マレーシアのクリニックが今月7日、カビ(真菌)が生えた耳を掃除する動画を公開したところ注目を集めた。カビはまるで目玉焼きのようにも見え、医師でさえも「非常に珍しい」と驚きの声をあげたという。YouTubeチャンネル『Klinik Al-Biruni』が伝えた。
真菌の感染と言えば「水虫」がよく知られているが、ジメジメした状態が長く続くと外耳道にカビが生える「外耳道真菌症」を起こすことがある。これは特に免疫力が弱った時に罹りやすく、耳の強い痒みや痛み、耳垂れ、耳の閉塞感などの症状が現れる。
そんななかマレーシアのケダ州スンガイ・プタニにあるクリニックが7日、「先週診察した非常に興味深いケース」として、ある女性患者の耳のクリーニングの様子をSNSに投稿した。
動画では、外耳道の粘膜にキノコのような胞子が生え、白と黄色の目玉焼きのようなカビが穴を覆っているのが見て取れる。
医師はまず、ピンク色のプルンとした塊と半熟卵の黄身のような部位を吸引した。その後、糸状の白いカビを粘膜に近いところから少しずつ剥がし、大きな塊を取り出した。
ところがこの女性患者の場合、外耳道のその奥もヨーグルト状の塊で覆われて出血しているようにも見え、担当医師はこのように明かしていた。
「真菌の治療には時間がかかるもの。特にこの患者は鼓膜が腫れていて、一度で全てのカビを取り除くことができなかった。ただあのまま放置していたら、難聴になる可能性もあった。」
こうして医師が最初に取り出した塊は長さが1.7センチほどもあり、その日は抗真菌薬が処方されたという。女性患者はコメント欄に「治療は痛くなかった。耳の調子は良く、あれ以来よく聞こえるようになった。クリーニングをして良かった」と医師への感謝の言葉を記している。また、動画を見た人々も次のようなコメントを寄せた。
「カビの胞子はどこにでもあるからね。きっと温かく湿気が多い場所に住んでいるのだろうね。カビが大好きな環境だよ。」
「目玉焼きかと思って目を疑った。」
「カビ? どんな生活したらこんな耳になるんだ…恐ろしい。」
「カビの生えたカタツムリのようですね。」
「キノコが生えているようだ!」
「オーマイガー! あんな耳垢を掃除するなんて、かなりの悪臭だろうね。」
「目玉焼きだけでなく、耳から生えた胞子を見た! ゾッとするわ。」
「医師はとても丁寧に優しく処置しているわね。」
「まるでウニのように見える。」
「よくこの状態で暮らしていたわね!」
なお外耳道真菌症は、耳掃除をし過ぎたり、イヤホンなどの長時間の使用、またはウォータースポーツなどで耳の内部が湿った状態が続くと発症しやすくなるという。
テックインサイト編集部では、クリニックに「ここまで酷くなるにはどのくらいの期間が必要か」「目玉焼きのようなカビを見たのは初めてか」などについて話をうかがうべく取材を申し入れている。
ちなみに2020年には、イギリスに住むある男性患者の耳から約16年分の耳垢が除去され、専門医は「ここまで量が多いのは初めて」と驚愕していた。
画像2~9枚目は『Klinik Al-Biruni 2023年1月7日付TikTok「Jarang dapat kulat macam ni」』『The Sun 2020年9月9日付「EAR TODAY GONE TOMORROW Stomach-churning video shows audiologist removing 16 YEARS worth of ear wax from patient」(Credit: Caters News Agency)、2019年9月10日付「NOT A FUNGHI Grim video shows mushrooms growing inside woman’s ear after she complained it was sore and itchy」(Credit: newsflare)』『FOX News 2019年6月19日付「Earwax clump clogging entire ear canal removed from patient: ‘Look at that!’」(Caters News Agency)』『ETtoday新聞雲 2020年4月26日付「她耳鳴一周檢查驚見「白色棉絮狀」 光一照還到處爬…醫曝真相」(圖/翻攝《綿陽晚報》)』『Mirror 2019年2月28日付「Moment ‘monster EARWAX’ removed from toddler who couldn’t hear his mum」(Image: AsiaWire)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)
真菌の感染と言えば「水虫」がよく知られているが、ジメジメした状態が長く続くと外耳道にカビが生える「外耳道真菌症」を起こすことがある。これは特に免疫力が弱った時に罹りやすく、耳の強い痒みや痛み、耳垂れ、耳の閉塞感などの症状が現れる。
そんななかマレーシアのケダ州スンガイ・プタニにあるクリニックが7日、「先週診察した非常に興味深いケース」として、ある女性患者の耳のクリーニングの様子をSNSに投稿した。
動画では、外耳道の粘膜にキノコのような胞子が生え、白と黄色の目玉焼きのようなカビが穴を覆っているのが見て取れる。
医師はまず、ピンク色のプルンとした塊と半熟卵の黄身のような部位を吸引した。その後、糸状の白いカビを粘膜に近いところから少しずつ剥がし、大きな塊を取り出した。
ところがこの女性患者の場合、外耳道のその奥もヨーグルト状の塊で覆われて出血しているようにも見え、担当医師はこのように明かしていた。
「真菌の治療には時間がかかるもの。特にこの患者は鼓膜が腫れていて、一度で全てのカビを取り除くことができなかった。ただあのまま放置していたら、難聴になる可能性もあった。」
こうして医師が最初に取り出した塊は長さが1.7センチほどもあり、その日は抗真菌薬が処方されたという。女性患者はコメント欄に「治療は痛くなかった。耳の調子は良く、あれ以来よく聞こえるようになった。クリーニングをして良かった」と医師への感謝の言葉を記している。また、動画を見た人々も次のようなコメントを寄せた。
「カビの胞子はどこにでもあるからね。きっと温かく湿気が多い場所に住んでいるのだろうね。カビが大好きな環境だよ。」
「目玉焼きかと思って目を疑った。」
「カビ? どんな生活したらこんな耳になるんだ…恐ろしい。」
「カビの生えたカタツムリのようですね。」
「キノコが生えているようだ!」
「オーマイガー! あんな耳垢を掃除するなんて、かなりの悪臭だろうね。」
「目玉焼きだけでなく、耳から生えた胞子を見た! ゾッとするわ。」
「医師はとても丁寧に優しく処置しているわね。」
「まるでウニのように見える。」
「よくこの状態で暮らしていたわね!」
なお外耳道真菌症は、耳掃除をし過ぎたり、イヤホンなどの長時間の使用、またはウォータースポーツなどで耳の内部が湿った状態が続くと発症しやすくなるという。
テックインサイト編集部では、クリニックに「ここまで酷くなるにはどのくらいの期間が必要か」「目玉焼きのようなカビを見たのは初めてか」などについて話をうかがうべく取材を申し入れている。
ちなみに2020年には、イギリスに住むある男性患者の耳から約16年分の耳垢が除去され、専門医は「ここまで量が多いのは初めて」と驚愕していた。
画像2~9枚目は『Klinik Al-Biruni 2023年1月7日付TikTok「Jarang dapat kulat macam ni」』『The Sun 2020年9月9日付「EAR TODAY GONE TOMORROW Stomach-churning video shows audiologist removing 16 YEARS worth of ear wax from patient」(Credit: Caters News Agency)、2019年9月10日付「NOT A FUNGHI Grim video shows mushrooms growing inside woman’s ear after she complained it was sore and itchy」(Credit: newsflare)』『FOX News 2019年6月19日付「Earwax clump clogging entire ear canal removed from patient: ‘Look at that!’」(Caters News Agency)』『ETtoday新聞雲 2020年4月26日付「她耳鳴一周檢查驚見「白色棉絮狀」 光一照還到處爬…醫曝真相」(圖/翻攝《綿陽晚報》)』『Mirror 2019年2月28日付「Moment ‘monster EARWAX’ removed from toddler who couldn’t hear his mum」(Image: AsiaWire)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)