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【海外発!Breaking News】左が青色で雄、右がオレンジで雌のロブスターに「一生に一度のレア物」と漁師大興奮(米)<動画あり>

TechinsightJapan 2023年12月5日 5時0分

米メイン州ウィンター・ハーバーに住む5代目ロブスター漁師、ジェイコブ・ノウルズさん(Jacob Knowles、30)が飼育する、2色の体と2つの性を持つロブスターが注目されている。個体は先月中旬に捕獲されたそうで、ジェイコブさんは「他のロブスターの助けを借りずに、自家受精が可能なのではないか」と日々、ワクワクしながら観察しているという。米ニュースメディア『Inside Edition』などが伝えた。

米メイン州の沖合で先月中旬、ロブスター漁師、ジェイコブ・ノウルズさんが捕獲した2色の体と2つの性を持つロブスターの“ボウイ(Bowie)”がSNSを騒がせている。

ボウイは体の左側が青、右側がオレンジ色をしており、青側が雄、オレンジ側が雌という非常に珍しい個体で、7歳から漁に出ているジェイコブさんでも「これまでにたくさんの珍しいロブスターを捕獲したけど、こんな個体は見たことがない」と興奮冷めやらぬ様子だ。



TikTokに270万人、Instagramに59万人のフォロワーがいるジェイコブさんは当初、ボウイをペットとして飼育するか、それとも海に戻すか迷ったそうだが、フォロワーらの投票で飼育することに決めたという。またボウイという名前は、左右の目の色が違うオッドアイと、性に奔放だったイメージが強いロックスターの故デヴィッド・ボウイにちなんで名付けられたそうで、フォロワーから絶大な支持を得たそうだ。



そうしてジェイコブさんは先月、海に沈めた大きなケージの中でボウイの飼育を始めていたが、ハリケーンの到来で安全の確保ができなくなり、自宅の車庫に設置した大きな水槽へと移動した。ボウイの飼育に関しては、メイン州バー・ハーバーの海洋博物館のバックアップを受けているそうで、水槽も寄贈されたものだという。

ジェイコブさんの今の目標は、「ボウイが自分の精子と卵子で自家受精し、産卵することができるかどうかを見届けること」だそうで、SNSで頻繁に動画を更新している。そしてそんなジェイコブさんには、テックインサイト編集部からもSNSでのボウイのアップデートを楽しみにしていることを伝えている。



しかしながらジェイコブさんの試みに対し、マサチューセッツ州「ウッズホール海洋研究所」の海洋生物学者アレックス・アッシャーさん(Alex Ascher)は、「不可能とは言えないが、同一個体内で受精が起きる確率は非常に低い」とみているという。またアレックスさんは、仮にボウイが別のロブスターの助けを借りて受精できたとしても、卵が孵化する確率は低いと考えているそうだ。

それでもジェイコブさんは「ほとんどの雌のロブスターはちょうど今頃から4月にかけて、受精卵を体内から腹肢に押し出すんだ。そして卵が孵化するまでの9~12か月間、腹肢で抱卵するからね。春まで様子を見て、その後はバー・ハーバーの海洋博物館に寄贈するか、自然にかえそうと思っているよ。今からとてもワクワクするね」と述べていた。

なお、青いロブスターは200万匹に1匹、2色で左右の色が違うのは5000万匹に1匹の確率だそうだが、2色であるうえ、雌雄モザイク(半分が雌で半分が雄)というロブスターはさらに珍しく、ジェイコブさんは「レア過ぎて言葉では言い表せないくらい。これは一生に一度のレアものだよ」と笑顔を見せていた。



また今回の発見に対して、ワシントンD.C.にあるアメリカン大学の生物学教授で、甲殻類の研究を30年続けるクリストファー・タッジさん(Christopher Tudge)はこう述べた。

「私が知る限りでは、ボウイのような個体はここ15~20年ほどで3例目。自然は例外や奇妙なもので溢れているということだね。」

一方でアレックスさんは、「ボウイが持つ2つの性や2色の体は、胚の発生段階で起きた突然変異による遺伝子異常が原因だ」と明かし、「2つは別々に起きることも同時に起きることもあるが、極めて稀である」と語った。ちなみにボウイを調理すると、殻に含まれるアスタキサンチンによって他の個体と同じように赤くなるとのことだ。

珍しいロブスターの例では2021年、米メイン州南部に位置するカスコ湾で1億匹に1匹というパステルカラーのロブスターが捕獲されており、「オパールのような輝き」と注目を浴びた。



画像は『Jacob Knowles 2023年11月15日付Instagram「One of the rarest lobsters in the ocean!」、2023年11月17日付Instagram「Meet bowie!」、2023年11月24日付Instagram「Bowie the lobster part 5!」』『KRON4 2021年11月10日付「Ultra-rare cotton candy lobster caught in Maine: ‘1 in 100 million’ odds」(Images courtesy of Mark Murrell from Get Maine Lobster)』『The Sun 2021年5月26日付「CLAWS SHAVE Lobsters saved from the cooking pot when eagle-eyed shopper realises they’re among world’s rarest」(Credit: SWNS)』『Maine Center for Coastal Fisheries 2019年9月6日付Facebook「We’ve seen some pretty cool lobsters in our marine touch tank over the years, but this one might be a first!」』『Mirror 2021年4月22日付「Lucky fisherman catches rare ‘1 in 2 million’ blue lobster off Cornish coast」(Image: TomLambourn/BNPS)』『Ricky Greenhowe 2021年9月2日付Facebook「One in a million chance they say」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

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