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【海外発!Breaking News】21年前の亡き母の冷凍ミンスパイを毎年クリスマス前に食べる男性「その味は?」(英)

TechinsightJapan 2023年12月27日 20時55分

21年前に冷凍したパイはどんな味がするのだろうか? イギリスに住む57歳の男性は毎年12月になると、亡き母の冷凍ミンスパイを食べるそうで、今年で21年目になったという。母を偲ぶ男性の話題を、英ニュースメディア『Blackpool Gazette』などが伝えた。

ランカシャー州フリートウッドに住んでいたマリーン・ニューソンさん(Marlene Newson)は2002年12月18日、心臓発作を起こし突然死した。マリーンさんはその4日前、夫ボブさん(Bob)を脳卒中で亡くしており、わずか数日違いで両親を失った息子のリチャードさん(Richard、57)は途方に暮れた。



それから数週間後のことだった。両親の家の片づけをしていたリチャードさんは、冷凍庫の奥にミンスパイが入った保存容器を見つけてハッとした。

リチャードさんは「ミンスパイは毎年、クリスマスが大好きな母が12月初め頃から作り始めてね。母はクリスマスの1週間前になると、パイ数百個を地元でお世話になっている友人、美容院、肉屋などに配っていたんだ」と述べ、このように続けた。

「それで冷凍されたパイを自宅に持ち帰り、毎年12月に1つずつ、母を偲んで食べることにしたんだよ。」

母が遺したパイは全部で43個あったそうで、リチャードさんは「今年は21年目。パイはあと22個残っているから、最後のパイを食べる頃には私は79歳になっているはずさ」と笑う。

ただ21年目のお味は…というと、リチャードさんは「21年が経過した味だったよ」と苦笑し、こう明かした。

「パイの部分は美味しかったよ。パサパサして崩れやすくなっていたけどね。ただミンスミートは少し奇妙な味がした。まあ、それほど悪くはなかったけどね。」

ちなみにミンスミートとは、ドライフルーツやナッツなどをリンゴと一緒にラム酒やブランデーに漬けたもので、豊かな香りが特徴のイギリス伝統保存食だという。

リチャードさんは毎年、12月1日の朝に冷凍庫から出して自然解凍し、午後のティータイムの前に温めて食べるそうで、「クリスマスが始まる前の我が家の伝統だよ」と語る。

ところがリチャードさんの家族は、初めこそミンスパイの味見をしていたものの、最近はリチャードさんだけしか食べないとのことで、「ミンスミートの味が少しばかり変わってきてしまってね。きっと母がいたら『もう食べるのはやめなさい』と言うんじゃないかな」と述べている。

英国食品基準庁によると、食品を冷凍して長期保存することは可能だが、時間とともに味と質が落ちるのは避けられないという。そのため冷凍したフルーツやペストリー、パンなどの場合、長くて6か月後までに消費することを薦めている。

なお2019年には、49年前のウェディングケーキを冷凍し、結婚記念日に食べ続けるアメリカの夫婦が話題となった。ケーキの味がしたのは最初の10年だけで、その後は何か薬品でも食べているかのような味に変わったという。

画像は『Metro 2023年12月25日付「Man tucks into his late mum’s frozen 21-year-old mince pies for Christmas」(Picture: Blackpool Gazette/SWNS)』『New York Post 2019年8月14日付「This couple has been eating their wedding cake for nearly 50 years」(Stephen Yang)』『Dinosaur Dracula 2020年4月16日付Twitter「Opening a wildly corroded can of Spider-Man Pasta from 1995: a thread.」』『New York Post 2020年1月3日付「20-year-old McDonald’s burger looks good as new」(KUTV 2 News Salt Lake City/YouTube)』『7NEWS.com.au 2019年11月2日付「Decade-old McDonald’s meal remains almost completely intact in Iceland hostel」(Credit: Snotra House)』『Fox News 2018年3月8日付「Family accidentally eats 21-year-old Quaker Oats cereal they got from Walmart」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

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