米ミネソタ州の歯科医院には週1回、メスのゴールデンドゥードル“オリー(Ollie、4)”が勤務する。オリーの仕事は“患者をリラックスさせること”だそうで、院内でのオリーの評判はすこぶる良いようだ。米ニュースメディア『New York Post』などが伝えた。
ミネソタ州ミネアポリスの歯科医院「J&Dデンタル」には週1回、歯科衛生士エイプリル・クラインさん(April Kline、47)の飼い犬オリーが勤務する。
エイプリルさんがオリーを飼い始めたのは同院が一時的に閉鎖していたコロナ禍で、まだ子犬だった。「人が大好き」というオリーが働くきっかけとなったのは、エイプリルさんの夫と娘2人が歯のクリーニングのために同院を訪れたことで、オリーも一緒に連れてきたという。
エイプリルさんは、当時のことをこのように振り返る。
「オリーはその日、『家族のみんなは椅子に座って何をしているのだろう?』ととても興味深そうにしていたわ。そして夫が横になっている椅子の上に飛び上がると、信じられないことにそこで寝てしまったの。歯のクリーニングの音などは全く気にせずにね。そのおかげで、普段は不安そうにしている夫が随分リラックスできたのよ。」
その後、エイプリルさんが当時の写真をSNSでシェアすると、数人の患者から「次の予約の時に、オリーと一緒に診察してもらうことはできる?」という質問が舞い込み、今では週1回、一日に8人の患者の付き添いをしている。なんとオリーの予約は6か月先までいっぱいだそうで、エイプリルさんはこう語っている。
「オリーはとてもまったりした性格でね。患者の脚の間に体をうずめ、胸に頭を置いて寝てしまうことがほとんどなの。患者は体重約36キロ(80ポンド)のオリーを、温かくて重みがあるブランケットのように感じているようよ。ただ、中には『隣に座っていて欲しい』という人もいてね。そんな時は、オリーのことを時々撫でてもらえれば大丈夫。オリーはノンストップで撫でられるととても喜ぶの。」
そんなオリーに対して同院のオーナー、ジェニファー・ハーバートさん(Jennifer Herbert、51)は「オリーは患者を精神的にサポートしてくれているの。オリーがいるだけでオフィス全体の雰囲気が明るくなり、ほとんどの患者が『人生の中で最高の日だった』などと喜んでくれるのよ。それに、オリーと一緒だと鎮静剤さえいらなくなるようよ」と笑顔を見せる。
ただ、エイプリルさんは「オリーが働き過ぎないように」と今のところは勤務日を増やす予定はないという。また、オリーが出勤する日はあらかじめ他の患者に伝えているそうで、労働安全衛生法が定める規定に従い、オリーの予防接種も済ませている。さらに、同院はアメリカ歯科医師会が定める衛生管理基準に沿って運営されていることも強調しており、テックインサイト編集部では、オリーに対する具体的な衛生管理対策などについて質問を投げかけている。
なおこのニュースには、「私もこんな歯科医院で治療を受けてみたい」「犬って素晴らしい。本当に心が落ち着くのよ」「犬の笑顔が最高だね」といったコメントの一方で、「やはり衛生面に問題があるのでは?」「これは許可を受けてやっているのかしら?」という声もあがっているようだ。
ちなみに2020年にはブラジルで、自動車販売店「ヒュンダイ・プライム(Hyundai Prime)」に通い詰めた犬が仕事をゲットし、マスコットとして活躍するようになっていた。
画像は『OLLIE 2024年1月30日付Instagram「Happy to see my mom’s patients today」』『Star Tribune 2024年1月24日付Instagram「An 80-pound dog clocks in at J&D Dental in downtown Minneapolis once a week」』『J&D Dental 2024年1月31日付Instagram「Ollie has been featured in the @washingtonpost!」、2023年3月10日付Instagram「Ollie days are the best days!」』『Mirror 2020年8月10日付「Stray dog who keeps visiting car dealership is adopted by staff and given a job」(Image: tucson_prime/Instagram)』『The Daily Star 2021年10月27日付「German shepherd turns on hose, puts out bin fire and ‘scolds’ smoker for starting blaze」(Image: Douyin/HH0103888)』『Jase & Kris 2021年12月9日付TikTok「Just before Thanksgiving」』『Fiscalía de Sonora 2022年12月8日付TikTok「¡Vuelven a estar juntos los dos amigos!」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)
ミネソタ州ミネアポリスの歯科医院「J&Dデンタル」には週1回、歯科衛生士エイプリル・クラインさん(April Kline、47)の飼い犬オリーが勤務する。
エイプリルさんがオリーを飼い始めたのは同院が一時的に閉鎖していたコロナ禍で、まだ子犬だった。「人が大好き」というオリーが働くきっかけとなったのは、エイプリルさんの夫と娘2人が歯のクリーニングのために同院を訪れたことで、オリーも一緒に連れてきたという。
エイプリルさんは、当時のことをこのように振り返る。
「オリーはその日、『家族のみんなは椅子に座って何をしているのだろう?』ととても興味深そうにしていたわ。そして夫が横になっている椅子の上に飛び上がると、信じられないことにそこで寝てしまったの。歯のクリーニングの音などは全く気にせずにね。そのおかげで、普段は不安そうにしている夫が随分リラックスできたのよ。」
その後、エイプリルさんが当時の写真をSNSでシェアすると、数人の患者から「次の予約の時に、オリーと一緒に診察してもらうことはできる?」という質問が舞い込み、今では週1回、一日に8人の患者の付き添いをしている。なんとオリーの予約は6か月先までいっぱいだそうで、エイプリルさんはこう語っている。
「オリーはとてもまったりした性格でね。患者の脚の間に体をうずめ、胸に頭を置いて寝てしまうことがほとんどなの。患者は体重約36キロ(80ポンド)のオリーを、温かくて重みがあるブランケットのように感じているようよ。ただ、中には『隣に座っていて欲しい』という人もいてね。そんな時は、オリーのことを時々撫でてもらえれば大丈夫。オリーはノンストップで撫でられるととても喜ぶの。」
そんなオリーに対して同院のオーナー、ジェニファー・ハーバートさん(Jennifer Herbert、51)は「オリーは患者を精神的にサポートしてくれているの。オリーがいるだけでオフィス全体の雰囲気が明るくなり、ほとんどの患者が『人生の中で最高の日だった』などと喜んでくれるのよ。それに、オリーと一緒だと鎮静剤さえいらなくなるようよ」と笑顔を見せる。
ただ、エイプリルさんは「オリーが働き過ぎないように」と今のところは勤務日を増やす予定はないという。また、オリーが出勤する日はあらかじめ他の患者に伝えているそうで、労働安全衛生法が定める規定に従い、オリーの予防接種も済ませている。さらに、同院はアメリカ歯科医師会が定める衛生管理基準に沿って運営されていることも強調しており、テックインサイト編集部では、オリーに対する具体的な衛生管理対策などについて質問を投げかけている。
なおこのニュースには、「私もこんな歯科医院で治療を受けてみたい」「犬って素晴らしい。本当に心が落ち着くのよ」「犬の笑顔が最高だね」といったコメントの一方で、「やはり衛生面に問題があるのでは?」「これは許可を受けてやっているのかしら?」という声もあがっているようだ。
ちなみに2020年にはブラジルで、自動車販売店「ヒュンダイ・プライム(Hyundai Prime)」に通い詰めた犬が仕事をゲットし、マスコットとして活躍するようになっていた。
画像は『OLLIE 2024年1月30日付Instagram「Happy to see my mom’s patients today」』『Star Tribune 2024年1月24日付Instagram「An 80-pound dog clocks in at J&D Dental in downtown Minneapolis once a week」』『J&D Dental 2024年1月31日付Instagram「Ollie has been featured in the @washingtonpost!」、2023年3月10日付Instagram「Ollie days are the best days!」』『Mirror 2020年8月10日付「Stray dog who keeps visiting car dealership is adopted by staff and given a job」(Image: tucson_prime/Instagram)』『The Daily Star 2021年10月27日付「German shepherd turns on hose, puts out bin fire and ‘scolds’ smoker for starting blaze」(Image: Douyin/HH0103888)』『Jase & Kris 2021年12月9日付TikTok「Just before Thanksgiving」』『Fiscalía de Sonora 2022年12月8日付TikTok「¡Vuelven a estar juntos los dos amigos!」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)