アメリカである男性が釣りをしていたところ、頭がハンマーに似た「ハンマーヘッドシャーク」と呼ばれるシュモクザメが偶然にも餌に食い付いてしまった。シュモクザメはサメの中でも危険な種類とされているが、男性は迷わず海に入り、サメを優しく沖へと戻してあげたという。米ニュースメディア『New York Post』などが伝えている。
米フロリダ州南部に住むブランドン・グリフィンさん(Brandon Griffin、23)が現地時間18日、YouTubeに投稿した1本の動画が注目を集めている。動画には、海で体長およそ12フィート(約3.65メートル)のヒラシュモクザメを沖へと戻してあげるブランドンさんの姿が映っていた。
ブランドンさんは動画を投稿した日の午前中、友人のゲイジ・ウィートンさん(Gage Wheaton)と一緒に「パンハンドル」と呼ばれるフロリダ州北西部のひとけのないビーチでサメ釣りをしていた。そして砂浜から釣竿を振りかざし、沖へと釣り糸を垂らした。するとしばらくして獲物がかかり、ブランドンさんは釣り竿をしっかり持ってリールを巻いた。
この時、ブランドンさんとゲイジさんは釣り糸にかかっているのが巨大なヒラシュモクザメだと気付いた。普通の人であれば怯むところを、ブランドンさんは渾身の力でリールを巻いて、シュモクザメを一旦波打ち際まで釣りあげた。そして浅瀬で尾ビレに引っかかった釣り針を外すと、ヒラシュモクザメの頭を優しく沖合の方に向けさせ、一緒に泳いで沖合へと連れていったのだ。
最終的にヒラシュモクザメを無事に海に帰すことができ、ブランドンさんとゲイジさんは喜びの叫び声をあげている。ブランドンさんの勇敢な行動には、視聴者から「鋼鉄のような度胸だ」「これまで見た中でも最も壮大なシーン」と称賛のコメントが届いたが、一方で「不必要に命を危険に晒している」といった非難する声もあったようだ。
しかし、英ニュースメディア『Pen News』のインタビューに応じたブランドンさんは「最新の注意を払っていた」と明かし、次のように述べている。
「(こんな時には)必ず2人で水に入って(シュモクザメ)をリリースして(海へ帰して)あげるんです。あと、シュモクザメの口には絶対に手を近づけないようにします。だけど、何だか体が大きいというだけで彼らが悪者扱いされているような感じを僕は受けるんですよね。これまで僕はかなりの数のシュモクザメをリリースしてきましたが、彼らは何の害も及ぼしませんでした。」
またブランドンさんによると、シュモクザメはとても神経質で沖へ帰すのに45分以上かかってしまうと健康に問題を引き起こすそうだ。今回、ブランドンさんたちは、ヒラシュモクザメが釣り針にかかったと分かった瞬間からおよそ22分後に沖へ帰すことに成功したという。
ちなみにフロリダ州の法律では、一部の小型種のみサメ釣りが認められており、フロリダ海域でのシュモクザメの水揚げや許可なく所有することは禁止されているそうだ。ブランドンさんは、「もし釣り糸にシュモクザメがかかったと分かった時は、できる限り素早く安全に海へ帰すようにしています」と語ったものの、シュモクザメを沖に帰す際には、彼らの後を追う獰猛なオオメジロザメやイタチザメが付近にいるのではないかと恐怖を感じることもあると述べていた。
なお、テックインサイト編集部ではブランドンさんに、ヒラシュモクザメが釣り針にかかった瞬間はどのような感情が湧いたのか、また彼らを海に帰す際の最も困難な部分についてなどをうかがうべく取材を申し入れている。
画像は『New York Post 2023年12月22日付「Fisherman nabs 12-foot shark ― walks it back to sea in wild video: ‘Must have a death wish’」 (Brandon Griffin via Pen News)、2023年4月14日付「Watch the terrifying moment a 220-pound shark lodges teeth into snorkeler」(mediadrumimages/Ibrahim Shafeeg)』『The Mirror 2021年10月20日付「Labrador kisses massive whale shark on the nose during adorable meeting」(Image: @jadepursell_/Kennedy News)』『TODAY 2022年6月24日付「Man attacked by shark speaks out after good Samaritans helped save him」』『Timothee Morrison Dufour 2020年12月17日付Facebook「Cannabella HQ has its own security guard patrolling Burleigh Waters.」』『7NEWS.com.au 2020年9月29日付「‘That’s not a basking shark, dude’: Man swim with ‘harmless’ creature takes terrifying turn」(Credit: TikTok/rydersonthestorm)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)
米フロリダ州南部に住むブランドン・グリフィンさん(Brandon Griffin、23)が現地時間18日、YouTubeに投稿した1本の動画が注目を集めている。動画には、海で体長およそ12フィート(約3.65メートル)のヒラシュモクザメを沖へと戻してあげるブランドンさんの姿が映っていた。
ブランドンさんは動画を投稿した日の午前中、友人のゲイジ・ウィートンさん(Gage Wheaton)と一緒に「パンハンドル」と呼ばれるフロリダ州北西部のひとけのないビーチでサメ釣りをしていた。そして砂浜から釣竿を振りかざし、沖へと釣り糸を垂らした。するとしばらくして獲物がかかり、ブランドンさんは釣り竿をしっかり持ってリールを巻いた。
この時、ブランドンさんとゲイジさんは釣り糸にかかっているのが巨大なヒラシュモクザメだと気付いた。普通の人であれば怯むところを、ブランドンさんは渾身の力でリールを巻いて、シュモクザメを一旦波打ち際まで釣りあげた。そして浅瀬で尾ビレに引っかかった釣り針を外すと、ヒラシュモクザメの頭を優しく沖合の方に向けさせ、一緒に泳いで沖合へと連れていったのだ。
最終的にヒラシュモクザメを無事に海に帰すことができ、ブランドンさんとゲイジさんは喜びの叫び声をあげている。ブランドンさんの勇敢な行動には、視聴者から「鋼鉄のような度胸だ」「これまで見た中でも最も壮大なシーン」と称賛のコメントが届いたが、一方で「不必要に命を危険に晒している」といった非難する声もあったようだ。
しかし、英ニュースメディア『Pen News』のインタビューに応じたブランドンさんは「最新の注意を払っていた」と明かし、次のように述べている。
「(こんな時には)必ず2人で水に入って(シュモクザメ)をリリースして(海へ帰して)あげるんです。あと、シュモクザメの口には絶対に手を近づけないようにします。だけど、何だか体が大きいというだけで彼らが悪者扱いされているような感じを僕は受けるんですよね。これまで僕はかなりの数のシュモクザメをリリースしてきましたが、彼らは何の害も及ぼしませんでした。」
またブランドンさんによると、シュモクザメはとても神経質で沖へ帰すのに45分以上かかってしまうと健康に問題を引き起こすそうだ。今回、ブランドンさんたちは、ヒラシュモクザメが釣り針にかかったと分かった瞬間からおよそ22分後に沖へ帰すことに成功したという。
ちなみにフロリダ州の法律では、一部の小型種のみサメ釣りが認められており、フロリダ海域でのシュモクザメの水揚げや許可なく所有することは禁止されているそうだ。ブランドンさんは、「もし釣り糸にシュモクザメがかかったと分かった時は、できる限り素早く安全に海へ帰すようにしています」と語ったものの、シュモクザメを沖に帰す際には、彼らの後を追う獰猛なオオメジロザメやイタチザメが付近にいるのではないかと恐怖を感じることもあると述べていた。
なお、テックインサイト編集部ではブランドンさんに、ヒラシュモクザメが釣り針にかかった瞬間はどのような感情が湧いたのか、また彼らを海に帰す際の最も困難な部分についてなどをうかがうべく取材を申し入れている。
画像は『New York Post 2023年12月22日付「Fisherman nabs 12-foot shark ― walks it back to sea in wild video: ‘Must have a death wish’」 (Brandon Griffin via Pen News)、2023年4月14日付「Watch the terrifying moment a 220-pound shark lodges teeth into snorkeler」(mediadrumimages/Ibrahim Shafeeg)』『The Mirror 2021年10月20日付「Labrador kisses massive whale shark on the nose during adorable meeting」(Image: @jadepursell_/Kennedy News)』『TODAY 2022年6月24日付「Man attacked by shark speaks out after good Samaritans helped save him」』『Timothee Morrison Dufour 2020年12月17日付Facebook「Cannabella HQ has its own security guard patrolling Burleigh Waters.」』『7NEWS.com.au 2020年9月29日付「‘That’s not a basking shark, dude’: Man swim with ‘harmless’ creature takes terrifying turn」(Credit: TikTok/rydersonthestorm)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)