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【イタすぎるセレブ達】ミス仏2024にイヴ・ジル(20) 「強い女性の価値観守る」ショートカットでイメージを覆す

TechinsightJapan 2023年12月26日 20時58分

年の瀬が押し迫ってくるこの時期、フランスでも年末恒例のテレビ番組が数々放映されるが、ミス・フランス・コンテストもその一つだ。12月16日にディジョンで行われたコンテストでは、パ=ド=カレー県(ドーバ海峡に面する北フランス)代表のイヴ・ジルさんが2024年のミス・フランスに輝いた。来る2024年の一年間、ミス・フランスとして活動することになるジルさん。従来のイメージを覆す新しいタイプのミス誕生として、大きな注目を集めている。

大学生であるイヴ・ジルさんは、ベルギー国境まで10キロ足らずというフランス最北端の街ダンケルク出身で、父親は北フランス人、母親はレユニオン島出身とのことだ。フランス領レユニオン島は、インド洋上のマダガスカルの東に浮かぶ島で南半球に位置するため、フランス本土からは遠く離れているが、彼女は「北フランスとレユニオンには、分かち合いの文化など多くの共通点があります」と自己紹介で述べている。

フランスだけに限らず、多様なルーツを持つ人ミスが各国で増えており、イヴ・ジルさんもその一人だが、彼女にはこれまでのミスのイメージを覆した二つの点がある。

まずは髪型だ。イヴ・ジルさん以外のミス達が全員ロングヘアのなか、ジルさんは「強い女性の価値観を守る」ことをポリシーとし、髪を短くすることを選択した。



もう一つは体型である。フランス領ギアナで撮影された出場者全員の水着姿の写真が放送された時、イヴ・ジルさんはネット上で激しい「ボディ・シェイミング(人の見た目を馬鹿にしたり、批判したり、意見を言ったりすること)」にさらされた。当時、多くの人が彼女を「痩せすぎ」と批判した。

そのことにイヴ・ジルさんは、仏紙『Le Parisien』ル・パリジャンのコラムでこう説明している。

「私の体型について『曲線がない』『何かがおかしい』『何かが間違っている』というコメントを見るのはやめたわ。」

さらにジルさんは、このようにも語る。

「髪のことで批判されるのは構わない。でも、体型は選べないし、体質も選べない。」

近年、過激なダイエットを危惧し、モデルの体型も極端な細さが称賛される風潮は弱まり、むしろ痩せていない方が「ヘルシー」で「親しみやすい」と歓迎されるほどだ。ただ、彼女の場合は体質的に痩せ気味であり、その体型は現代のいわゆる流行りではない。しかしながら、ありのままの自分を受け入れ、威風堂々としたその姿は新しいタイプのミス誕生をうかがわせる。



ミス・フランス・コンテストに専念するため学業は一時中断しているが、イヴ・ジルさんは人文・社会科学に応用される数学とコンピュータ・サイエンス(MIASHS:Mathematics and Computer Science Applied to Human and Social Sciences)の学位を取得し、統計学者になりたいと考えている。文系と理系の壁を超える統計学者を目指し、多様なルーツを持ち、ありのままの自分を受け入れる芯の強いミス・フランス。来年2024年におけるイヴ・ジルさんの活躍に大いに期待したい。

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画像は『Miss France Officiel 2023年12月17日付Instagram「Félicitations à @evegillesoff #MissFrance2024 !!」、2023年12月16日付Instagram「Jour-J」』『Eve Gilles 2023年12月3日付Instagram「Bien arrivée à Dijon, je nous ai commandé un café」、2023年11月16日付Instagram「Hello Paris !」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 リエコ)

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