でいるという。今回の件を重くみたサンタカタリーナ州地域医学評議会では、「我々はこの事態を把握しており、この問題について的確な方針を確立する予定である」と述べており、調査が行われているとのことだ。
画像は『New York Post 2023年11月30日付「Crematorium worker finds 90-year-old woman alive after being pronounced dead」(Google Street View)(Newsflash)』『Mirror 2020年11月27日付「Man ‘comes back to life’ in morgue as workers were getting ready to embalm him」(Image: Nikko Tanui/Standard)』『The Daily Star 2022年10月7日付「Bloke who was ‘still alive tried to get out of bodybag’ while being sent to morgue」(Image: Facebook)』『The Sun 2020年10月22日付「LEFT FOR DEAD Miracle moment premature baby born ‘dead’ at 23 weeks is found ALIVE after six hours in morgue refrigerator」(Credit: Canal 13)』『LADbible 2020年8月19日付「Pensioner ‘Comes Back From The Dead’ After Waking Up In A Morgue」(Credit: East 2 West News)』『Indiatimes.com 2021年11月21日付「Dead Man Alive: 40-year-old Comes Back To Life After Spending 7 Hours In A Mortuary Freezer」(TOI)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)
ブラジルのサンタカタリーナ州フロリアノーポリスにある「サンホセ地域医療センター(Hospital Regional de São José)」で現地時間11月25日、患者が生きたまま遺体安置室に送られるという出来事が発生した。米ニュースメディア『New York Post』によると、この患者はかねてから肝臓に問題を抱えていたノーマ・シルヴェイラ・シルヴァさん(Norma Silveira da Silva、90)で、前日の24日に意識不明の状態で病院に搬送されたという。
ノーマさんを介護していたジェシカ・マーティン・シルヴィ・ペレイラさん(Jessica Martins Silvi Pereira)が25日の午後に見舞いに訪れた時、ノーマさんはかろうじて片目を開けて彼女を見ることできる状態だった。しかしその日の夕方、病院側はノーマさんの死亡を彼女の息子とジェシカさんに伝えた。
ノーマさんは家族と面会することもなく、遺体袋に入れられ、病院の遺体安置室に運ばれた。病院側が午後11時40分に発行した死亡診断書には「尿路感染症で死亡」と記載されていたそうだ。そして日付が変わった午前1時30分頃に火葬場の職員が遺体を引き取りにきたが、遺体袋を開けるとノーマさんの身体がまだ温かいことに気付いた。
また、遺体安置室に運ばれてから数時間が経過したが、死後硬直が見られず、ノーマさんを抱き上げた時に腕がずり落ちたことから、職員はまだ彼女が生きていると確信した。すぐにノーマさんは病室に戻されたものの、26日の早朝に死亡した。
死因が医療処置の遅れによるものか、それとも他に要因があるのかは明らかになっていないが、病院側が2度目に発行した死亡診断書には「敗血症性ショック死」と書かれていたという。ジェシカさんはブラジルのニュースメディア『NaTelinha』のインタビューに応じ、このように語っている。
「遺体安置室で遺体袋が開けられた時、ノーマの呼吸は弱々しかったようです。意識がない状態で助けを求めることもできず、彼女は密閉された袋の中で2時間近くも窒息しそうな状態に置かれていたのです。」
またジェシカさんによると、ノーマさんの家族はサンホセ地域医療センターを訴える予定でいるという。今回の件を重くみたサンタカタリーナ州地域医学評議会では、「我々はこの事態を把握しており、この問題について的確な方針を確立する予定である」と述べており、調査が行われているとのことだ。
画像は『New York Post 2023年11月30日付「Crematorium worker finds 90-year-old woman alive after being pronounced dead」(Google Street View)(Newsflash)』『Mirror 2020年11月27日付「Man ‘comes back to life’ in morgue as workers were getting ready to embalm him」(Image: Nikko Tanui/Standard)』『The Daily Star 2022年10月7日付「Bloke who was ‘still alive tried to get out of bodybag’ while being sent to morgue」(Image: Facebook)』『The Sun 2020年10月22日付「LEFT FOR DEAD Miracle moment premature baby born ‘dead’ at 23 weeks is found ALIVE after six hours in morgue refrigerator」(Credit: Canal 13)』『LADbible 2020年8月19日付「Pensioner ‘Comes Back From The Dead’ After Waking Up In A Morgue」(Credit: East 2 West News)』『Indiatimes.com 2021年11月21日付「Dead Man Alive: 40-year-old Comes Back To Life After Spending 7 Hours In A Mortuary Freezer」(TOI)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)