ロシアで24階建てマンションのベランダによじ登り、サンタクロースに扮してパフォーマンスを披露していた男性が、誤って転落死した。地上では大勢の親子が見守っていたが、落下もパフォーマンスの一部だと勘違いしていたという。米ニュースメディア『New York Post』などが伝えている。
事故は今月21日、ロシア南西部の都市チェリャビンスクにある24階建てのマンションで発生した。1人の男性が赤いコスチュームを身にまとい、ロシア版サンタクロース「ジェド・マロース(Дед Мороз)」に扮してマンションのベランダから降りてくるパフォーマンスを行っていた。
当時の様子を捉えた動画には、最上階に近いベランダによじ登る男性の姿が映っている。男性は階下のベランダに移動しようとしており、ベランダの端に手をかけて足を投げ出し、ぶら下がるような形になった。ところが次の瞬間、男性は誤って手を離し、24階の高さから落下して地面に叩きつけられた。
地上では多数の親子が男性のパフォーマンスを見守っていたが、悲鳴などは聞こえず、多くの人はパフォーマンスの一環だと勘違いしていたようで、笑い声すら聞こえていた。子ども連れの家族は、この後にサンタが現れて子どもたちに挨拶をしてくれるのを待っていたという。
事故の目撃者は「息子は何も理解していませんでしたし、親たちは当然ショックを受けていました」と話しており、別の目撃者も「パフォーマンスをしていた男性が、悪ふざけとしてダミー人形を落下させたのだと思いました。これが事故だなんて、最初は少しも考えていませんでした」と振り返っている。
その後、落下した男性は死亡が確認された。チェリャビンスクのニュースメディア『74.ru』によると、パフォーマンスを見守っていた群衆の中に落下した男性の妻と子どもがいたそうで、男性は49歳の経験豊富なクライマーだったという。また、命綱が手配されていたものの、屋上に取り付けるはずが、最上階の部分に取りつけてしまったことが事故の原因とされている。
パフォーマンスを企画したのはマンションの管理会社で、今回の事故に関して謝罪している。なお、男性は同様のパフォーマンスを7~8年行ってきたそうで、管理会社は「これまでに一度も事故は起きていない」と説明した。詳しい事故の原因について現在、地元警察が捜査を進めている。
今回の事故についてクライミングの専門家であるルスラーン・クダベフさん(Ruslan Kudabev)は、「おそらく管理会社が夜間に屋上への立ち入りを禁止し、屋上への鍵を渡さなかったのでしょう。なので落下した男性は屋上からではなく、屋上の入り口から下へ降りようとしたのだと思います。プロはそんなことしませんよ」と話している。
悲劇的なこの事故が多くのメディアで報じられると、「家族の前でこんなことが起きてしまうなんて」「なんて悲しい事故なの」「子どもたちは怖かっただろうに」「だからサンタは煙突を使うんだよ」といったコメントが寄せられた。
画像は『New York Post 2023年12月22日付「Red-robed Russian ‘Santa Claus’ plunges to death in botched stunt as wife and kids look on」(Social media/east2west news)』『The Mirror 2023年5月5日付「Man goes bungee jumping to celebrate divorce - ends up plunging 70ft as it snaps」(Image: CEN)』『Darren L. 2022年6月10日付Instagram「Another happy landing?」』『El Mirall.net 2021年5月23日付X「Troben el cos sense vida d’un home」』『LADbible 2022年10月10日付「Woman mistakes lift for parking spot and plunges smart car 35ft down shaft」(Credit: Newsflash)』『Knewz 2020年6月17日付「Farm horror as North Dakota woman, 56, falls into grain bin full of sunflower seeds and drowns」(Image credit:Eddy Funeral Home)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)
事故は今月21日、ロシア南西部の都市チェリャビンスクにある24階建てのマンションで発生した。1人の男性が赤いコスチュームを身にまとい、ロシア版サンタクロース「ジェド・マロース(Дед Мороз)」に扮してマンションのベランダから降りてくるパフォーマンスを行っていた。
当時の様子を捉えた動画には、最上階に近いベランダによじ登る男性の姿が映っている。男性は階下のベランダに移動しようとしており、ベランダの端に手をかけて足を投げ出し、ぶら下がるような形になった。ところが次の瞬間、男性は誤って手を離し、24階の高さから落下して地面に叩きつけられた。
地上では多数の親子が男性のパフォーマンスを見守っていたが、悲鳴などは聞こえず、多くの人はパフォーマンスの一環だと勘違いしていたようで、笑い声すら聞こえていた。子ども連れの家族は、この後にサンタが現れて子どもたちに挨拶をしてくれるのを待っていたという。
事故の目撃者は「息子は何も理解していませんでしたし、親たちは当然ショックを受けていました」と話しており、別の目撃者も「パフォーマンスをしていた男性が、悪ふざけとしてダミー人形を落下させたのだと思いました。これが事故だなんて、最初は少しも考えていませんでした」と振り返っている。
その後、落下した男性は死亡が確認された。チェリャビンスクのニュースメディア『74.ru』によると、パフォーマンスを見守っていた群衆の中に落下した男性の妻と子どもがいたそうで、男性は49歳の経験豊富なクライマーだったという。また、命綱が手配されていたものの、屋上に取り付けるはずが、最上階の部分に取りつけてしまったことが事故の原因とされている。
パフォーマンスを企画したのはマンションの管理会社で、今回の事故に関して謝罪している。なお、男性は同様のパフォーマンスを7~8年行ってきたそうで、管理会社は「これまでに一度も事故は起きていない」と説明した。詳しい事故の原因について現在、地元警察が捜査を進めている。
今回の事故についてクライミングの専門家であるルスラーン・クダベフさん(Ruslan Kudabev)は、「おそらく管理会社が夜間に屋上への立ち入りを禁止し、屋上への鍵を渡さなかったのでしょう。なので落下した男性は屋上からではなく、屋上の入り口から下へ降りようとしたのだと思います。プロはそんなことしませんよ」と話している。
悲劇的なこの事故が多くのメディアで報じられると、「家族の前でこんなことが起きてしまうなんて」「なんて悲しい事故なの」「子どもたちは怖かっただろうに」「だからサンタは煙突を使うんだよ」といったコメントが寄せられた。
画像は『New York Post 2023年12月22日付「Red-robed Russian ‘Santa Claus’ plunges to death in botched stunt as wife and kids look on」(Social media/east2west news)』『The Mirror 2023年5月5日付「Man goes bungee jumping to celebrate divorce - ends up plunging 70ft as it snaps」(Image: CEN)』『Darren L. 2022年6月10日付Instagram「Another happy landing?」』『El Mirall.net 2021年5月23日付X「Troben el cos sense vida d’un home」』『LADbible 2022年10月10日付「Woman mistakes lift for parking spot and plunges smart car 35ft down shaft」(Credit: Newsflash)』『Knewz 2020年6月17日付「Farm horror as North Dakota woman, 56, falls into grain bin full of sunflower seeds and drowns」(Image credit:Eddy Funeral Home)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)