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【海外発!Breaking News】耳をミッキーマウスのように整形されたペットたち 飼い主に「虐待」の声(中国)<動画あり>

TechinsightJapan 2024年1月7日 15時57分

中国では最近、ペットの耳を米ウォルト・ディズニー社の人気キャラクター“ミッキーマウス”と同じように変えてしまう整形が流行っているという。しかし、ペットの苦痛が酷く後遺症が残る可能性もあることから、動物専門家らが手術の中止や規制を訴えている。香港ニュースメディア『South China Morning Post』などが伝えた。

アプリによる加工ではなく、ペットの耳をミッキーマウスのような丸い形にしてしまう整形手術が流行りだという中国。手術は耳の一部を切り落とさなければならず、ペットのトラウマは計り知れないが、「愛犬や愛猫をミッキーの耳にしたい」という飼い主は後を絶たないそうだ。

そんななかで重慶市北碚区のペットクリニックは最近、「春節(中国の旧暦の正月、今年は2月10日)までに手術を受ければ300元(約6100円)で整形します」と安さを謳う広告を出して物議を醸した。

北京の動物病院「愛心國際寵物醫療中心」の院長であるリウ・ユンドン氏(劉雲東)によると、手術は北京、上海、広州、天津、深センなどの“一線都市”と呼ばれる大都市では行われていないものの、犬のシェルターや繁殖施設では珍しくないという。

中国にはペットの整形手術を規制する法律がないそうで、ユンドン氏は「これはモラルの問題です。我々は獣医として動物福祉の原則を遵守しており、これらの手術を支持していません。私がこれまで出会った同僚たちも、手術には断固として反対しています」と語り、このように続けた。

「手術には2つのプロセスがあります。まずは麻酔をかけて、約30分でペットの耳を切り整えます。そして、耳が一生まっすぐの状態を保つようにするため、20~30日をかけて調整します。ただこの手術はペットにとってかなりのトラウマとなり、心と体に後遺症を残す可能性があります。」



また「深圳联合宠物医院」の獣医チェン・ヨン氏(陈勇)は、「手術後の痛みはひどく、繊細なペットであれば繰り返し引っ掻くなどの自傷行為を行う可能性があります。また、加齢とともに顔や体が成長すると、ペットの耳が変形したり中耳の換気が悪くなるなどの影響が出ることもあります」と指摘した。



さらに驚くことに、オンラインでは飼い主自らがペットの耳を切ることができる“DIY手術キット”が、安いもので28元(約570円)から販売されており、ほとんどの業者は動物用医療器具を販売する免許さえ持っていないという。



なおこのニュースには、「これは愛ではなく、動物虐待」「飼い主はどうかしている」「もしこれを可愛いと思うなら、飼い主は自分の耳も同じように切るべきだよ」「なぜこんなことを? 理解に苦しむ」といったコメントが多数寄せられており、手術の規制を求める声も少なくないようだ。



ちなみに2022年には米カリフォルニア州で、愛犬を真っ赤に染めて散歩していたTikTokerの女性が猛烈なバッシングにあった。女性は「染毛剤は無害」と主張していた。



画像は『三立新聞網SETN.com  2024年1月4日付「寵物歪風!中國獸醫院推「米老鼠耳朵」貓狗整形 專家疾呼:快停止」(圖/翻攝微博)』『红蚂蚁 2023年12月29日付「猫狗也爱“米奇耳”爱到想整容?」(小红书截图)(淘宝网截图)(小红书截图、红蚂蚁制图)』『Oddity Central 2024年1月3日付「‘Mickey Ears’ Cosmetic Procedure for Pets Sparks Controversy in China」』『Dandy & Chloe 2021年12月28日付TikTok「Shout out to Cadillac Jack」』『Mirror 2020年8月31日付「Stray dog painted to look like a tiger leaving animal rights group horrified」(Image: @animalmalaysia/Newsflash)』『LADbible 2020年6月8日付「‘Panda’ Spotted On Leash In China Turns Out To Be A Dog」(Credit: Newsflare)』『Ashley Spielmann 2022年12月5日付TikTok「#grinchdog #thegrinch」』『Daily Star 2020年4月24日付「Aquarium in China sparks fury for writing names on fish to ‘attract visitors’」(Image: Asiawire)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

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