南米チリのある洗車店は先日、店舗名の特許の取得を行うために申請を行った。ところが、同店は映画「スター・ウォーズ」をテーマに店舗を運営しており、店名も「スター・ウォッシュ」と似た名前を付けていたため、「誤解を生みかねない」と映画の製作会社から訴訟を起こされてしまった。巨大企業との訴訟に対し、同店は争う姿勢を見せている。米ニュースメディア『New York Post』などが報じた。
訴えられているのは、チリの首都サンティアゴ郊外にある洗車店「スター・ウォッシュ(Star Wash)」だ。同店はその名から分かるように、映画「スター・ウォーズ」をテーマに営業している。Instagramには、一部の店員がダース・ベイダーやチューバッカなど、スター・ウォーズのキャラクターのコスプレをして洗車をする様子を紹介している。
この店名を付けた経緯について、オーナーであるマティアス・ハラさん(Matias Jara)は、「家族旅行で米国のディズニーのテーマパークへ行った時、娘が言葉遊びをしていて思いついたんです」と明かしている。
そしてマティアスさんは先日、店名「スター・ウォッシュ」の特許を取得するために申請を行ったが、スター・ウォーズの製作会社でウォルト・ディズニー・カンパニーの子会社である“ルーカスフィルム(Lucasfilm Ltd.)”は、「提携会社であると誤解を生みかねない」として特許の申請に異議を申し立てる訴訟を起こした。
現在、マティアスさんは弁護士を立ててルーカスフィルムと法廷で争っており、「店舗名は映画のタイトルとは異なっており、混同を招くことはありません。また、映画のタイトルの著作権は、おもちゃや家具、ノンアルコール飲料などを対象にしていますが、洗車は対象になっていません」と反論している。
「うちは中小企業で、訴訟の費用など予算に組んでいませんでしたから、大きな影響が出ていますよ」と訴訟費用に頭を悩ませているマティアスさんは、「私たちは映画を作ったり、グッズを販売したりしているわけではありません」と訴えた。
巨大企業と訴訟に発展してしまったが、マティアスさんは正面から闘う姿勢を見せており、スター・ウォーズシリーズのテレビドラマ作品『マンダロリアン』で主人公ディン・ジャリンを演じたチリ出身の俳優ペドロ・パスカルさん(Pedro Pascal)のそっくりさんを雇い、地元のショッピングモールで今回の訴訟の認知度を高めようと活動を行った。
今回の訴訟が複数のメディアに報じられると、「著作権があるんだから、訴えられるのは当然かな」「勝手に他社のブランドを使ってお金儲けをしているのは良くない」「数十億ドル規模の会社であるディズニーが、南米の小さな洗車店を狙うなんてフェアじゃない」「これはスター・ウォッシュが勝ってほしいな」など、賛否の声が多数寄せられている。
ちなみに、チリにある「スーパーパン」という小さなパン屋が「DCコミックス」に商標権侵害で訴えられたが、2022年9月にその訴えが却下されていた。
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画像は『Star Wash 2023年11月11日付Instagram「Chacalito versión StarWars」、2023年10月19日付Instagram「La vida comienza a soñar así cuando trabajas en lo que te gusta」』『Oddity Central 2022年9月21日付「DC Comics Sues Chilean Bakery “Superpan” Over Copyright Infringement」』『Melissa Parent 2019年3月24日付Facebook「Yeah, we were freaking out a little.」』『Klark Kent zap é 79 999181323 2021年5月30日付Instagram「#Estou bem graças a Deus.」』『Toronto Sun 2018年8月23日付「Brampton Batman gets pulled over by OPP for selfie」』『Manchester Evening News 2021年10月20日付「Homeowner stunned as life-sized Iron Man model sparks major emergency services response」(Image: MEN)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)
訴えられているのは、チリの首都サンティアゴ郊外にある洗車店「スター・ウォッシュ(Star Wash)」だ。同店はその名から分かるように、映画「スター・ウォーズ」をテーマに営業している。Instagramには、一部の店員がダース・ベイダーやチューバッカなど、スター・ウォーズのキャラクターのコスプレをして洗車をする様子を紹介している。
この店名を付けた経緯について、オーナーであるマティアス・ハラさん(Matias Jara)は、「家族旅行で米国のディズニーのテーマパークへ行った時、娘が言葉遊びをしていて思いついたんです」と明かしている。
そしてマティアスさんは先日、店名「スター・ウォッシュ」の特許を取得するために申請を行ったが、スター・ウォーズの製作会社でウォルト・ディズニー・カンパニーの子会社である“ルーカスフィルム(Lucasfilm Ltd.)”は、「提携会社であると誤解を生みかねない」として特許の申請に異議を申し立てる訴訟を起こした。
現在、マティアスさんは弁護士を立ててルーカスフィルムと法廷で争っており、「店舗名は映画のタイトルとは異なっており、混同を招くことはありません。また、映画のタイトルの著作権は、おもちゃや家具、ノンアルコール飲料などを対象にしていますが、洗車は対象になっていません」と反論している。
「うちは中小企業で、訴訟の費用など予算に組んでいませんでしたから、大きな影響が出ていますよ」と訴訟費用に頭を悩ませているマティアスさんは、「私たちは映画を作ったり、グッズを販売したりしているわけではありません」と訴えた。
巨大企業と訴訟に発展してしまったが、マティアスさんは正面から闘う姿勢を見せており、スター・ウォーズシリーズのテレビドラマ作品『マンダロリアン』で主人公ディン・ジャリンを演じたチリ出身の俳優ペドロ・パスカルさん(Pedro Pascal)のそっくりさんを雇い、地元のショッピングモールで今回の訴訟の認知度を高めようと活動を行った。
今回の訴訟が複数のメディアに報じられると、「著作権があるんだから、訴えられるのは当然かな」「勝手に他社のブランドを使ってお金儲けをしているのは良くない」「数十億ドル規模の会社であるディズニーが、南米の小さな洗車店を狙うなんてフェアじゃない」「これはスター・ウォッシュが勝ってほしいな」など、賛否の声が多数寄せられている。
ちなみに、チリにある「スーパーパン」という小さなパン屋が「DCコミックス」に商標権侵害で訴えられたが、2022年9月にその訴えが却下されていた。
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画像は『Star Wash 2023年11月11日付Instagram「Chacalito versión StarWars」、2023年10月19日付Instagram「La vida comienza a soñar así cuando trabajas en lo que te gusta」』『Oddity Central 2022年9月21日付「DC Comics Sues Chilean Bakery “Superpan” Over Copyright Infringement」』『Melissa Parent 2019年3月24日付Facebook「Yeah, we were freaking out a little.」』『Klark Kent zap é 79 999181323 2021年5月30日付Instagram「#Estou bem graças a Deus.」』『Toronto Sun 2018年8月23日付「Brampton Batman gets pulled over by OPP for selfie」』『Manchester Evening News 2021年10月20日付「Homeowner stunned as life-sized Iron Man model sparks major emergency services response」(Image: MEN)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)