アメリカに住むジョイ・ライダーさん(Joy Rider)が今月6日、自身のYouTubeチャンネルに母の告別式で棺にしがみつく愛犬の姿を投稿したところ、約20日の再生回数が6100万回を超えた。動画には「私のママのベストフレンド(愛犬)! あなたがいなくなって寂しいわ。愛しているよ。ママ」と言葉が添えられており、テックインサイト編集部がジョイさんにこの動画の背景について直接取材を試みたところ、快く応じてくれた。
告別式は昨年12月末にフィリピンで行われたもので、カメラは上部がガラス製の棺に納められたジョイさんの母(以下、ママ)に愛犬“ウノ(Uno)”が最後の別れを告げる姿を捉えていた。
動画では、ジョイさんの男きょうだいであるジェルウィンさん(Jerwin)に抱きかかえられたウノが、「ママに早く会わせて」とばかりに足をバタバタさせて体をよじり、棺に近づくのが見て取れる。
そしてウノは棺のガラス窓に顔と両前足を載せ、綺麗に化粧したママの顔をジッと見つめ、悲しい目で何かを訴えているようだ。また、ママにお別れをした後には棺の下で体を丸めており、最後はお腹を床にピタリとつけて疲れた様子を見せていた。
実はウノ、昨年4月25日に野良犬から誕生した4匹の子犬のうちの1匹だった。しかしウノが生まれて間もなくの頃、フィリピンは激しい雨に見舞われ、母ときょうだい3匹は濁流に流されて死んでしまった。そして取り残されたウノを見かねて救いの手を差し伸べたのがママで、それ以来というものウノは家族の大切な一員になったという。
「私の母はウノをとても可愛がるようになり、ウノもそれに負けないくらいの愛で母に応えていたの。ウノは母が行くところはどこにでも忠実について行ったし、母のそばを離れようとはしなかった。それは本当に心温まる光景で、母とウノが固い絆で結ばれているのは一目瞭然だったわ」と明かすジョイさん。続けて、このように語った。
「私が母のウノへの深い愛に気付いたのは、フィリピンを訪れた時だった。母は食事の時に必ず、『ウノのために食事を残しておいてね』と主張していたし、母にとってウノはペット以上の存在で、我が子のようになっていた。ジェルウィンと2人暮らしだった母は、ジェルウィンが仕事に行ってしまう時は、いつもウノと過ごしていてね。ウノは孤独な母に付き添い、見守る役を買って出たのよ。彼らの親交は見ていて本当に美しく、ウノは母に計り知れない喜びをもたらしたの。」
ところが昨年12月27日、ママが亡くなり、悲劇が起きた。ウノはベストフレンドの死を悟ったかのように食べることも飲むことも拒否し、翌日の告別式では棺のそばに立ち「ママ、戻って来てよ」とでも言うように鳴き続けたのだった。そして2日後、ママを埋葬して自宅に戻ると、それから9日間、忽然と姿を消した。
ジョイさんは「ウノの反応は胸が張り裂けるようだった」と明かし、当時のことをこう振り返った。
「私たちはみな、『ウノはきっと、母が埋葬されている墓地に行ったのだろう』と考えていたの。すると今年の1月24日、ウノは死後9日目の母を偲ぶ儀式に間に合うように帰って来たわ。それも新しいパワーを得たかのようにね。」
「それからというもの、ウノは母が座っていた場所に留まるようになったの。それはまるで母との思い出を守っているかのようであり、ウノの心の中では母が生き続けているようだった。ママは物理的にはいないけど、ウノの愛情は揺らぐことがなかったの。」
なおジョイさんは、悲劇で始まったウノの人生について、「『野良犬がただ単に、愛する家族を見つけた』という話ではなく、人間とその相棒との素晴らしく切っても切れない絆の証なの」と説明し、最後にこんな感想を述べた。
「ウノの母への忠誠心と愛は、私たちの予想をはるかに上回ったわ。ウノの行動は私たちにとって慰めであり、心の支えになっていて、『ペットが人間の人生において極めて重要な存在になり得る』ということを証明していると思う。だから私たちは今後もウノを愛し、母の思い出と母がウノに注いだ永遠の愛を胸に、母とウノの揺るぎない絆を尊重していきたいの。ウノは愛には境界がないこと、またどんなに困難な環境であっても、人間と動物は種を超えて繋がり助け合っていけるということを教えてくれているのよ!」
なおこの動画には、「これこそ真の愛」「この犬は最高の相棒を失ったのね。なんて悲しいのだろう」「犬がママにサヨナラを言えたことはとても大切なこと」「犬の忠誠心には涙が出るほど感動する」「この犬をいっぱい可愛がってあげてね」「ママ、安らかに」といったコメントが寄せられている。
ちなみにジョイさんは23日、ウノが子供たちと戯れる様子を公開し「ウノはようやく子供たちと遊ぶようになったの。ただ誰にも邪魔されず、自分だけになりたい時もあるようよ」とコメントした。
画像は『Joyfoodlv 2024年1月6日付Facebook「My mom’s best friend!」』『N+ 2023年11月8日付「Perrito se Aferra a Ataúd para Despedir a su Dueño Asesinado en Robo」(Foto: X @defensorneira)』『Joyfulpayday.com 2023年9月13日付TikTok「#missingourson #childloss #unexpecteddeath #grief」』『Mike Magan 2023年1月3日付X「We said our final goodbye to our remarkable Mum, Margo, today @ 94.」』『The Mirror 2022年5月15日付「Heartbreaking moment mourning dog pays final respects to owner at funeral」(Image: CEN)』『The Daily Star 2022年2月11日付「Devastated dog pines for owner at his funeral after being killed in deadly landslide」(Image: Newsflash)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)
告別式は昨年12月末にフィリピンで行われたもので、カメラは上部がガラス製の棺に納められたジョイさんの母(以下、ママ)に愛犬“ウノ(Uno)”が最後の別れを告げる姿を捉えていた。
動画では、ジョイさんの男きょうだいであるジェルウィンさん(Jerwin)に抱きかかえられたウノが、「ママに早く会わせて」とばかりに足をバタバタさせて体をよじり、棺に近づくのが見て取れる。
そしてウノは棺のガラス窓に顔と両前足を載せ、綺麗に化粧したママの顔をジッと見つめ、悲しい目で何かを訴えているようだ。また、ママにお別れをした後には棺の下で体を丸めており、最後はお腹を床にピタリとつけて疲れた様子を見せていた。
実はウノ、昨年4月25日に野良犬から誕生した4匹の子犬のうちの1匹だった。しかしウノが生まれて間もなくの頃、フィリピンは激しい雨に見舞われ、母ときょうだい3匹は濁流に流されて死んでしまった。そして取り残されたウノを見かねて救いの手を差し伸べたのがママで、それ以来というものウノは家族の大切な一員になったという。
「私の母はウノをとても可愛がるようになり、ウノもそれに負けないくらいの愛で母に応えていたの。ウノは母が行くところはどこにでも忠実について行ったし、母のそばを離れようとはしなかった。それは本当に心温まる光景で、母とウノが固い絆で結ばれているのは一目瞭然だったわ」と明かすジョイさん。続けて、このように語った。
「私が母のウノへの深い愛に気付いたのは、フィリピンを訪れた時だった。母は食事の時に必ず、『ウノのために食事を残しておいてね』と主張していたし、母にとってウノはペット以上の存在で、我が子のようになっていた。ジェルウィンと2人暮らしだった母は、ジェルウィンが仕事に行ってしまう時は、いつもウノと過ごしていてね。ウノは孤独な母に付き添い、見守る役を買って出たのよ。彼らの親交は見ていて本当に美しく、ウノは母に計り知れない喜びをもたらしたの。」
ところが昨年12月27日、ママが亡くなり、悲劇が起きた。ウノはベストフレンドの死を悟ったかのように食べることも飲むことも拒否し、翌日の告別式では棺のそばに立ち「ママ、戻って来てよ」とでも言うように鳴き続けたのだった。そして2日後、ママを埋葬して自宅に戻ると、それから9日間、忽然と姿を消した。
ジョイさんは「ウノの反応は胸が張り裂けるようだった」と明かし、当時のことをこう振り返った。
「私たちはみな、『ウノはきっと、母が埋葬されている墓地に行ったのだろう』と考えていたの。すると今年の1月24日、ウノは死後9日目の母を偲ぶ儀式に間に合うように帰って来たわ。それも新しいパワーを得たかのようにね。」
「それからというもの、ウノは母が座っていた場所に留まるようになったの。それはまるで母との思い出を守っているかのようであり、ウノの心の中では母が生き続けているようだった。ママは物理的にはいないけど、ウノの愛情は揺らぐことがなかったの。」
なおジョイさんは、悲劇で始まったウノの人生について、「『野良犬がただ単に、愛する家族を見つけた』という話ではなく、人間とその相棒との素晴らしく切っても切れない絆の証なの」と説明し、最後にこんな感想を述べた。
「ウノの母への忠誠心と愛は、私たちの予想をはるかに上回ったわ。ウノの行動は私たちにとって慰めであり、心の支えになっていて、『ペットが人間の人生において極めて重要な存在になり得る』ということを証明していると思う。だから私たちは今後もウノを愛し、母の思い出と母がウノに注いだ永遠の愛を胸に、母とウノの揺るぎない絆を尊重していきたいの。ウノは愛には境界がないこと、またどんなに困難な環境であっても、人間と動物は種を超えて繋がり助け合っていけるということを教えてくれているのよ!」
なおこの動画には、「これこそ真の愛」「この犬は最高の相棒を失ったのね。なんて悲しいのだろう」「犬がママにサヨナラを言えたことはとても大切なこと」「犬の忠誠心には涙が出るほど感動する」「この犬をいっぱい可愛がってあげてね」「ママ、安らかに」といったコメントが寄せられている。
ちなみにジョイさんは23日、ウノが子供たちと戯れる様子を公開し「ウノはようやく子供たちと遊ぶようになったの。ただ誰にも邪魔されず、自分だけになりたい時もあるようよ」とコメントした。
画像は『Joyfoodlv 2024年1月6日付Facebook「My mom’s best friend!」』『N+ 2023年11月8日付「Perrito se Aferra a Ataúd para Despedir a su Dueño Asesinado en Robo」(Foto: X @defensorneira)』『Joyfulpayday.com 2023年9月13日付TikTok「#missingourson #childloss #unexpecteddeath #grief」』『Mike Magan 2023年1月3日付X「We said our final goodbye to our remarkable Mum, Margo, today @ 94.」』『The Mirror 2022年5月15日付「Heartbreaking moment mourning dog pays final respects to owner at funeral」(Image: CEN)』『The Daily Star 2022年2月11日付「Devastated dog pines for owner at his funeral after being killed in deadly landslide」(Image: Newsflash)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)