デンマーク王国の女王マルグレーテ2世(83)が退位するにあたり、国王に即位するフレデリック皇太子(55)と妻メアリー皇太子妃(51)、長男クリスチャン王子(18)に与えられる新たな称号が発表された。父の即位に伴い王位継承順位第1位に繰り上がるクリスチャン王子は、デンマークの国家予算から多額の手当てを受け取ることになるという。
デンマーク王国の女王マルグレーテ2世は、大晦日に放送されたテレビ演説で突然の退位を表明した。女王は即位52周年にあたる現地時間1月14日に正式に退位し、フレデリック皇太子が国王に即位すると述べた。
デンマーク王室は2日に声明文を発表し、女王の退位を受けて、フレデリック皇太子と妻メアリー皇太子妃、夫妻の長男クリスチャン王子の称号が変化することを伝えた。
フレデリック皇太子は“フレデリック10世殿下(HM King Frederik the 10th)”としてデンマークの王位に即位し、メアリー皇太子妃は“メアリー王妃殿下(HM Queen Mary)”と呼ばれる。さらに夫妻は今後、デンマーク国王とデンマーク王妃の称号も保有する。
マルグレーテ女王は退位後も“マルグレーテ女王陛下(HM Queen Margrethe)”の称号を保持し続けることになる。
フレデリック皇太子とメアリー皇太子妃の長男クリスチャン王子は王位継承順位第1位に繰り上がり、“クリスチャン皇太子殿下(HRH Crown Prince Christian)”の称号が与えられる。
そんな王子は今後、デンマークの国家予算から引き出される多額の王室支給金を受け取ることになるという。
現在、コペンハーゲン郊外にあるハイスクール「Ordrup Gymnasium」で中等教育の最終学年に在籍するクリスチャン王子は、昨年10月に18歳の誕生日を迎えた時点で、政府からの経済的援助を受け取る権利があった。
しかし王室は同年6月に声明を発表し、「王子の来年の主な優先課題は、後期中等教育の修了である」と述べ、「首相官邸とは、フォルケティング(議会)からの財政支援は王子が21歳になった時、あるいはそれ以前に王位が変わる可能性がある場合にのみ、求めることで合意している」と伝えた。
王子はハイスクール卒業後、大学に進学するのかどうかについては現在のところ不明だ。
マルグレーテ女王は現在、生活費と人件費として年間約1億デンマーククローネ(約21億円)の支給金を受け取っている。
クリスチャン王子が受け取る正確な金額については明らかになっていないが、王子は毎年100万デンマーククローネ(約2100万円)を非課税で受け取るとみられている。
デンマーク王室所得税法により、王子は所得税の支払いを免除され、自動車登録法により、登録税と環境税の支払いも免除される。
マルグレーテ女王とフレデリック皇太子はともに18歳の頃から王室手当を受け取っていたが、2人はその年齢に達するまでに王位継承順位第1位になっていた。
なお、フレデリック皇太子が国王に即位した後、長男クリスチャン王子が王位継承順位1位となり、長女イザベラ王女(16)が第2位、双子の次男ヴィンセント王子と次女ヨセフィーネ王女(ともに12)がそれぞれ第3位と第4位になる。
画像は『DET DANSKE KONGEHUS 2023年10月15日付Instagram「Tillykke til Hans Kongelige Højhed Prins Christian, der i dag fylder 18 år」「Før dagens balkonfejring på Amalienborg blev den kongelige familie fotograferet i anledning af Hans Kongelige Højhed Prins Christians 18-års fødselsdag.」、2023年10月17日付Instagram「Som et evigt minde om en helt særlig dag blev Kronprinsfamilien på Hans Kongelige Højhed Prins Christians 18-års fødselsdag fotograferet til en række gallaportrætter.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)
デンマーク王国の女王マルグレーテ2世は、大晦日に放送されたテレビ演説で突然の退位を表明した。女王は即位52周年にあたる現地時間1月14日に正式に退位し、フレデリック皇太子が国王に即位すると述べた。
デンマーク王室は2日に声明文を発表し、女王の退位を受けて、フレデリック皇太子と妻メアリー皇太子妃、夫妻の長男クリスチャン王子の称号が変化することを伝えた。
フレデリック皇太子は“フレデリック10世殿下(HM King Frederik the 10th)”としてデンマークの王位に即位し、メアリー皇太子妃は“メアリー王妃殿下(HM Queen Mary)”と呼ばれる。さらに夫妻は今後、デンマーク国王とデンマーク王妃の称号も保有する。
マルグレーテ女王は退位後も“マルグレーテ女王陛下(HM Queen Margrethe)”の称号を保持し続けることになる。
フレデリック皇太子とメアリー皇太子妃の長男クリスチャン王子は王位継承順位第1位に繰り上がり、“クリスチャン皇太子殿下(HRH Crown Prince Christian)”の称号が与えられる。
そんな王子は今後、デンマークの国家予算から引き出される多額の王室支給金を受け取ることになるという。
現在、コペンハーゲン郊外にあるハイスクール「Ordrup Gymnasium」で中等教育の最終学年に在籍するクリスチャン王子は、昨年10月に18歳の誕生日を迎えた時点で、政府からの経済的援助を受け取る権利があった。
しかし王室は同年6月に声明を発表し、「王子の来年の主な優先課題は、後期中等教育の修了である」と述べ、「首相官邸とは、フォルケティング(議会)からの財政支援は王子が21歳になった時、あるいはそれ以前に王位が変わる可能性がある場合にのみ、求めることで合意している」と伝えた。
王子はハイスクール卒業後、大学に進学するのかどうかについては現在のところ不明だ。
マルグレーテ女王は現在、生活費と人件費として年間約1億デンマーククローネ(約21億円)の支給金を受け取っている。
クリスチャン王子が受け取る正確な金額については明らかになっていないが、王子は毎年100万デンマーククローネ(約2100万円)を非課税で受け取るとみられている。
デンマーク王室所得税法により、王子は所得税の支払いを免除され、自動車登録法により、登録税と環境税の支払いも免除される。
マルグレーテ女王とフレデリック皇太子はともに18歳の頃から王室手当を受け取っていたが、2人はその年齢に達するまでに王位継承順位第1位になっていた。
なお、フレデリック皇太子が国王に即位した後、長男クリスチャン王子が王位継承順位1位となり、長女イザベラ王女(16)が第2位、双子の次男ヴィンセント王子と次女ヨセフィーネ王女(ともに12)がそれぞれ第3位と第4位になる。
画像は『DET DANSKE KONGEHUS 2023年10月15日付Instagram「Tillykke til Hans Kongelige Højhed Prins Christian, der i dag fylder 18 år」「Før dagens balkonfejring på Amalienborg blev den kongelige familie fotograferet i anledning af Hans Kongelige Højhed Prins Christians 18-års fødselsdag.」、2023年10月17日付Instagram「Som et evigt minde om en helt særlig dag blev Kronprinsfamilien på Hans Kongelige Højhed Prins Christians 18-års fødselsdag fotograferet til en række gallaportrætter.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)