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【海外発!Breaking News】「ボロ布の山みたいだった」虐待を受けるも新しい飼い主のもとで幸せになった犬たち<動画あり>

TechinsightJapan 2023年12月30日 14時55分

人間と犬は古くから絆を紡いできた間柄だ。しかし、なかには人間から虐待されたり捨てられたりして過酷な状況に置かれた犬もいる。だがそのような犬でも新たな飼い主に出会い、幸せを掴んだケースもある。そんなエピソードをいくつか紹介したい。

2023年年3月25日に英グレーター・マンチェスターで運河近くを散歩していた男性が、瀕死の状態で捨てられていた1匹のシーズー犬を発見した。この犬は当時、目がほとんど見えず、被毛が固まり体が重くて自由に動けず、その姿はまるでボロ布の山に見えたという。心痛めた男性はその犬を自宅に連れて帰ると、近所の動物病院を訪れた。そして獣医が英国動物虐待防止協会(RSPCA)に連絡し、スタッフが“モリス(Morris)”と名付けて引き取った。



モリスは緑内障で片目を失明し、もう一方は白内障でほとんど機能しておらず、のちに摘出手術が行われた。また1.3キロもあった汚れて固まった被毛の塊をきれいに剃るなどのケアを受けたモリスは次第に健康を取り戻し、数か月後には新しい飼い主が見つかったのだ。



飼い主になったジョセフィン・ニューホールさん(Josephine Newhall、82)はモリスに一目惚れだったそうで、「モリスは私にとって、楽しい時間を一緒に過ごせる仲間のような存在よ」と語る。今モリスには犬のガールフレンドもでき、テニスボールで遊ぶのが大好きだそうだ。ジョセフィンさんは「保護された時のことを考えると、今ここにいることは奇跡だと思っているわ」ともコメントしている。

また虐待されていた犬が新しい飼い主に出会い、徐々に心を開いていくケースもある。2015年10月6日、カリフォルニア州トレーシーにある一軒家で5頭の闘犬が地元警察によって救助され、飼い主のカップルが動物虐待の罪などで逮捕された。5頭はピットブル(またはピットブルのミックス)で極めて過酷な状況で飼育されており、救助の際は怯えて鳴き声を上げることすらなかったという。

約1年後にそのうちの攻撃性の低い1頭、オスの“スクービー(Scooby、推定~11歳)”の新しい飼い主が決まった。しかし闘犬だったスクービーは、それまで一度もしつけや訓練を受けたことがなく、リードを付けて散歩することを拒絶。また何かに怯えて震え出し、夜は悪夢にうなされてぐっすり眠ることはなかった。そして「傷つけられる」ことを恐れ、鳴き声を上げることも尻尾を振ることもなく、人間や他の犬が近づくと体を低くして無視したという。そんなスクービーについて飼い主になったクリスさん(Chris)は「まるで自分の存在を隠しているかのようだった。ああやって周りとの関わりを避けることで生き延びてきたのだろう」と話している。



そんなスクービーだったが、クリスさんの愛情を受けて徐々に変化していった。4年経つとスクービーは尻尾をしっかりと振ることができるようになったそうで、クリスさんは「尻尾を振るのを見た時はこれまでで最も嬉しかった瞬間だった」と振り返り、「尻尾を振ることは『ここは安全』と確信した証拠だし、『幸せ』ということだから嬉しかったね」と加えた。さらに1年後には普通の犬のように吠えることができるようになったという。



クリスさんは「スクービーに『怖がらなくてもいいんだよ。人を信用していいんだ』と教えることは長い道のりで、かなりの忍耐とたっぷりの愛情が必要だった。でも私は決して諦めることはしなかったんだ」と言い、そんなクリスさんとスクービーは「ベストフレンド」の関係を保っているという。



他にも2020年8月には米ワシントンD.C.に住むエリン・ウィリアムズさん(Erin Williams、36)がメス犬“ハディ(Haddie)”と運命的な出会いをした。ハディはメキシコで違法な闘犬の“ベイトドッグ”として利用されていたところを救出された犬だった。ベイトドッグとは闘犬を興奮させたり自信を付けさせるための“餌食”として使われる噛まれ役のことで、“道具”として利用されてきたハディは顔の怪我が酷く右半分の皮膚が剥がれて右目の眼球がなかった。



そんな過酷な状況のなかで生き抜いてきたであろうハディは、エリンさんに引き取られた当初は外で犬の鳴き声がするだけで体を震わせて吠えていたそうだ。エリンさんは恐怖心を失くすためにドッグトレーナーの協力を仰いだという。エリンさんの努力と愛情を受けて、今ハディはそれまでの人生を取り戻すかのように生き生きとしているという。エリンさんは「ハディはまるで子犬のようで、やんちゃでいたずら好きなのですよ。きっと生まれて初めて人生を楽しんでいるのでしょうね」とハディの近況を明かし、「ハディは今では唯一無二の存在です。安心できる環境と愛があれば、私たちは十分に幸せになれるのです」と語っている。

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画像は『The Daily Star 2023年8月14日付「Barely-breathing Shih Tzu left for dead by canal finds new home and girlfriend」(Image: RSPCA)』『Daily Express 2023年8月14日付「Blind and deaf dog that was left abandoned looked like a ‘pile of rags’ before rescue」(Image: RSPCA/SWNS)』『juicemorph 2022年10月25日付TikTok、2023年2月20日付TikTok「Former Fighting Dog」』『Haddie the Dog 2022年2月10日付Instagram「I am so lucky.」』『Corks the Philosopher 2020年6月10日付Instagram「Damn butterfly was too fast!」』『Maggie the Wonder Dog 2021年8月24日付Instagram「A blonde babe on the beach」』『No Dog Left Behind - Minnesota Canine Rescue 2023年1月29日付Facebook「We received the best news!!」』『The Dodo 2022年8月6日付「Puppy Refuses To Leave Cardboard Box Her Owner Abandoned Her In」(PATTI DAWSON)』『Ready Freddie 2019年5月30日付Facebook「Here’s a #tbt to the very first time Angela and I met in November 2018.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 関原りあん)

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