『M-1グランプリ』の審査員を今年も務めるナイツの塙宣之が、自身のYouTubeチャンネルの企画で仕掛けた後輩へのドッキリが物議を醸している。同大会の予選前に後輩芸人へ「実は『M-1』決勝へ進める枠がある」と騙したのだ。
ドッキリを仕掛けられたのは、ホリプロコム所属のお笑いコンビ・ミーナだ。結成してまだ2年だが、塙宣之が会長を務める漫才協会の「2023年度 漫才新人大賞」で大賞を受賞した有望株である。ミーナはコンビを結成した2021年から『M-1グランプリ』に出場しているが、過去2回とも2回戦で敗退している。今年ももちろん、1回戦からの挑戦となった。
11月14日放送の『ナイツ ザ・ラジオショー』(ニッポン放送)によると、塙のYouTubeチャンネル『ナイツ塙会長の自由時間』の企画でミーナにドッキリを仕掛けることになったという。「実は今年から『M-1』の決勝で漫才協会の枠が1枠増えた」「構図としては漫才協会 VS 吉本みたいにしたい」などともっともらしい理由を並べ、「その枠をミーナに与えたい」と2人に嘘の説明をするところから隠しカメラを回した。最初は「予選に落ちた時点でネタバラシをする」という計画だったが、この企画に協力しているホリプロコムのオキシジェン・三好博道から、「とても見ていられないので、早くネタバラシをしてあげて欲しい」と何度も塙に連絡が入ったそうだ。ミーナは2人ともこの嘘を信じていたが、プレッシャーに押しつぶされそうになっていたという。だが塙は「もっと泳がせよう」と思い、1回戦を突破しても種明かしはしなかったそうだ。
そうこうしているうちに2回戦が始まり、ミーナはここで敗退する。本来ならこの時点で「実は決勝の枠の件はドッキリだった」と伝えるべきだったが、タイミングを逃してしまいそのままになってしまった。ミーナの現場マネージャーも一緒に騙されていたので、「決勝に行けるはずが、なぜ2回戦で落ちてしまったのか」と3人で混乱したそうだ。塙は最近になって2人を呼んでネタバラシをしたが、彼らにブチ切れられたという。これに相方の土屋伸之が「1回戦を突破した時点で本当のことを伝えるべきだった」と話すと、塙も「最悪だ、反省してます」と恐縮していた。
一方のミーナは、ラジオ番組で塙が話したことを受け、音声配信プラットフォームアプリ「stand.fm」で11月22日、「精神的に本当にキツかった」と当時の心境を明かしている。ミーナの喜助は、“ドッキリ”とは種明かしをされると「あー良かった」と安堵するものだと思っていたが、今回は真実を知ってからより「食らっちゃった」という。2人とも土屋同様、せめて1回戦を突破した時点でネタバラシをして欲しかったと話していた。
このドッキリ企画は『ナイツ塙会長の自由時間』で12月中に公開されると聞かされていたミーナの2人だったが、ネットで大騒ぎになり、状況が変わってしまったようだ。12月21日に同チャンネルで「ミーナのドッキリについて」と題した動画が投稿され、塙とミーナが登場。塙は「自分が100%悪い」「ミーナに大変な思いをさせてしまった」と横に座る2人に頭を下げ、動画がお蔵入りになることを告げた。「え~!?」と驚くミーナに、塙は謝り続けるしかなかった。確かに「ドッキリ」と告げられた時は怒り心頭だったが、すぐにその感情もおさまり、芸人として撮影された動画が公開されるのを彼らは楽しみにしていた。しかし今回の騒ぎで、塙は「いろんな方面の方が嫌な気持ちになってしまった」と述べており、彼がミーナに謝るだけでは収拾がつかなくなってしまったようだ。
「(自分は)最低な人間で、最悪な結果だ」と話す塙は、非常に疲れた表情を見せていた。ミーナの2人が、今年の『M-1』2回戦で敗退した結果について、あくまでも自分たちの実力が足りなかったからであり、「ドッキリの影響ではない」と言い切っていたのがせめてもの救いだったかもしれない。
画像2枚目は『ATSUSHI【ミーナ】 2023年12月11日付X「G-1スタートアップグランプリにてネタやらしていただきました!」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 みやび)
ドッキリを仕掛けられたのは、ホリプロコム所属のお笑いコンビ・ミーナだ。結成してまだ2年だが、塙宣之が会長を務める漫才協会の「2023年度 漫才新人大賞」で大賞を受賞した有望株である。ミーナはコンビを結成した2021年から『M-1グランプリ』に出場しているが、過去2回とも2回戦で敗退している。今年ももちろん、1回戦からの挑戦となった。
11月14日放送の『ナイツ ザ・ラジオショー』(ニッポン放送)によると、塙のYouTubeチャンネル『ナイツ塙会長の自由時間』の企画でミーナにドッキリを仕掛けることになったという。「実は今年から『M-1』の決勝で漫才協会の枠が1枠増えた」「構図としては漫才協会 VS 吉本みたいにしたい」などともっともらしい理由を並べ、「その枠をミーナに与えたい」と2人に嘘の説明をするところから隠しカメラを回した。最初は「予選に落ちた時点でネタバラシをする」という計画だったが、この企画に協力しているホリプロコムのオキシジェン・三好博道から、「とても見ていられないので、早くネタバラシをしてあげて欲しい」と何度も塙に連絡が入ったそうだ。ミーナは2人ともこの嘘を信じていたが、プレッシャーに押しつぶされそうになっていたという。だが塙は「もっと泳がせよう」と思い、1回戦を突破しても種明かしはしなかったそうだ。
そうこうしているうちに2回戦が始まり、ミーナはここで敗退する。本来ならこの時点で「実は決勝の枠の件はドッキリだった」と伝えるべきだったが、タイミングを逃してしまいそのままになってしまった。ミーナの現場マネージャーも一緒に騙されていたので、「決勝に行けるはずが、なぜ2回戦で落ちてしまったのか」と3人で混乱したそうだ。塙は最近になって2人を呼んでネタバラシをしたが、彼らにブチ切れられたという。これに相方の土屋伸之が「1回戦を突破した時点で本当のことを伝えるべきだった」と話すと、塙も「最悪だ、反省してます」と恐縮していた。
一方のミーナは、ラジオ番組で塙が話したことを受け、音声配信プラットフォームアプリ「stand.fm」で11月22日、「精神的に本当にキツかった」と当時の心境を明かしている。ミーナの喜助は、“ドッキリ”とは種明かしをされると「あー良かった」と安堵するものだと思っていたが、今回は真実を知ってからより「食らっちゃった」という。2人とも土屋同様、せめて1回戦を突破した時点でネタバラシをして欲しかったと話していた。
このドッキリ企画は『ナイツ塙会長の自由時間』で12月中に公開されると聞かされていたミーナの2人だったが、ネットで大騒ぎになり、状況が変わってしまったようだ。12月21日に同チャンネルで「ミーナのドッキリについて」と題した動画が投稿され、塙とミーナが登場。塙は「自分が100%悪い」「ミーナに大変な思いをさせてしまった」と横に座る2人に頭を下げ、動画がお蔵入りになることを告げた。「え~!?」と驚くミーナに、塙は謝り続けるしかなかった。確かに「ドッキリ」と告げられた時は怒り心頭だったが、すぐにその感情もおさまり、芸人として撮影された動画が公開されるのを彼らは楽しみにしていた。しかし今回の騒ぎで、塙は「いろんな方面の方が嫌な気持ちになってしまった」と述べており、彼がミーナに謝るだけでは収拾がつかなくなってしまったようだ。
「(自分は)最低な人間で、最悪な結果だ」と話す塙は、非常に疲れた表情を見せていた。ミーナの2人が、今年の『M-1』2回戦で敗退した結果について、あくまでも自分たちの実力が足りなかったからであり、「ドッキリの影響ではない」と言い切っていたのがせめてもの救いだったかもしれない。
画像2枚目は『ATSUSHI【ミーナ】 2023年12月11日付X「G-1スタートアップグランプリにてネタやらしていただきました!」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 みやび)