ドイツのある病院が、今月3日に女性患者の身体から32キロの腫瘍を摘出したことを報告した。女性は体調不良を感じていたものの、「手術が怖い」という理由で病院へ行くのを避けていた。しかし無視できないほどの不調が起こったために病院へ行くと、緊急で腫瘍の摘出手術が行われたという。英ニュースメディア『The Mirror』などが伝えた。
驚きの症例を報告したのは、独ザクセン=アンハルト州マクデブルクにある病院「University Women’s Hospital Magdeburg」だ。患者は24歳の女性で、息苦しさや重苦しさ、体重減少など複数の体調不良に悩まされ、同病院を訪れた。
原因を特定するために様々な検査を行うと、卵巣部分に信じられないほど巨大な腫瘍があることが判明した。このまま放置すると更なる健康被害が懸念されるため、医師らは緊急手術で腫瘍の摘出を行うことにした。
アタナス・イグナトフ医師(Atanas Ignatov)の指揮のもとで摘出手術が行われると、腫瘍は腸や腹膜のひだに癒着していることが分かった。長時間にわたる難しい手術となったが無事に成功し、摘出された腫瘍を量ると、なんと32キロだった。
アタナス医師は、「この腫瘍は卵巣組織から発生する、良性腫瘍の一種である嚢胞腺腫です。一般的には、早い段階で医療機関を訪れるはずなので、ここまでの大きさになるのは非常に珍しいですね」と説明する。今回の女性は体調不良を感じながらも、「手術が怖い」という理由で病院へ行くのを避けていた。その結果、腫瘍は長期にわたって成長を続け、32キロという巨大サイズになっていた。
ちなみに2022年12月にも、病院嫌いの20歳女性から47キロの卵巣腫瘍が摘出されたケースが発生しており、病院に行くのが怖いと感じる人は少なからずいるようだ。
こうしたケースに対しアタナス医師は、「私たちのクリニックは高度な専門医療支援を提供することを目的としていますので、病気になっても怖がる必要はないと強調したいですね。早期発見が治療を成功させる鍵であり、私たちは予防医療という重要な側面から患者をサポートしています」とコメントしている。
なお、32キロの腫瘍を摘出した女性の術後の経過は良好で、1週間後には退院することができたと報じられている。
画像は『Volksstimme 2024年1月10日付「32 Kilo im Bauch: Wie Ärzte aus Magdeburg einen riesigen Tumor entfernt haben」(Foto: Sarah Kossmann/UFK)』『Universitätsmedizin Magdeburg 2024年1月3日付「Successful removal of a 32 kg tumor at the University Women’s Hospital Magdeburg」』『Florida Times-Union 2023年3月28日付「‘Life-changing’ surgery: Doctors remove 104-pound tumor from woman in Florida」(PHOTOS COURTESY OF ASCENSION ST. VINCENT’S RIVERSIDE)』『Hospital General Monte Sinaí Guayaquil 2023年10月7日付Facebook「#BolletínDePrensa」』『G1 2022年9月1日付「Tumor com cerca de 46 kg é retirado de mulher em cirurgia de emergência em Itaperuna, no RJ」(Foto: Reprodução/Instagram)』『The Daily Star 2022年2月19日付「Woman confused by unexplained weight gain has gigantic 47kg tumour removed」(Image: Apollo Hospitals)』『Mirror 2020年8月22日付「Huge ovarian tumour weighing almost 8 stone removed from 52-year-old woman」(Image: supplied)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)
驚きの症例を報告したのは、独ザクセン=アンハルト州マクデブルクにある病院「University Women’s Hospital Magdeburg」だ。患者は24歳の女性で、息苦しさや重苦しさ、体重減少など複数の体調不良に悩まされ、同病院を訪れた。
原因を特定するために様々な検査を行うと、卵巣部分に信じられないほど巨大な腫瘍があることが判明した。このまま放置すると更なる健康被害が懸念されるため、医師らは緊急手術で腫瘍の摘出を行うことにした。
アタナス・イグナトフ医師(Atanas Ignatov)の指揮のもとで摘出手術が行われると、腫瘍は腸や腹膜のひだに癒着していることが分かった。長時間にわたる難しい手術となったが無事に成功し、摘出された腫瘍を量ると、なんと32キロだった。
アタナス医師は、「この腫瘍は卵巣組織から発生する、良性腫瘍の一種である嚢胞腺腫です。一般的には、早い段階で医療機関を訪れるはずなので、ここまでの大きさになるのは非常に珍しいですね」と説明する。今回の女性は体調不良を感じながらも、「手術が怖い」という理由で病院へ行くのを避けていた。その結果、腫瘍は長期にわたって成長を続け、32キロという巨大サイズになっていた。
ちなみに2022年12月にも、病院嫌いの20歳女性から47キロの卵巣腫瘍が摘出されたケースが発生しており、病院に行くのが怖いと感じる人は少なからずいるようだ。
こうしたケースに対しアタナス医師は、「私たちのクリニックは高度な専門医療支援を提供することを目的としていますので、病気になっても怖がる必要はないと強調したいですね。早期発見が治療を成功させる鍵であり、私たちは予防医療という重要な側面から患者をサポートしています」とコメントしている。
なお、32キロの腫瘍を摘出した女性の術後の経過は良好で、1週間後には退院することができたと報じられている。
画像は『Volksstimme 2024年1月10日付「32 Kilo im Bauch: Wie Ärzte aus Magdeburg einen riesigen Tumor entfernt haben」(Foto: Sarah Kossmann/UFK)』『Universitätsmedizin Magdeburg 2024年1月3日付「Successful removal of a 32 kg tumor at the University Women’s Hospital Magdeburg」』『Florida Times-Union 2023年3月28日付「‘Life-changing’ surgery: Doctors remove 104-pound tumor from woman in Florida」(PHOTOS COURTESY OF ASCENSION ST. VINCENT’S RIVERSIDE)』『Hospital General Monte Sinaí Guayaquil 2023年10月7日付Facebook「#BolletínDePrensa」』『G1 2022年9月1日付「Tumor com cerca de 46 kg é retirado de mulher em cirurgia de emergência em Itaperuna, no RJ」(Foto: Reprodução/Instagram)』『The Daily Star 2022年2月19日付「Woman confused by unexplained weight gain has gigantic 47kg tumour removed」(Image: Apollo Hospitals)』『Mirror 2020年8月22日付「Huge ovarian tumour weighing almost 8 stone removed from 52-year-old woman」(Image: supplied)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)