メキシコのビーチリゾートで今月14日、76歳の男性がサメかワニ(クロコダイル)の襲撃を受けて死亡した。男性が襲われているのに気付いたのは、たまたま砂浜で撮影をしていた家族で、カメラは背後の海で手を振り助けを求める男性の姿を捉えていた。ブラジルのニュースメディア『O GLOBO』などが報じている。
メキシコ、ゲレロ州イスタパ・シワタネホのプラヤ・キエタビーチで14日午前9時頃、海で泳いでいたジョセフ・“ジェフ”・バイネンズさん(Joseph “Jeff” Bynens、76)がサメかワニに襲われた。
襲撃を目撃したマリーン・ルビアノさん(Marlene Luviano)はその朝、誕生日を迎えた娘と砂浜で戯れる様子を父親に撮影してもらっていたそうで、カメラは笑い声が響く背後の海で、「ヘルプ! ヘルプ!」と叫ぶジョセフさんの姿を映し出していた。
ただし、砂浜から見る限り、海の中のジョセフさんは黒い木片が浮き沈みしているかのようにしか見えず、マリーンさんらはすぐには襲撃に気付かなかったという。
マリーンさんの父親は「男性が『ヘルプ!』と助けを求めているのが聞こえ、すぐに撮影を止めました」と明かしており、後になって当時の動画を拡大して見たところ、ジョセフさんがブイの近くまで泳いだ後、岸に向かって助けを求めているのが分かったそうだ。
その時の動画を見ると、ジョセフさんが海に引きずり込まれそうになりながらも必死に手を振るのが見て取れ、海は真っ赤に染まっていた。
なお、マリーンさんは日本時間21日にこの動画をTikTokに投稿し、事故の背景について一通り説明すると、このように綴った。
「襲撃はあっという間の出来事で、動画の撮影を止めた父はその後、警備の男性に助けを求めました。ジョセフさんはボートに引き上げられましたが、海中で大量出血し、救助される直前に意識を失ってしまったようです。重傷なのは誰が見ても分かるほどで、残念ながら命を救うことはできませんでした。」
ジョセフさんは脚のほとんどを食いちぎられていたそうで、その場で死亡が確認されたという。
事故を受けてゲレロ州当局は14日、襲撃はサメかワニによるものと発表していたが、その後、医師はワニに噛まれた傷である可能性が高いことを指摘した。またジョセフさんについては、カナダ人と伝えるメディアもあるが、ブラジルのニュースメディア『O GLOBO』は「ベルギーの外務省がジョセフさんの死を確認した」と報じている。
ジョセフさんは当時、事故が起きたビーチから近いイスタパのホテル「クラブメッド」に滞在していたそうで、義兄弟は「彼はベルギー東部ハッセルトで55年間ライフガードとして働いていました。世界中の海に潜る海男でした」と語り、肩を落とした。
現場ではジョセフさんのほかに女性1人が襲われて病院に搬送されていたが、容体については明らかにされていない。
ちなみに今月初めにはオーストラリアの海で、サメの襲撃を受けた20歳の男性が死を覚悟して動画を撮影し、Instagramに投稿したところ大きな反響があった。家族に別れを告げようと思ったという。
画像は『New York Post 2023年12月21日付「Video accidentally captures deadly ‘shark attack’ on Mexico vacation」(Jam Press Vid)、2022年2月16日付「Swimmer killed by shark in horrifying attack in front of beachgoers: video」(Kharis Lianto / News Media Network)』『O GLOBO 2023年12月21日付「Mãe e filha de férias gravam por acaso ataque de ‘tubarão ou crocodilo’ que matou turista no México; vídeo」(Foto: Reprodução)』『matteo_mariotti__ 2023年12月11日付Instagram「Questo video l’ho fatto partire pochi istanti dopo l’ultimo morso」』『The Mirror 2023年2月21日付「Horrific moment shark mauls tourist to death just weeks after similar attack」(Image: 9News)』『Metro 2022年7月3日付「Shark killed second tourist 650ft from first fatal attack on pensioner」(Picture: Social media/east2west news)』『НТВ.Ru 2023年6月8日付「Акула съела россиянина в Египте」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)
メキシコ、ゲレロ州イスタパ・シワタネホのプラヤ・キエタビーチで14日午前9時頃、海で泳いでいたジョセフ・“ジェフ”・バイネンズさん(Joseph “Jeff” Bynens、76)がサメかワニに襲われた。
襲撃を目撃したマリーン・ルビアノさん(Marlene Luviano)はその朝、誕生日を迎えた娘と砂浜で戯れる様子を父親に撮影してもらっていたそうで、カメラは笑い声が響く背後の海で、「ヘルプ! ヘルプ!」と叫ぶジョセフさんの姿を映し出していた。
ただし、砂浜から見る限り、海の中のジョセフさんは黒い木片が浮き沈みしているかのようにしか見えず、マリーンさんらはすぐには襲撃に気付かなかったという。
マリーンさんの父親は「男性が『ヘルプ!』と助けを求めているのが聞こえ、すぐに撮影を止めました」と明かしており、後になって当時の動画を拡大して見たところ、ジョセフさんがブイの近くまで泳いだ後、岸に向かって助けを求めているのが分かったそうだ。
その時の動画を見ると、ジョセフさんが海に引きずり込まれそうになりながらも必死に手を振るのが見て取れ、海は真っ赤に染まっていた。
なお、マリーンさんは日本時間21日にこの動画をTikTokに投稿し、事故の背景について一通り説明すると、このように綴った。
「襲撃はあっという間の出来事で、動画の撮影を止めた父はその後、警備の男性に助けを求めました。ジョセフさんはボートに引き上げられましたが、海中で大量出血し、救助される直前に意識を失ってしまったようです。重傷なのは誰が見ても分かるほどで、残念ながら命を救うことはできませんでした。」
ジョセフさんは脚のほとんどを食いちぎられていたそうで、その場で死亡が確認されたという。
事故を受けてゲレロ州当局は14日、襲撃はサメかワニによるものと発表していたが、その後、医師はワニに噛まれた傷である可能性が高いことを指摘した。またジョセフさんについては、カナダ人と伝えるメディアもあるが、ブラジルのニュースメディア『O GLOBO』は「ベルギーの外務省がジョセフさんの死を確認した」と報じている。
ジョセフさんは当時、事故が起きたビーチから近いイスタパのホテル「クラブメッド」に滞在していたそうで、義兄弟は「彼はベルギー東部ハッセルトで55年間ライフガードとして働いていました。世界中の海に潜る海男でした」と語り、肩を落とした。
現場ではジョセフさんのほかに女性1人が襲われて病院に搬送されていたが、容体については明らかにされていない。
ちなみに今月初めにはオーストラリアの海で、サメの襲撃を受けた20歳の男性が死を覚悟して動画を撮影し、Instagramに投稿したところ大きな反響があった。家族に別れを告げようと思ったという。
画像は『New York Post 2023年12月21日付「Video accidentally captures deadly ‘shark attack’ on Mexico vacation」(Jam Press Vid)、2022年2月16日付「Swimmer killed by shark in horrifying attack in front of beachgoers: video」(Kharis Lianto / News Media Network)』『O GLOBO 2023年12月21日付「Mãe e filha de férias gravam por acaso ataque de ‘tubarão ou crocodilo’ que matou turista no México; vídeo」(Foto: Reprodução)』『matteo_mariotti__ 2023年12月11日付Instagram「Questo video l’ho fatto partire pochi istanti dopo l’ultimo morso」』『The Mirror 2023年2月21日付「Horrific moment shark mauls tourist to death just weeks after similar attack」(Image: 9News)』『Metro 2022年7月3日付「Shark killed second tourist 650ft from first fatal attack on pensioner」(Picture: Social media/east2west news)』『НТВ.Ru 2023年6月8日付「Акула съела россиянина в Египте」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)