米マクドナルド社は現地時間12月6日、ソフトドリンクをメインにした新しいコンセプトのレストラン「CosMc’s(発音はコズミックス)」の第1号店を8日からプレオープンすると発表し、その気になるメニューが正式に公開された。ボバ(タピオカ)やビタミンCのショットなどを加えたオリジナルドリンク類や、本家マクドナルドにはないフレーバーのコーヒーや紅茶、フードアイテムなど同店限定メニューが、ネットで大いに話題となっている。米ニュースメディア『WMAQ-TV』『Business Insider』などが報じた。
宇宙がテーマの「CosMc’s」は、米マクドナルド社の最高経営責任者(CEO)クリス・ケンプチンスキー氏(Chris Kempczinski)が今夏にスピンオフ・レストランの計画について言及して以来、マスメディアで様々な憶測を呼んでいたが、ついにベールがはがされた。
「CosMc’s」は、“限定的な試験営業”として展開されるとし、パイロット店1号には同社の本拠地がある米イリノイ州シカゴの郊外の町ボーリングブルック(Bolingbrook)が選ばれた。同店舗は、11月末に地元の人々によって、看板が取り付けられるところやドライブスルーのメニューなどの画像や動画が次々に投稿され、正式発表前からSNSを賑わせていた。
発表によると「CosMc’s」で提供されるのは、「まったく新しい別世界の飲み物と、厳選されたマクドナルドの人気商品を含む少数のフードのラインナップ」で、「ほんのひとときでも、あなたの気分を成層圏まで高められるように作られた」メニューだという。
ラインナップを見てみると、スラッシーをベースにして、カフェインとサワーチェリーのシロップ、フルーツ風味のボバをミックスした「サワーチェリー・エナジーバースト」、レモネードにイチゴのドライ果肉とアイランド・パンチ・ショット、プレ・ワークアウト・ショットを加えた「アイランド・ピックミーアップ・パンチ」、エスプレッソのショットに牛乳とターメリック・シロップをミックスして、ブラックペッパーのトッピングをふりかけた「ターメリック・スパイスド・ラテ」などユニークなドリンクが10数種類。ほとんどのメニューで、様々なカスタマイズが可能だ。
フードアイテムには、スパイシー・ケソ・ソース、ふわふわオムレツ、ソーセージ、ホワイト・チェダーチーズ、ハラペーニョのチップスを、軽くトーストしたブリオッシュのバンズで挟んだ「スパイシー・ケソ・サンドウィッチ」というものもある。さらに、ハッシュドポテトやプレッツェルが一口サイズで提供され、スペインのマクドナルドで人気のデザート「McPops」もメニュー入りした。これは、フィリングが詰められ、表面に粉砂糖がまぶされたミニドーナツで、シカゴのマクドナルド本社1階の店舗で提供されている国際メニューの1つでもある。
また、本家マクドナルドの朝限定メニューであるマックマフィン3種とマックフルーリーも「CosMc’s」で販売される。マクドナルドの定番メニューやセットはないが、1号店に関しては隣がマクドナルドなので、ボリュームが物足りない人も心配無用だろう。
「CosMc’s」は注文から支払いまで、キャッスレス決済とドライブスルー形式を採用するといい、SNSユーザーの投稿によれば、同店舗には4つのドライブスルーレーンが設置されているようだ。
最近のアメリカでは、「Dutch Bros」や「7 Brew」といったドライブスルー形式のみのコーヒーショップという業態が増えている。多くの店ではコーヒー・紅茶のほかに、炭酸飲料やレモネードなどに好みのフレーバーを選んでバラエティに富んだカスタマイズができる。「CosMc’s」も、このスタイルを取り入れたようだ。
なお、レストランの名称「CosMc’s」は、1980年後半のアメリカで同社のテレビコマーシャルに登場したエイリアンのマスコットキャラクター「CosMc」にちなんで名付けられた。
マクドナルドのマスコットキャラクターでは、シェイク好きの紫色モンスターという設定の「グリマス(Grimace)」が52歳の誕生日を迎えたことを記念して今夏、アメリカで期間限定販売された紫色のベリー味シェイクがSNSを通じて異例の大ヒットとなった。グリマスは、マーベル・スタジオの映画『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018年公開)で、ピーター・クイルがサノスを“グリマス(日本では残念ながら、ずんぐりむっくりに吹き替えられた)”と揶揄するなど、アメリカ市民の間では認知度はそれなりにあった。対してCosMcは、いくつかのCMバージョンに登場した以外に大きく注目されることもなく、いつしかマクドナルドの世界から姿を消していったキャラクターで、今回思いがけなく白羽の矢が立った形だ。
メニューが明らかになってSNSでは、こんな声が寄せられた。
「これはかなりクールだよ!」
「ネーミングが好き」
「天才だ。これでスターバックスとソーセージマックマフィンを同じ店で買える!」
「カリフォルニアにも来てくれるといいな」
「どうせ、アイスクリームのマシンは壊れているさ」
米マクドナルド社の発表によると、「CosMc’s」は2024年末までに約10のパイロット店をテキサス州にオープンする計画があるという。同社は、中西部の一部の店舗においても、2022年末から米ドーナツチェーン「クリスピー・クリーム・ドーナツ」の商品を限定的に販売している。
画像は『CosMc’s 2023年12月6日付Instagram「we come from a place where gravity doesnt exist and galaxies are traveled at light speed.」』『Business Insider 2023年12月7日付「McDonald’s unveiled the menu for CosMc’s, a beverage-focused concept that could compete with Starbucks」、2023年7月28日付「McDonald’s is opening a mysterious new spinoff restaurant named after CosMc in its latest nostalgia play」』『yukianggia 2022年9月1日付TikTok「jadi, kalian mending teriak apa beli aja?」』『McDonald’s Indonesia 2023年6月27日付Instagram「McD’ers, yuk buat momen pernikahan jadi lebih berkesan dengan paket Wedding Mekdi!」』『Metro 2022年5月19日付「McDonald’s lover has eaten a Big Mac nearly every day for 50 years」(Picture: Guinness World Records)』『Taylor Gecking 2021年4月19日付Facebook「Finally got the collection up with Adam’s help!」』『Rob DenBleyker 2022年12月21日付X「OK let’s try this again, ordering a nothing burger from McDonalds」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 秋本神奈)
宇宙がテーマの「CosMc’s」は、米マクドナルド社の最高経営責任者(CEO)クリス・ケンプチンスキー氏(Chris Kempczinski)が今夏にスピンオフ・レストランの計画について言及して以来、マスメディアで様々な憶測を呼んでいたが、ついにベールがはがされた。
「CosMc’s」は、“限定的な試験営業”として展開されるとし、パイロット店1号には同社の本拠地がある米イリノイ州シカゴの郊外の町ボーリングブルック(Bolingbrook)が選ばれた。同店舗は、11月末に地元の人々によって、看板が取り付けられるところやドライブスルーのメニューなどの画像や動画が次々に投稿され、正式発表前からSNSを賑わせていた。
発表によると「CosMc’s」で提供されるのは、「まったく新しい別世界の飲み物と、厳選されたマクドナルドの人気商品を含む少数のフードのラインナップ」で、「ほんのひとときでも、あなたの気分を成層圏まで高められるように作られた」メニューだという。
ラインナップを見てみると、スラッシーをベースにして、カフェインとサワーチェリーのシロップ、フルーツ風味のボバをミックスした「サワーチェリー・エナジーバースト」、レモネードにイチゴのドライ果肉とアイランド・パンチ・ショット、プレ・ワークアウト・ショットを加えた「アイランド・ピックミーアップ・パンチ」、エスプレッソのショットに牛乳とターメリック・シロップをミックスして、ブラックペッパーのトッピングをふりかけた「ターメリック・スパイスド・ラテ」などユニークなドリンクが10数種類。ほとんどのメニューで、様々なカスタマイズが可能だ。
フードアイテムには、スパイシー・ケソ・ソース、ふわふわオムレツ、ソーセージ、ホワイト・チェダーチーズ、ハラペーニョのチップスを、軽くトーストしたブリオッシュのバンズで挟んだ「スパイシー・ケソ・サンドウィッチ」というものもある。さらに、ハッシュドポテトやプレッツェルが一口サイズで提供され、スペインのマクドナルドで人気のデザート「McPops」もメニュー入りした。これは、フィリングが詰められ、表面に粉砂糖がまぶされたミニドーナツで、シカゴのマクドナルド本社1階の店舗で提供されている国際メニューの1つでもある。
また、本家マクドナルドの朝限定メニューであるマックマフィン3種とマックフルーリーも「CosMc’s」で販売される。マクドナルドの定番メニューやセットはないが、1号店に関しては隣がマクドナルドなので、ボリュームが物足りない人も心配無用だろう。
「CosMc’s」は注文から支払いまで、キャッスレス決済とドライブスルー形式を採用するといい、SNSユーザーの投稿によれば、同店舗には4つのドライブスルーレーンが設置されているようだ。
最近のアメリカでは、「Dutch Bros」や「7 Brew」といったドライブスルー形式のみのコーヒーショップという業態が増えている。多くの店ではコーヒー・紅茶のほかに、炭酸飲料やレモネードなどに好みのフレーバーを選んでバラエティに富んだカスタマイズができる。「CosMc’s」も、このスタイルを取り入れたようだ。
なお、レストランの名称「CosMc’s」は、1980年後半のアメリカで同社のテレビコマーシャルに登場したエイリアンのマスコットキャラクター「CosMc」にちなんで名付けられた。
マクドナルドのマスコットキャラクターでは、シェイク好きの紫色モンスターという設定の「グリマス(Grimace)」が52歳の誕生日を迎えたことを記念して今夏、アメリカで期間限定販売された紫色のベリー味シェイクがSNSを通じて異例の大ヒットとなった。グリマスは、マーベル・スタジオの映画『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018年公開)で、ピーター・クイルがサノスを“グリマス(日本では残念ながら、ずんぐりむっくりに吹き替えられた)”と揶揄するなど、アメリカ市民の間では認知度はそれなりにあった。対してCosMcは、いくつかのCMバージョンに登場した以外に大きく注目されることもなく、いつしかマクドナルドの世界から姿を消していったキャラクターで、今回思いがけなく白羽の矢が立った形だ。
メニューが明らかになってSNSでは、こんな声が寄せられた。
「これはかなりクールだよ!」
「ネーミングが好き」
「天才だ。これでスターバックスとソーセージマックマフィンを同じ店で買える!」
「カリフォルニアにも来てくれるといいな」
「どうせ、アイスクリームのマシンは壊れているさ」
米マクドナルド社の発表によると、「CosMc’s」は2024年末までに約10のパイロット店をテキサス州にオープンする計画があるという。同社は、中西部の一部の店舗においても、2022年末から米ドーナツチェーン「クリスピー・クリーム・ドーナツ」の商品を限定的に販売している。
画像は『CosMc’s 2023年12月6日付Instagram「we come from a place where gravity doesnt exist and galaxies are traveled at light speed.」』『Business Insider 2023年12月7日付「McDonald’s unveiled the menu for CosMc’s, a beverage-focused concept that could compete with Starbucks」、2023年7月28日付「McDonald’s is opening a mysterious new spinoff restaurant named after CosMc in its latest nostalgia play」』『yukianggia 2022年9月1日付TikTok「jadi, kalian mending teriak apa beli aja?」』『McDonald’s Indonesia 2023年6月27日付Instagram「McD’ers, yuk buat momen pernikahan jadi lebih berkesan dengan paket Wedding Mekdi!」』『Metro 2022年5月19日付「McDonald’s lover has eaten a Big Mac nearly every day for 50 years」(Picture: Guinness World Records)』『Taylor Gecking 2021年4月19日付Facebook「Finally got the collection up with Adam’s help!」』『Rob DenBleyker 2022年12月21日付X「OK let’s try this again, ordering a nothing burger from McDonalds」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 秋本神奈)