イギリスで電動スクーターに乗った高齢男性が、歩いていた男性を意図的に轢こうとする様子を捉えた動画がネット上で拡散された。警察の捜査によると、高齢男性はパン屋で買おうとしていた商品の最後の1つを直前で買われてしまったことに腹を立て、このような行動を取ったという。あまりに身勝手な高齢男性の行動に、「罰が当たってほしい」など批判の声があがっているようだ。英ニュースメディア『Metro』などが伝えた。
ネット上で拡散されている動画は今月12日、英デボン州ビディフォード市にあるパン屋「Country Cottage Bakery」の近くで撮影された。動画に映っている電動スクーターに乗った高齢男性は、“パスティ(pasty)”と呼ばれるフィリング入りのパイ状の商品を買いに来ていたという。
高齢男性は中にステーキのフィリングが入った、4.3ポンド(約780円)のパスティを買おうとしたが、その最後1つを別の客に買われてしまい、手に入れることができなかった。たったこれだけのことだったが、高齢男性は怒りを抑えきれずに、驚きの行動に出た。
当時の様子を撮影した動画には、電動スクーターに乗った高齢男性が映っており、持っていた白い杖を使い、前にいた男性を怒った様子で指している。高齢男性は電動スクーターに乗ったまま動き出して近づくが、相手の男性は踵を返して反対の方へ歩き出した。ところが、高齢男性は電動スクーターのスピードを上げて相手を追いかけ始め、後ろ向きだったため近づいてきたことに気付いていなかった相手を、そのまま轢こうとしたのだ。近くにいた別の男性がこの異様な様子に気付き、間に入り止めようとしたが、電動スクーターに詰め寄られて接触し、路上の看板と壁の間に追い込まれて転倒した。
この光景を見ていた女性が杖を奪おうとしたものの、高齢男性は強く抵抗した。女性は杖を奪うことを諦めて転倒した男性の方へ向かい、起き上がるのを手伝った。転倒した男性と手伝った女性は、杖を相手に向けて攻撃的な姿勢を見せる高齢男性に怪訝な顔を浮かべながらその場を後にした。
この動画を撮影したオーク・レイさん(Oak Leigh)によると、高齢男性は年金受給者であるという。最後のパスティが買われてしまったと知った高齢男性は、買った本人だけでなく、周囲にいた他の人々に対しても怒りをぶつけていたそうだ。
騒動の後にビディフォード市警察やデボン・コーンウォール州警察が現場に駆けつけ、高齢男性の身元を特定した。そして乗っていた電動スクーターを押収し、警察署まで運転して持ち帰ったという。歩行者への傷害容疑で現在も警察が捜査を行っているが、電動スクーターを押収したのは「歩道に放置されていたため、移動させる必要があった」と理由を公表している。今回の件で被害者は名乗り出ておらず、警察は情報提供を呼びかけている。
身勝手過ぎる高齢男性のニュースの読者からは、「接触した人が大ケガをしなくてよかった」「この老人はパスティを買うに値しない」「そんなに美味しいパスティなのかな?」「こんなことをする人には罰が当たってほしいね」など、怒りや呆れの声が相次いだ。
ちなみに2018年にはロンドンのバス車内で、「そこは私の席、どきなさいよ!」と怒鳴る高齢女性が現れ、指定席ではなく他にも空席があった状況での行動に「バスの乗車を禁止にしろ」といった声が多数あがっていた。
画像は『Metro 2023年12月13日付「Man knocked down by mobility scooter in revenge for ‘buying the last pasty’」(Picture: Facebook/Oak Leigh)(Picture: Bideford Police)』『“Is Jamal Coming?” 2020年12月16日付X「Bruh」』『秀才说事 2023年6月23日付bilibili「大妈在飞机上要别人给她让座遭拒后情绪激动,为啥飞机上要换座位」』『The Sun 2018年7月12日付「SEAT SHOWDOWN Awkward moment OAP sits on bus passenger’s LAP after demanding ‘seat she sits in every day’」(NEWS DOG MEDIA)』『news.com.au 2023年6月7日付「Shocking fight caught on camera at Tamworth Woolworths」(Picture: 9NEWS)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)
ネット上で拡散されている動画は今月12日、英デボン州ビディフォード市にあるパン屋「Country Cottage Bakery」の近くで撮影された。動画に映っている電動スクーターに乗った高齢男性は、“パスティ(pasty)”と呼ばれるフィリング入りのパイ状の商品を買いに来ていたという。
高齢男性は中にステーキのフィリングが入った、4.3ポンド(約780円)のパスティを買おうとしたが、その最後1つを別の客に買われてしまい、手に入れることができなかった。たったこれだけのことだったが、高齢男性は怒りを抑えきれずに、驚きの行動に出た。
当時の様子を撮影した動画には、電動スクーターに乗った高齢男性が映っており、持っていた白い杖を使い、前にいた男性を怒った様子で指している。高齢男性は電動スクーターに乗ったまま動き出して近づくが、相手の男性は踵を返して反対の方へ歩き出した。ところが、高齢男性は電動スクーターのスピードを上げて相手を追いかけ始め、後ろ向きだったため近づいてきたことに気付いていなかった相手を、そのまま轢こうとしたのだ。近くにいた別の男性がこの異様な様子に気付き、間に入り止めようとしたが、電動スクーターに詰め寄られて接触し、路上の看板と壁の間に追い込まれて転倒した。
この光景を見ていた女性が杖を奪おうとしたものの、高齢男性は強く抵抗した。女性は杖を奪うことを諦めて転倒した男性の方へ向かい、起き上がるのを手伝った。転倒した男性と手伝った女性は、杖を相手に向けて攻撃的な姿勢を見せる高齢男性に怪訝な顔を浮かべながらその場を後にした。
この動画を撮影したオーク・レイさん(Oak Leigh)によると、高齢男性は年金受給者であるという。最後のパスティが買われてしまったと知った高齢男性は、買った本人だけでなく、周囲にいた他の人々に対しても怒りをぶつけていたそうだ。
騒動の後にビディフォード市警察やデボン・コーンウォール州警察が現場に駆けつけ、高齢男性の身元を特定した。そして乗っていた電動スクーターを押収し、警察署まで運転して持ち帰ったという。歩行者への傷害容疑で現在も警察が捜査を行っているが、電動スクーターを押収したのは「歩道に放置されていたため、移動させる必要があった」と理由を公表している。今回の件で被害者は名乗り出ておらず、警察は情報提供を呼びかけている。
身勝手過ぎる高齢男性のニュースの読者からは、「接触した人が大ケガをしなくてよかった」「この老人はパスティを買うに値しない」「そんなに美味しいパスティなのかな?」「こんなことをする人には罰が当たってほしいね」など、怒りや呆れの声が相次いだ。
ちなみに2018年にはロンドンのバス車内で、「そこは私の席、どきなさいよ!」と怒鳴る高齢女性が現れ、指定席ではなく他にも空席があった状況での行動に「バスの乗車を禁止にしろ」といった声が多数あがっていた。
画像は『Metro 2023年12月13日付「Man knocked down by mobility scooter in revenge for ‘buying the last pasty’」(Picture: Facebook/Oak Leigh)(Picture: Bideford Police)』『“Is Jamal Coming?” 2020年12月16日付X「Bruh」』『秀才说事 2023年6月23日付bilibili「大妈在飞机上要别人给她让座遭拒后情绪激动,为啥飞机上要换座位」』『The Sun 2018年7月12日付「SEAT SHOWDOWN Awkward moment OAP sits on bus passenger’s LAP after demanding ‘seat she sits in every day’」(NEWS DOG MEDIA)』『news.com.au 2023年6月7日付「Shocking fight caught on camera at Tamworth Woolworths」(Picture: 9NEWS)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)