東ヨーロッパに位置するジョージアで今月7日、強風に煽られた熱気球が高圧電線と接触し、乗っていた3人全員が死亡した。事故はカメラが捉えており、コントロールを失った熱気球が傾いて火を噴き、球皮(エンベロープ)が引き裂かれる様子が収められていた。当時の衝撃的な動画とともに、英ニュースメディア『The Sun』などが伝えた。
ジョージア東部の村アスレティ近郊で7日、熱気球が強風に煽られて高圧電線と接触し、バスケットに乗っていたパイロット2人を含む3人全員が死亡した。
パイロットは2人とも経験豊富で、熱気球の飛行距離の世界記録を打ち立てようと練習中だった。しかしその日は風が強く、バスケットが地面に接触するなど安全な高度を保てずにいたという。
当時の動画では、強風に煽られた熱気球が傾いて高圧電線に接触後、球皮から空気が漏れてあっという間に凹んでいくのが見て取れる。また球皮中の空気を加熱するバーナーから引火したようで、バスケット上部が激しく燃えているのが分かり、そのうち球皮がボロボロに裂けてしぼんでしまった。
なおこの事故で亡くなったパイロットは、ポーランド人のクリストフォロス・ザパルト氏(Krzysztof Zapart)と、ツアー会社「スカイ・トラベル」の創設者でジョージア国立航空連盟会長のレヴァズ・ウトゥルガウリ氏(Revaz Uturgauri)だった。また、民間テレビ局「Imedi TV」のカメラマン、ミーシャ・ビジナシビリ氏(Misha Bidzinashvili)も犠牲になった。
熱気球はジョージア西部ポティのスタジアムを7日朝に出発し、東部カヘティ州に向かう予定で、ウトゥルガウリ氏は出発前、SNSにこう記していたという。
「黒海からジョージアの国土を横切り、アゼルバイジャンの国境まで飛ぶ予定だ。距離は約400キロと長くはないが、山を越えていくので難しい飛行になるだろう。」
同国での熱気球事故は約20年ぶりだそうで、ジョージア警察は「気球が飛行中、基本的な安全規則に違反していたのではないか」とみて捜査を進めている。
ちなみに昨年にはインドの鉄道駅で、切れた電線の直撃を受けた駅職員が直立したまま線路に転落していた。男性は火傷を負い、一時は危険な状態だったという。
画像は『The Sun 「BALLOON DISASTER Horror moment hot air balloon crash leaves 3 dead after being blown by wind into high voltage powerlines」(Credit: East2West)』『El Universal X「Dos hombres estuvieron a punto de caer de un globo aerostático que ascendía en las inmediaciones de la Zona Arqueológica de Teotihuacán」』『Mirror 「Hot air balloon worker plummets 30ft to his death on first day of new job」(Image: Newsflash)』『LADbible 「Railway worker cheats death after falling onto train tracks and getting electrocuted in shocking video」(Credit: @sirajnoorani/Twitter)』『Metro 「Kite flyer whisked 40ft into the air by strong gust of wind」(Picture: Newslions)』『news.com.au 「Horror as boy hurtles across sky in inflatable ball」(Picture: Twitter)』より
(TechinsightJapan編集部 A.C.)
ジョージア東部の村アスレティ近郊で7日、熱気球が強風に煽られて高圧電線と接触し、バスケットに乗っていたパイロット2人を含む3人全員が死亡した。
パイロットは2人とも経験豊富で、熱気球の飛行距離の世界記録を打ち立てようと練習中だった。しかしその日は風が強く、バスケットが地面に接触するなど安全な高度を保てずにいたという。
当時の動画では、強風に煽られた熱気球が傾いて高圧電線に接触後、球皮から空気が漏れてあっという間に凹んでいくのが見て取れる。また球皮中の空気を加熱するバーナーから引火したようで、バスケット上部が激しく燃えているのが分かり、そのうち球皮がボロボロに裂けてしぼんでしまった。
なおこの事故で亡くなったパイロットは、ポーランド人のクリストフォロス・ザパルト氏(Krzysztof Zapart)と、ツアー会社「スカイ・トラベル」の創設者でジョージア国立航空連盟会長のレヴァズ・ウトゥルガウリ氏(Revaz Uturgauri)だった。また、民間テレビ局「Imedi TV」のカメラマン、ミーシャ・ビジナシビリ氏(Misha Bidzinashvili)も犠牲になった。
熱気球はジョージア西部ポティのスタジアムを7日朝に出発し、東部カヘティ州に向かう予定で、ウトゥルガウリ氏は出発前、SNSにこう記していたという。
「黒海からジョージアの国土を横切り、アゼルバイジャンの国境まで飛ぶ予定だ。距離は約400キロと長くはないが、山を越えていくので難しい飛行になるだろう。」
同国での熱気球事故は約20年ぶりだそうで、ジョージア警察は「気球が飛行中、基本的な安全規則に違反していたのではないか」とみて捜査を進めている。
ちなみに昨年にはインドの鉄道駅で、切れた電線の直撃を受けた駅職員が直立したまま線路に転落していた。男性は火傷を負い、一時は危険な状態だったという。
画像は『The Sun 「BALLOON DISASTER Horror moment hot air balloon crash leaves 3 dead after being blown by wind into high voltage powerlines」(Credit: East2West)』『El Universal X「Dos hombres estuvieron a punto de caer de un globo aerostático que ascendía en las inmediaciones de la Zona Arqueológica de Teotihuacán」』『Mirror 「Hot air balloon worker plummets 30ft to his death on first day of new job」(Image: Newsflash)』『LADbible 「Railway worker cheats death after falling onto train tracks and getting electrocuted in shocking video」(Credit: @sirajnoorani/Twitter)』『Metro 「Kite flyer whisked 40ft into the air by strong gust of wind」(Picture: Newslions)』『news.com.au 「Horror as boy hurtles across sky in inflatable ball」(Picture: Twitter)』より
(TechinsightJapan編集部 A.C.)