14歳から日焼け用ベッドを15年間使い続けた女性(35)は2020年、皮膚がんと診断された。女性はそれ以来、様々な健康問題に直面。「死の恐怖」に怯えているそうで、自身の経験を語り「日焼け用ベッドは使用しないで」と注意喚起した。英ニュースメディア『The Sun』などが伝えた。
北アイルランドの首都ベルファストで暮らす1児の母フィオヌラ・マグワイアさん(Fionnghuala Maguire、35)は14歳の頃から15年間、日焼け用ベッドを使用してきた。
小麦色の肌によって休日や夜の外出の際に自信を持つことができたそうで、フィオヌラさんは「冬の時期でも週に2~3回、そのほかはほとんど毎日のようにサロンに通っていたし、これまでに日焼けベッドを数千回は使ってきたわ。それも日焼け止めを塗ったことはなく、自分は間違いなく中毒だったの」と明かしている。
さらに、皮膚がんを患う母親から「日焼け用ベッドの使用を止めるように」と何度も忠告されていたにもかかわらず、全く聞く耳を持たなかったそうで、2020年になると脚に小さなあざのようなほくろを発見した。
そして初めて、事の重大さに気付いたフィオヌラさんは病院で検査を受け、悪性度の高い皮膚がんの一種「メラノーマ(悪性黒色腫)」のステージ1であることが判明した。メラノーマは過度の紫外線や、日焼け用ベッドの有害な光線が原因であることが多く、すぐに切除手術が行われた。しかしその3か月後、フィオヌラさんの脚には別のほくろが発生し、医師はそれを切除後、体内の免疫細胞を使ってがんの治療をする「免疫療法」を開始した。
ただこの治療後、フィオヌラさんは副腎で副腎ホルモンが十分に作られなくなる「アジソン病(副腎皮質機能低下症)」を発症し、2021年12月には病院に緊急搬送されていた。副腎皮質から分泌されるホルモンの一つであるコルチゾールのレベルが急激に下がってしまったそうで、フィオヌラさんはこの時、「自分は死ぬのではないか」と感じたという。そして医師には「あと1日、2日遅ければ昏睡状態に陥ったか、亡くなっていただろう」と告げられてゾッとしたそうだ。
ところが悲劇の連鎖は止まることはなく、フィオヌラさんの顔にはその後、アジソン病特有の色素沈着が起きて赤い斑点が残り、現在は8週間おきにレーザーで治療を受けている。また2度の免疫療法を受けた後の2022年5月には、毛細血管から液体が漏れてしまう非常に稀な「毛細血管漏出症候群」を発症した。これは手足のむくみ、低血圧、アルブミン血中濃度の低下などが生じるもので、放っておくと浮腫や腎不全などの症状を引き起こすという。
一方で皮膚がんの再発も止まらず、フィオヌラさんはこの2年間で胸、腕、脚、背中から5つのほくろを切除し、「新たなほくろができるのでは」と恐怖に震えているという。また3か月ごとに皮膚科医の診察を受けなければならず、「日焼け用ベッドを使い続けた過去の自分が腹立たしくて仕方ない」と明かすと、最後にこのように述べた。
「小麦色の肌を保つことは、その後に起きうることを考えると全く価値がないこと。私は今でも、『小麦色の肌に憧れたことで将来、命を奪われるのではないか』と不安なの。だから私の経験を通じて、より多くの人に日焼け用ベッドの危険性について知ってもらえたら嬉しいわ。」
なおこのニュースには、次のようなコメントが寄せられている。
「体に悪いと分かっていてやったこと。同情はしないね。」
「タバコやベイプと一緒に、日焼け用ベッドも禁止にすべきだね。」
「14歳の時から日焼け用ベッドって、誰がお金を出していたの?」
「彼女が14歳の時(2003年)には、日焼け用ベッドの使用に年齢制限がなかったからね。当時は違法ではなかった。それに18歳未満の使用が禁止された2010年には、彼女はすでに21歳になっていたということ。」
「なぜ生まれた時の肌に満足できないの?」
「なんて愚かなんだ。」
ちなみにイギリスでは2021年、14歳で始めた日焼けがきっかけでメラノーマを発症した女性が死亡した。女性はがんが全身に転移していたそうで、彼女の夫が昨年、日焼け用ベッドの全面禁止を訴えていた。
画像は『The Sun 2024年1月19日付「DYING FOR A TAN ‘My tan gave me confidence’, says sunbed addict left ‘days from death’ after horror reaction to 15-year daily habit」(Credit: Kennedy News)、2023年4月30日付「LAST WISH My wife loved having a tan - it made her feel healthy but it destroyed her, bit by bit」(Credit: Focus Features)、2022年8月12日付「GRIM WARNING I’m sharing grisly photos of giant hole in my scalp to urge you not to make my mistake」(Credit: Kennedy News)』『Metro 2024年1月30日付「Woman’s regret after using sunbeds almost daily for 15 years without protection」(Picture: Kennedy News and Media)』『Nickie Noo Murtagh 2022年1月17日付TikTok「Reply to @hannahleekx」』『Mirror 2021年7月3日付「Tan-shamed mum leaves doctor’s office in tears after devastating warning」(Image: BBC/Tanorama)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)
北アイルランドの首都ベルファストで暮らす1児の母フィオヌラ・マグワイアさん(Fionnghuala Maguire、35)は14歳の頃から15年間、日焼け用ベッドを使用してきた。
小麦色の肌によって休日や夜の外出の際に自信を持つことができたそうで、フィオヌラさんは「冬の時期でも週に2~3回、そのほかはほとんど毎日のようにサロンに通っていたし、これまでに日焼けベッドを数千回は使ってきたわ。それも日焼け止めを塗ったことはなく、自分は間違いなく中毒だったの」と明かしている。
さらに、皮膚がんを患う母親から「日焼け用ベッドの使用を止めるように」と何度も忠告されていたにもかかわらず、全く聞く耳を持たなかったそうで、2020年になると脚に小さなあざのようなほくろを発見した。
そして初めて、事の重大さに気付いたフィオヌラさんは病院で検査を受け、悪性度の高い皮膚がんの一種「メラノーマ(悪性黒色腫)」のステージ1であることが判明した。メラノーマは過度の紫外線や、日焼け用ベッドの有害な光線が原因であることが多く、すぐに切除手術が行われた。しかしその3か月後、フィオヌラさんの脚には別のほくろが発生し、医師はそれを切除後、体内の免疫細胞を使ってがんの治療をする「免疫療法」を開始した。
ただこの治療後、フィオヌラさんは副腎で副腎ホルモンが十分に作られなくなる「アジソン病(副腎皮質機能低下症)」を発症し、2021年12月には病院に緊急搬送されていた。副腎皮質から分泌されるホルモンの一つであるコルチゾールのレベルが急激に下がってしまったそうで、フィオヌラさんはこの時、「自分は死ぬのではないか」と感じたという。そして医師には「あと1日、2日遅ければ昏睡状態に陥ったか、亡くなっていただろう」と告げられてゾッとしたそうだ。
ところが悲劇の連鎖は止まることはなく、フィオヌラさんの顔にはその後、アジソン病特有の色素沈着が起きて赤い斑点が残り、現在は8週間おきにレーザーで治療を受けている。また2度の免疫療法を受けた後の2022年5月には、毛細血管から液体が漏れてしまう非常に稀な「毛細血管漏出症候群」を発症した。これは手足のむくみ、低血圧、アルブミン血中濃度の低下などが生じるもので、放っておくと浮腫や腎不全などの症状を引き起こすという。
一方で皮膚がんの再発も止まらず、フィオヌラさんはこの2年間で胸、腕、脚、背中から5つのほくろを切除し、「新たなほくろができるのでは」と恐怖に震えているという。また3か月ごとに皮膚科医の診察を受けなければならず、「日焼け用ベッドを使い続けた過去の自分が腹立たしくて仕方ない」と明かすと、最後にこのように述べた。
「小麦色の肌を保つことは、その後に起きうることを考えると全く価値がないこと。私は今でも、『小麦色の肌に憧れたことで将来、命を奪われるのではないか』と不安なの。だから私の経験を通じて、より多くの人に日焼け用ベッドの危険性について知ってもらえたら嬉しいわ。」
なおこのニュースには、次のようなコメントが寄せられている。
「体に悪いと分かっていてやったこと。同情はしないね。」
「タバコやベイプと一緒に、日焼け用ベッドも禁止にすべきだね。」
「14歳の時から日焼け用ベッドって、誰がお金を出していたの?」
「彼女が14歳の時(2003年)には、日焼け用ベッドの使用に年齢制限がなかったからね。当時は違法ではなかった。それに18歳未満の使用が禁止された2010年には、彼女はすでに21歳になっていたということ。」
「なぜ生まれた時の肌に満足できないの?」
「なんて愚かなんだ。」
ちなみにイギリスでは2021年、14歳で始めた日焼けがきっかけでメラノーマを発症した女性が死亡した。女性はがんが全身に転移していたそうで、彼女の夫が昨年、日焼け用ベッドの全面禁止を訴えていた。
画像は『The Sun 2024年1月19日付「DYING FOR A TAN ‘My tan gave me confidence’, says sunbed addict left ‘days from death’ after horror reaction to 15-year daily habit」(Credit: Kennedy News)、2023年4月30日付「LAST WISH My wife loved having a tan - it made her feel healthy but it destroyed her, bit by bit」(Credit: Focus Features)、2022年8月12日付「GRIM WARNING I’m sharing grisly photos of giant hole in my scalp to urge you not to make my mistake」(Credit: Kennedy News)』『Metro 2024年1月30日付「Woman’s regret after using sunbeds almost daily for 15 years without protection」(Picture: Kennedy News and Media)』『Nickie Noo Murtagh 2022年1月17日付TikTok「Reply to @hannahleekx」』『Mirror 2021年7月3日付「Tan-shamed mum leaves doctor’s office in tears after devastating warning」(Image: BBC/Tanorama)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)