アメリカ、テキサス州のビーチに今月7日、腐った人間の脚のような奇妙な物体が漂着し、SNSで「これはいったい何?」と話題になっているという。豪ニュースメディア『Yahoo Australia』が専門家の意見を交え、その正体に迫った。
「テキサス州のガルベストン・ビーチで見つけた物体。大きさは人間の脚と同じ。でも臭いはなく、動物たちは興味を示さない。またそれ自体は硬いようだ。これはいったい何?」
そんな質問とともに、Facebookに投稿された1枚の写真が注目されている。
物体は全体がオレンジ色で、一見すると大腿、下腿、足の部分がある腐った人間の脚のようだ。そのためFacebookでは、「これは人間の脚に似すぎている。当局に通報すべき」とコメントする者まで現れた。
ところが多くの人は「人間の脚ではない可能性」に言及し、以下のような意見が届いたそうだ。
「これには膝蓋骨(膝の皿)や脛骨(膝から足首までの2本の骨のうち、太いほうの骨)がない。」
「人間ならば異臭がするはず。」
「もしこれが人間の脚だとしたら、現存する足首としては最も酷い状態と言えるだろうね。」
「これは義足に違いない!」
そんな中、「私は150%の自信がある」と述べ、こう答えた人物がいた。
「腐ったサボテンだよ。繊維質な中を見れば分かることさ!」
こうして『Yahoo Australia』が、豪サボテン・多肉植物協会(CSSA Inc.)のピーター・ブレイリー(Peter Breyley)会長から話を聞いたところ、「この珍しい発見はやはり、サボテンである可能性が高い」という回答を得た。
同氏はさらに、「これは腐ったオオガタホウケン(大型宝剣)か、それに似た種のようである。内部が繊維質で、枝がしっかりと3つのセグメントに分かれているようだからね」と続けた。
オオガタホウケンはインドイチジク、またはウチワサボテンとしても知られており、最大で7メートルにもなるという。茎節は青緑色の楕円状で棘はほとんどなく、晩春から初夏に黄色い花が咲く。また果実は卵形や楕円形で上部が凹んでおり、熟すと黄色からオレンジ、赤、紫などに変色するという。原産地は北米南部ということで、どうやら人間の脚のように見えた物体は、“オオガタホウケン”の可能性が非常に高いようだ。
ちなみに昨年11月にはスコットランドの海岸で、鮮やかなオレンジ色をした謎の生物の死骸が発見されていた。当時、その正体について発見者の男性はFacebookで意見を求めていたが、専門家でさえ断定できずに頭を抱えてしまったという。
画像2~8枚目は『Yahoo Australia 「‘Human leg’ shaped object found washed up on beach: ‘Messed up’」(Source: Facebook)』『Florida Plant Atlas 「Opuntia ficus-indica - Photos」』『The Daily Star 「Mysterious orange sea beast washes up on UK beach - and people have no idea what it is」(Image: Credit: Gregg Jenkinson/Pen News)』『The Guardian 「Pathologist finds €500,000 ‘floating gold’ in dead whale in Canary Islands」(Photograph: Universidad de Las Palmas de Gran Canaria)』『Dave McGirr Facebook「I don’t want to create a stampede but I noticed a large piece of driftwood on Criccieth Beach today with some very strange sea creatures」』『ALEX TAN Instagram「Best guess?」』『Bay Nature 「Naturally, 2019 Closes with Thousands of 10-Inch Pulsing “Penis Fish” Stranded on a California Beach」(Photo courtesy David Ford)』より
(TechinsightJapan編集部 A.C.)
「テキサス州のガルベストン・ビーチで見つけた物体。大きさは人間の脚と同じ。でも臭いはなく、動物たちは興味を示さない。またそれ自体は硬いようだ。これはいったい何?」
そんな質問とともに、Facebookに投稿された1枚の写真が注目されている。
物体は全体がオレンジ色で、一見すると大腿、下腿、足の部分がある腐った人間の脚のようだ。そのためFacebookでは、「これは人間の脚に似すぎている。当局に通報すべき」とコメントする者まで現れた。
ところが多くの人は「人間の脚ではない可能性」に言及し、以下のような意見が届いたそうだ。
「これには膝蓋骨(膝の皿)や脛骨(膝から足首までの2本の骨のうち、太いほうの骨)がない。」
「人間ならば異臭がするはず。」
「もしこれが人間の脚だとしたら、現存する足首としては最も酷い状態と言えるだろうね。」
「これは義足に違いない!」
そんな中、「私は150%の自信がある」と述べ、こう答えた人物がいた。
「腐ったサボテンだよ。繊維質な中を見れば分かることさ!」
こうして『Yahoo Australia』が、豪サボテン・多肉植物協会(CSSA Inc.)のピーター・ブレイリー(Peter Breyley)会長から話を聞いたところ、「この珍しい発見はやはり、サボテンである可能性が高い」という回答を得た。
同氏はさらに、「これは腐ったオオガタホウケン(大型宝剣)か、それに似た種のようである。内部が繊維質で、枝がしっかりと3つのセグメントに分かれているようだからね」と続けた。
オオガタホウケンはインドイチジク、またはウチワサボテンとしても知られており、最大で7メートルにもなるという。茎節は青緑色の楕円状で棘はほとんどなく、晩春から初夏に黄色い花が咲く。また果実は卵形や楕円形で上部が凹んでおり、熟すと黄色からオレンジ、赤、紫などに変色するという。原産地は北米南部ということで、どうやら人間の脚のように見えた物体は、“オオガタホウケン”の可能性が非常に高いようだ。
ちなみに昨年11月にはスコットランドの海岸で、鮮やかなオレンジ色をした謎の生物の死骸が発見されていた。当時、その正体について発見者の男性はFacebookで意見を求めていたが、専門家でさえ断定できずに頭を抱えてしまったという。
画像2~8枚目は『Yahoo Australia 「‘Human leg’ shaped object found washed up on beach: ‘Messed up’」(Source: Facebook)』『Florida Plant Atlas 「Opuntia ficus-indica - Photos」』『The Daily Star 「Mysterious orange sea beast washes up on UK beach - and people have no idea what it is」(Image: Credit: Gregg Jenkinson/Pen News)』『The Guardian 「Pathologist finds €500,000 ‘floating gold’ in dead whale in Canary Islands」(Photograph: Universidad de Las Palmas de Gran Canaria)』『Dave McGirr Facebook「I don’t want to create a stampede but I noticed a large piece of driftwood on Criccieth Beach today with some very strange sea creatures」』『ALEX TAN Instagram「Best guess?」』『Bay Nature 「Naturally, 2019 Closes with Thousands of 10-Inch Pulsing “Penis Fish” Stranded on a California Beach」(Photo courtesy David Ford)』より
(TechinsightJapan編集部 A.C.)