米カリフォルニア州で12月下旬、男性が軒下に侵入したアメリカグマを追い出す瞬間の様子が捉えられ、SNSで反響を呼んでいる。男性が使用したのはがん具銃で、8発を発射したという。緊迫の瞬間を米ニュースメディア『Fox News』などが伝えた。
カリフォルニア州サウス・レイク・タホに住むトゥーギー・セルチさん(Toogee Sielsch)が日本時間12月27日、キャビンの軒下に入り込んだクマを撃退する動画をInstagramに投稿したところ、大きな反響があった。
動画は26日午後2時30分過ぎに撮影されたもので、照明付きのペイントボールガン(Paintball Gun、以下PG)を持ったトゥーギさんが、クマが開けた穴から軒下に入り込む様子を捉えている。
そして数発の銃声が聞こえたかと思うと、穴からまず、巨大なアメリカグマが姿を現して逃げていく。その後を追うようにトゥーギさんが出てくると、外で待機していたと思われる男性が「大きなクマだ。マイ・グッドネス(なんてこった)」と驚きの声を上げ、トゥーギさんが「そうだね。ゆうに500ポンド(約227キロ)はあるだろうね」と溜め息交じりに答えていた。
ちなみにPGとはクマ対策のがん具銃で、ゼラチンカプセルに水溶性のインクが入ったペイント弾を凍らせて使うという。近距離で当たるとかなりの痛みを伴うそうだが、トゥーギさんはInstagramで「あのクマは大丈夫。冬を越す別の安全な場所を見つけるよ」と説明。追い出した個体が11月以来姿を見かけなかった“B33”という雄であること、かなり前から“顔見知り”であることを述べ、こんなエピソードを明かした。
「あのクマに初めて出くわした時は体重が150ポンド(約68キロ)ほどで、タグ付けされ首輪が装着されていた。でも約1年後、同じ首輪を付けたまま、体重が400ポンド(約181キロ)ほどになっているのを見かけてね。野生動物の担当者に連絡し、麻酔銃で眠らせて首輪を外したんだ。命を救うためにね。」
トゥーギさんは、レイク・タホ周辺で年間約30頭のクマの追い出しを無料で実施しており、「仕事ではないけれど、自分が情熱を持って取り組んでいること」と話している。またクマを追い出した後は通常、クマが触ると電流が流れる電気マットを配布しているそうで、「これは大好きな地域コミュニティーに対しての僕なりの恩返しなんだ」と述べている。
ただ今回のように軒下に入り込んだり、PGを使うことは稀で、通常は大声で叫ぶとクマは逃げていくようで、「僕のように長年訓練を積み、経験がある者でない限り、クマがいる軒下に入り込むようなことはすべきでない」と警告した。
この動画には、「なんて勇敢なの!」「無事で良かった」「なんて大きなクマ!」「これはあまりお勧めできないな。ラッキーだっただけでは?」「怖い!」「軒下で寝ていたクマをわざわざ起こしたわけ?」「クマを追い出す必要があるの?」などといった声が寄せられ、トゥーギさんはコメント欄で次のように述べた。
「クマは当時、昼寝をしていたわけではなく起きていた。PGで狙ったのは逃げていくクマの背後や足元近くの土だったし、PGでクマが死ぬこともない。軒下には水道管、配線、配管などがあり、180キロを超えるクマが侵入すると数千ドルの被害に繋がることもある。また放し飼いの犬がいることもあり、クマを放置しておくと問題になるため追い出しが必要なのさ!」
なおテックインサイト編集部では、「この件以来、B33の姿を見ることはあったか」「クマを追い出した後、同じ場所に戻ってきたことはあるか」などについて話をうかがうべく取材を申し入れている。
過去には米サウスカロライナ州にある州立公園のパークレンジャーの男性が、厄介者のクマにPGを使い話題となった。クマは4匹の子連れで、その年は戻ってこなかったものの、翌春に再び姿を現したという。
画像は『FOX 2 Detroit 2023年12月28日付「Man chases squatting black bear from crawlspace with a paintball gun」(Toogie Sielsch via Storyful)』『KTLA 2021年6月1日付「Video shows 17-year-old San Gabriel Valley girl shoving away bear to save her dogs」(Instagram / Bakedlikepie)』『9News 2023年10月26日付「Bear attack in Colorado hotel caught on camera」(Credit: St. Regis Aspen Resort)』『CTV News Vancouver 2023年10月24日付「Video shows bear approaching child in Port Coquitlam, B.C., before being scared off」』『Mario 2020年7月20日付X「Actually, the bear also bit her in her afterwards」』のスクリーンショット、カレン・ポストさん提供
(TechinsightJapan編集部 A.C.)
カリフォルニア州サウス・レイク・タホに住むトゥーギー・セルチさん(Toogee Sielsch)が日本時間12月27日、キャビンの軒下に入り込んだクマを撃退する動画をInstagramに投稿したところ、大きな反響があった。
動画は26日午後2時30分過ぎに撮影されたもので、照明付きのペイントボールガン(Paintball Gun、以下PG)を持ったトゥーギさんが、クマが開けた穴から軒下に入り込む様子を捉えている。
そして数発の銃声が聞こえたかと思うと、穴からまず、巨大なアメリカグマが姿を現して逃げていく。その後を追うようにトゥーギさんが出てくると、外で待機していたと思われる男性が「大きなクマだ。マイ・グッドネス(なんてこった)」と驚きの声を上げ、トゥーギさんが「そうだね。ゆうに500ポンド(約227キロ)はあるだろうね」と溜め息交じりに答えていた。
ちなみにPGとはクマ対策のがん具銃で、ゼラチンカプセルに水溶性のインクが入ったペイント弾を凍らせて使うという。近距離で当たるとかなりの痛みを伴うそうだが、トゥーギさんはInstagramで「あのクマは大丈夫。冬を越す別の安全な場所を見つけるよ」と説明。追い出した個体が11月以来姿を見かけなかった“B33”という雄であること、かなり前から“顔見知り”であることを述べ、こんなエピソードを明かした。
「あのクマに初めて出くわした時は体重が150ポンド(約68キロ)ほどで、タグ付けされ首輪が装着されていた。でも約1年後、同じ首輪を付けたまま、体重が400ポンド(約181キロ)ほどになっているのを見かけてね。野生動物の担当者に連絡し、麻酔銃で眠らせて首輪を外したんだ。命を救うためにね。」
トゥーギさんは、レイク・タホ周辺で年間約30頭のクマの追い出しを無料で実施しており、「仕事ではないけれど、自分が情熱を持って取り組んでいること」と話している。またクマを追い出した後は通常、クマが触ると電流が流れる電気マットを配布しているそうで、「これは大好きな地域コミュニティーに対しての僕なりの恩返しなんだ」と述べている。
ただ今回のように軒下に入り込んだり、PGを使うことは稀で、通常は大声で叫ぶとクマは逃げていくようで、「僕のように長年訓練を積み、経験がある者でない限り、クマがいる軒下に入り込むようなことはすべきでない」と警告した。
この動画には、「なんて勇敢なの!」「無事で良かった」「なんて大きなクマ!」「これはあまりお勧めできないな。ラッキーだっただけでは?」「怖い!」「軒下で寝ていたクマをわざわざ起こしたわけ?」「クマを追い出す必要があるの?」などといった声が寄せられ、トゥーギさんはコメント欄で次のように述べた。
「クマは当時、昼寝をしていたわけではなく起きていた。PGで狙ったのは逃げていくクマの背後や足元近くの土だったし、PGでクマが死ぬこともない。軒下には水道管、配線、配管などがあり、180キロを超えるクマが侵入すると数千ドルの被害に繋がることもある。また放し飼いの犬がいることもあり、クマを放置しておくと問題になるため追い出しが必要なのさ!」
なおテックインサイト編集部では、「この件以来、B33の姿を見ることはあったか」「クマを追い出した後、同じ場所に戻ってきたことはあるか」などについて話をうかがうべく取材を申し入れている。
過去には米サウスカロライナ州にある州立公園のパークレンジャーの男性が、厄介者のクマにPGを使い話題となった。クマは4匹の子連れで、その年は戻ってこなかったものの、翌春に再び姿を現したという。
画像は『FOX 2 Detroit 2023年12月28日付「Man chases squatting black bear from crawlspace with a paintball gun」(Toogie Sielsch via Storyful)』『KTLA 2021年6月1日付「Video shows 17-year-old San Gabriel Valley girl shoving away bear to save her dogs」(Instagram / Bakedlikepie)』『9News 2023年10月26日付「Bear attack in Colorado hotel caught on camera」(Credit: St. Regis Aspen Resort)』『CTV News Vancouver 2023年10月24日付「Video shows bear approaching child in Port Coquitlam, B.C., before being scared off」』『Mario 2020年7月20日付X「Actually, the bear also bit her in her afterwards」』のスクリーンショット、カレン・ポストさん提供
(TechinsightJapan編集部 A.C.)