チャールズ国王(75)が来週、前立腺肥大症の手術を受けることが発表された。国王の病状は良性であるものの、手術後はしばらく公務を延期するという。国王の健康状態が公表されるのは異例のことだが、同じ症状に悩む多くの男性達に向けて、検査を受けるように推奨したとみられている。国王のこうした決断に、専門家からは「助けを求める男性が増えるだろう」「全く正しいことだ」と称賛の声があがっている。
バッキンガム宮殿は現地時間17日に声明文を発表し、チャールズ国王が前立腺肥大症と診断され、治療のため入院することを伝えた。
「毎年、何千人もの男性がそうするように、国王は前立腺肥大症の治療を望んでいました。陛下の病状は良性であり、来週には手術のために病院へ行く予定です。」
宮殿によると、国王は手術後に療養するためしばらくの間、公務を延期するという。
この声明文が公表されたのは、キャサリン皇太子妃が腹部手術を受けて、しばらく入院すると発表された直後だった。皇太子妃は回復するまで公務に復帰せず、ウィリアム皇太子も家族の世話をするため、しばらくは公務を減らす予定だという。
同日に2人の王室上級メンバーの医療情報が発表されるのは異例のことだが、国王は翌18日に予定していた公務をキャンセルせざるを得なくなったため、このような決断を下したようだ。
現在の国王はスコットランドに滞在中で、18日と19日にはダンフリーズ・ハウスで外国要人や閣僚との会合が行われる予定だったが、医師の判断により延期された。
しかし、国王が自身の健康状態を公表する決断をしたのは、公務のスケジュールだけが理由ではないようだ。ある王室関係者によると、国王は同じ症状を持つ男性達へ検査を受けるように推奨するため、前立線肥大症の診断結果について公表することを望んだという。
前立腺肥大症は50代以上の男性に発症することが多く、頻尿や尿が出にくいという症状を引き起こすという。昨年5月には、国王の親しい友人だった元テレビ司会者ロビン・ペイジが、前立腺がんとの1年半の闘病の末、80歳で死去していた。
今回、国王がこのような発表に踏み切ったことに、称賛の声があがっている。
がんを患う男性達を支援する英チャリティ団体「Orchid」の最高経営責任者アリ・オーハン氏(Ali Orhan)は、「前立腺の状態に光を当てることは、良いことづくめなのです」と述べ、こう続けた。
「チャールズ国王のような著名人が前立腺の症状について公に発言することで、この病気が認知されるようになります。そして、国王でさえもこのような状態になる可能性があることを男性達に示しています。症状があれば、助けを求める男性が増えるでしょう。」
また、前立腺がんの治療法や医薬品を開発する非営利団「Prostate Cancer Research」のオリバー・ケンプ最高経営責任者(CEO)は、「チャールズ国王が男性達に向けて、自分の症状をかかりつけの医師に相談するように推奨したのは、全く正しいことです」と称え、次のように付け加えた。
「幸いなことに今回のケースは良性ですが、男性の8人に1人は前立腺がんになる可能性があります。早期に検査を受け、問題が深刻化するリスクを減らすことが大切です。陛下の一日も早い回復をお祈りします。」
チャールズ国王とキャサリン皇太子妃が最後に公の場に姿を現したのは、昨年12月25日にサンドリンガムの集いでクリスマス礼拝に向かうため、王室メンバーとともに行進に参加した時だった。
画像は『The Royal Family 2023年12月14日付Instagram「The King has visited the Royal Courts of Justice to celebrate the work of the judiciary and its commitment to the rule of law.」、2023年12月25日付Instagram「This morning The King and Queen and other members of the Royal Family attended a Christmas service at St Mary Magdalene Church in Sandringham.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)
バッキンガム宮殿は現地時間17日に声明文を発表し、チャールズ国王が前立腺肥大症と診断され、治療のため入院することを伝えた。
「毎年、何千人もの男性がそうするように、国王は前立腺肥大症の治療を望んでいました。陛下の病状は良性であり、来週には手術のために病院へ行く予定です。」
宮殿によると、国王は手術後に療養するためしばらくの間、公務を延期するという。
この声明文が公表されたのは、キャサリン皇太子妃が腹部手術を受けて、しばらく入院すると発表された直後だった。皇太子妃は回復するまで公務に復帰せず、ウィリアム皇太子も家族の世話をするため、しばらくは公務を減らす予定だという。
同日に2人の王室上級メンバーの医療情報が発表されるのは異例のことだが、国王は翌18日に予定していた公務をキャンセルせざるを得なくなったため、このような決断を下したようだ。
現在の国王はスコットランドに滞在中で、18日と19日にはダンフリーズ・ハウスで外国要人や閣僚との会合が行われる予定だったが、医師の判断により延期された。
しかし、国王が自身の健康状態を公表する決断をしたのは、公務のスケジュールだけが理由ではないようだ。ある王室関係者によると、国王は同じ症状を持つ男性達へ検査を受けるように推奨するため、前立線肥大症の診断結果について公表することを望んだという。
前立腺肥大症は50代以上の男性に発症することが多く、頻尿や尿が出にくいという症状を引き起こすという。昨年5月には、国王の親しい友人だった元テレビ司会者ロビン・ペイジが、前立腺がんとの1年半の闘病の末、80歳で死去していた。
今回、国王がこのような発表に踏み切ったことに、称賛の声があがっている。
がんを患う男性達を支援する英チャリティ団体「Orchid」の最高経営責任者アリ・オーハン氏(Ali Orhan)は、「前立腺の状態に光を当てることは、良いことづくめなのです」と述べ、こう続けた。
「チャールズ国王のような著名人が前立腺の症状について公に発言することで、この病気が認知されるようになります。そして、国王でさえもこのような状態になる可能性があることを男性達に示しています。症状があれば、助けを求める男性が増えるでしょう。」
また、前立腺がんの治療法や医薬品を開発する非営利団「Prostate Cancer Research」のオリバー・ケンプ最高経営責任者(CEO)は、「チャールズ国王が男性達に向けて、自分の症状をかかりつけの医師に相談するように推奨したのは、全く正しいことです」と称え、次のように付け加えた。
「幸いなことに今回のケースは良性ですが、男性の8人に1人は前立腺がんになる可能性があります。早期に検査を受け、問題が深刻化するリスクを減らすことが大切です。陛下の一日も早い回復をお祈りします。」
チャールズ国王とキャサリン皇太子妃が最後に公の場に姿を現したのは、昨年12月25日にサンドリンガムの集いでクリスマス礼拝に向かうため、王室メンバーとともに行進に参加した時だった。
画像は『The Royal Family 2023年12月14日付Instagram「The King has visited the Royal Courts of Justice to celebrate the work of the judiciary and its commitment to the rule of law.」、2023年12月25日付Instagram「This morning The King and Queen and other members of the Royal Family attended a Christmas service at St Mary Magdalene Church in Sandringham.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)