チャールズ国王の弟アンドルー王子の名前が、ジェフリー・エプスタイン元被告に関する裁判文書に記載されていたことが判明した。元被告は未成年の性的人身売買の疑いで逮捕されたが、勾留先の刑務所で死亡した。今回公開された秘密文書では、アンドルー王子やビル・クリントン元米大統領、歌手マイケル・ジャクソンなど、エプスタイン元被告とつながりがあった150人以上の名前があげられている。
2019年7月に未成年少女の人身取引の疑いで逮捕された米富豪ジェフリー・エプスタイン元被告は、勾留中だった同年8月にマンハッタンの刑務所内で死亡が確認された。
エプスタイン元被告はマッサージをするという名目で未成年の少女を自宅に誘い、性的虐待を加えたとして告発されていた。
被害者の1人で当時17歳だったバージニア・ロバーツ・ジュフリーさんは「3度にわたりアンドルー王子から性交を強要された」と主張した。アンドルー王子は疑惑を完全否定したものの、2021年にはバージニアさんが王子から性的虐待を受けたとして、ニューヨークで民事訴訟を起こした。
2022年2月には、アンドルー王子が非公開の示談金を支払い、被害者の権利を保護するバージニアさんの慈善団体に寄付することで和解に合意した。
そして現地時間1月3日には、エプスタイン元被告の交友関係の詳細を記載した法的文書が公開された。その中には、著名人を含む150人以上の名前が記されていた。
文書は、バージニアさんが2015年にギレーヌ・マクスウェル受刑者に対して起こした名誉棄損裁判の一部だ。この訴訟は2017年に和解が成立したが、文書に記載された名前は封印されたままだった。
マクスウェル受刑者は1994年から97年までの間、親交が深かったエプスタイン元被告に性行為を提供するため10代の少女を勧誘した罪で、2022年6月に20年の禁固刑を言い渡された。
マクスウェル受刑者は社交界で広い人脈を持ち、米富豪のエプスタイン元被告をアンドルー王子やビル・クリントン元米大統領に紹介したとみられている。
今回公開された文書は約900ページ以上に及ぶもので、その中では、王室称号“ヨーク公”とともにアンドルー王子の名前が67回あげられているという。また、2015年にマクスウェル受刑者から送られた電子メールなど、“アンドルー”の呼び名で書かれたものが何度もあがっているそうだ。
文書ではアンドルー王子の行為に関する証言が詳述されているが、その多くは以前に王子が否定している。
その中には、2001年にマンハッタンにあるエプスタイン元被告のアパートでソファに座っていた時、アンドルー王子に胸を触られたと主張するジョアンナ・ショベルグさん(Johanna Sjoberg)の証拠書類40点も含まれている。
これまでに判明した文書の詳細では、エプスタイン元被告に関する新たな疑惑や、彼の仲間についての暴露などは見つかっていない。
文書では歌手マイケル・ジャクソンやマジシャンのデビッド・カッパーフィールドの名前もあがっているが、不正行為は疑われていない。
アンドルー王子に加え、ビル・クリントン元米大統領の名前も何度か登場している。クリントン氏はかつてエプスタイン元被告と交友関係があったと認めたが、元被告の犯罪については知らなかったと主張している。
画像1枚目は『The Royal Family 2019年3月21日付Instagram「Today @hrhthedukeofyork, Patron of the Royal National Orthopaedic Hospital (RNOH)」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)
2019年7月に未成年少女の人身取引の疑いで逮捕された米富豪ジェフリー・エプスタイン元被告は、勾留中だった同年8月にマンハッタンの刑務所内で死亡が確認された。
エプスタイン元被告はマッサージをするという名目で未成年の少女を自宅に誘い、性的虐待を加えたとして告発されていた。
被害者の1人で当時17歳だったバージニア・ロバーツ・ジュフリーさんは「3度にわたりアンドルー王子から性交を強要された」と主張した。アンドルー王子は疑惑を完全否定したものの、2021年にはバージニアさんが王子から性的虐待を受けたとして、ニューヨークで民事訴訟を起こした。
2022年2月には、アンドルー王子が非公開の示談金を支払い、被害者の権利を保護するバージニアさんの慈善団体に寄付することで和解に合意した。
そして現地時間1月3日には、エプスタイン元被告の交友関係の詳細を記載した法的文書が公開された。その中には、著名人を含む150人以上の名前が記されていた。
文書は、バージニアさんが2015年にギレーヌ・マクスウェル受刑者に対して起こした名誉棄損裁判の一部だ。この訴訟は2017年に和解が成立したが、文書に記載された名前は封印されたままだった。
マクスウェル受刑者は1994年から97年までの間、親交が深かったエプスタイン元被告に性行為を提供するため10代の少女を勧誘した罪で、2022年6月に20年の禁固刑を言い渡された。
マクスウェル受刑者は社交界で広い人脈を持ち、米富豪のエプスタイン元被告をアンドルー王子やビル・クリントン元米大統領に紹介したとみられている。
今回公開された文書は約900ページ以上に及ぶもので、その中では、王室称号“ヨーク公”とともにアンドルー王子の名前が67回あげられているという。また、2015年にマクスウェル受刑者から送られた電子メールなど、“アンドルー”の呼び名で書かれたものが何度もあがっているそうだ。
文書ではアンドルー王子の行為に関する証言が詳述されているが、その多くは以前に王子が否定している。
その中には、2001年にマンハッタンにあるエプスタイン元被告のアパートでソファに座っていた時、アンドルー王子に胸を触られたと主張するジョアンナ・ショベルグさん(Johanna Sjoberg)の証拠書類40点も含まれている。
これまでに判明した文書の詳細では、エプスタイン元被告に関する新たな疑惑や、彼の仲間についての暴露などは見つかっていない。
文書では歌手マイケル・ジャクソンやマジシャンのデビッド・カッパーフィールドの名前もあがっているが、不正行為は疑われていない。
アンドルー王子に加え、ビル・クリントン元米大統領の名前も何度か登場している。クリントン氏はかつてエプスタイン元被告と交友関係があったと認めたが、元被告の犯罪については知らなかったと主張している。
画像1枚目は『The Royal Family 2019年3月21日付Instagram「Today @hrhthedukeofyork, Patron of the Royal National Orthopaedic Hospital (RNOH)」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)