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【海外発!Breaking News】いとこの死亡証明書と遺灰を受け取った女性、3か月後に本人の生存が分かり驚愕(米)

TechinsightJapan 2024年1月18日 20時58分

アメリカ在住のある女性は昨年9月、いとこが亡くなったと知らせを受け、死亡証明書と遺灰を受け取った。しかし約3か月後、死亡したのはまったくの別人であることが判明し、本人は生きていることが分かった。「こんなことが起こるなんて信じられないし、意味が分からないです」と女性は困惑したという。米ニュースメディア『KGW』などが伝えた。

昨年9月11日、ラターシャ・ロサレスさん(Latasha Rosales)は、いとこのタイラー・ジョン・チェイスさん(Tyler John Chase、22)が米オレゴン州マルトノマ郡ポートランドの駐車場で死亡しているのが見つかったと連絡を受けた。死因は薬物の過剰摂取だったそうで、ラターシャさんは10月1日に死亡証明書と遺灰の入った骨壺を受け取った。

突然、親戚が亡くなったと知らせを受け、実際に死亡証明書と遺灰を目の前にしたラターシャさんは酷く落ち込んだという。ところが死亡証明書を受け取ってから約3か月後の昨年12月19日、マルトノマ郡の検視局からラターシャさんに電話があり、「間違いがありまして、タイラーさんは死亡しておらず、生きています」と信じ難い説明があった。

当初、ラターシャさんはイタズラ電話だと思い込んでいた。そこで電話口のスタッフはラターシャさんに信じてもらうために、テレビ電話でタイラーさんの姿を見せた。ラターシャさんはようやく事実であると認識したそうで、当時のことを「困惑しましたよ。こんなことが起こるなんて信じられないし、意味が分からないです」と振り返っている。



いったい何が起きたのか。タイラーさんは薬物依存症に苦しみ路上生活を送った後、死亡の知らせがラターシャさんに届いた当時は薬物乱用者のための回復プログラムに参加し、施設で暮らしていた。そして先月、受け取るはずだった食糧費補助の給付が停止していることに気付き、福祉局に問い合わせたところ、個人情報のデータと照らし合わせていたスタッフが怪訝な面持ちとなった。そのスタッフは、「あなたは死んでいることになっていますよ」とタイラーさんに信じ難い事実を告げたのだ。

検視局が調査を進めると、亡くなった人物が持っていた財布はタイラーさんのものだったことが分かった。財布は回復プログラムの施設で盗まれたようで、中には仮発行されたオレゴン州の免許証が入っていたそうだ。この情報をもとに、亡くなった人物はタイラーさんであるとされてしまった。またタイラーさんは数年間、家族や親戚と連絡を取っていなかったという。

火葬の前には遺体と対面することもできるが、タイラーさんの家族や親戚は都合がつかなかったため、対面せずに遺灰を受け取ることになった。そして遺体はタイラーさんだと勘違いされたまま火葬が行われ、死亡証明書も発行されてしまった。



マルトノマ郡の検視局では、年間約3500件の死亡調査を行っており、指紋の比較や本人が所持していた身分証明書、または家族に遺体を見てもらうことで身元確認を行っている。今回は葬儀が行われることはなく、火葬前の家族や親戚の対面もなかったため、別人であることに気付くことができなかった。同局は、「誤認は全国的に少数ですが発生しています」と説明している。

なお、実際に亡くなった男性の身元は特定されたが、遺族の希望により情報は公開されていない。

マルトノマ郡の検視局は遺体の身元確認の方法について見直し、その手順に変更を加える予定だという。今回のように仮発行された州の身分証明書だけでは不十分なため、将来的には、仮発行された州の身分証明書しか確認できない場合には、指紋による確認も合わせて行うようになるとコメントした。

画像は『KGW 2024年1月9日付「Multnomah County officials told a man’s family he had died. Three months later, they learned he was still alive」(Credit: Family of Tyler Chase)』『The Sun 2019年9月13日付「BACK FROM THE DEAD Mum almost collapses in shock after ‘dead’ son whose body she identified turns up on her doorstep four months later」(Credit: CENTRAL EUROPEAN NEWS)、2017年12月21日付「BACK FROM THE DEAD Man stuns family when he returns home months after his CREMATION ceremony in Thailand」(THAI PBS)』『The Guardian 2023年6月13日付「‘Dead’ woman bangs on coffin during her own wake in Ecuador」(Photograph: Ecuador Comunicación)』『LADbible 2020年8月19日付「Pensioner ‘Comes Back From The Dead’ After Waking Up In A Morgue」(Credit: East 2 West News)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)

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