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【海外発!Breaking News】500億円超の宝くじ当選が白紙に 偶然が重なった不幸に納得できず訴訟へ(米)

TechinsightJapan 2024年2月21日 16時31分

アメリカ在住のある男性は昨年1月に宝くじを購入し、500億円を超える高額当選を果たした。男性はウェブサイトで自分の宝くじの数字と当選番号が一致していることを確認して当選金を受け取ろうとしたが、ウェブサイトの当選番号が誤った数字だったことが判明したのだ。その後、大金を手に入れることができなかった男性は、運営会社に対して訴訟を起こした。米ニュースメディア『New York Post』などが報じている。

米ワシントンD.C.在住のジョン・チークスさん(John Cheeks)は昨年1月6日、米宝くじ「パワーボール(Powerball)」を購入した。パワーボールは1から69までの数字から5つと、1から26までの数字からパワーボールと呼ばれる数字を1つ選び、6つ全て揃うとジャックポット(高額当選)となる。

ジョンさんは定期的に宝くじを買っているわけではなく、ジャックポットの金額が跳ね上がった時に購入するという。今回は家族の生年月日などを組み合わせた数字を選び、パワーボールを購入した。テレビで生放送される抽選会は購入した翌日の7日に行われたが、ジョンさんは気にしていなかったため、購入から2日後の8日に確認することにした。

当選番号が載ったウェブサイトを開いてみると、そこには見覚えのある数字がずらりと並んでいた。購入したパワーボールの数字と比べてみると、選んだ6つの数字がすべて揃い、見事ジャックポットに当選したのだ。

当時のジャックポットの金額は3億4000万ドル、日本円で約510億円だった。ジョンさんは、当選が判明した当時について「少し興奮しましたが、叫んだり大声を出したりはしませんでした。友人に電話をすると、ウェブサイトの写真を撮るように勧めてくれたので、写真を撮って眠りに就きました」と振り返っている。

そして後日、ジョンさんは宝くじを持って当選金を受け取りに向かったが、事態は一変した。当選しているはずのパワーボールのチケットをスタッフに渡したが、賞金の請求が拒否されてしまったのだ。当選の確認には、ワシントンD.C.の宝くじ管理機関「Office of Lottery and Gaming(OLG)」のシステムが利用されるのだが、ジョンさんのチケットをシステムが当選したものと認識できなかったという。

実はジョンさんがウェブサイトで当選番号を確認した時、システムエラーで別の番号が掲載されてしまい、ジョンさんのパワーボールは当選していなかったのだ。

ジョンさんはスタッフに「その宝くじはゴミ箱に捨ててください」と伝えられたそうで、思わず「ゴミ箱に捨てるのですか?」と聞き返した。するとスタッフは「ええ、ゴミ箱に捨ててください。賞金はもらえませんよ。あそこにゴミ箱がありますから」と平然と返したという。

この対応に納得がいかなかったジョンさんは、パワーボールのチケットを捨てずに貸金庫に預けると、弁護士に連絡し、昨年11月21日にパワーボールに対して訴訟を起こした。訴状には、被告としてパワーボール以外にも、全米宝くじ協会と宝くじのウェブサイトを管理する請負業者「Taoti Enterprises」も記載されていた。



供述書の中で、「Taoti Enterprises」のプロジェクトマネージャーであるブリタニー・ベイリー氏(Brittany Bailey)は、当選発表の前日である2023年1月6日、同社の品質保証チームがパワーボールのウェブサイトのタイムゾーンを、協定世界標準時から東部標準時に変更する作業のテストを行っていたと説明している。

同日の午後0時9分、チームは作業中に誤ってテスト用にサイトを模した画面を公開してしまい、そこに載っていたテスト用の番号が、偶然にもジョンさんが選んだ数字と一致してしまったようだ。ブリタニー氏は、「テスト用の番号は実際の当選番号とは違う数字で、公開してしまったテスト用の画面は、一般の人は閲覧できない状態でした」と付け加えている。



「閲覧できない状態だった」とブリタニー氏は話しているものの、1月8日にジョンさんが撮影したウェブサイトの写真には、ジョンさんの選んだ数字と一致するテスト用の番号が掲載されていた。1月9日にチームがミスに気がつき、テスト用の番号をウェブサイトから削除したという。

ジョンさんの弁護士であるリチャード・エヴァンス氏(Richard Evans)は、「請負業者のミスであると主張していますが、それを裏付ける証拠を私は見ていません。本当にミスであったとして、それに対してどう対処するのかが問題です」とコメントした。

リチャード氏によると、今回のようなケースは過去にも発生しており、昨年11月にはアイオワ州の宝くじで、人的ミスにより誤った当選番号が公表されたという。この時は、誤った当選番号と一致するチケットを持つ人々に4~200ドル(約600円~3万円)の当選金が支払われたという。しかし今回は金額が桁違いであるため、その対応に注目が集まっている。

このニュースが多数のメディアに報じられると、「さすがに今回は、賞金を受け取るのは厳しいでしょう」「当選確認システムで当選ではなかったのなら、賞金はもらえないと思う」「過去に間違った当選番号で支払った例があるなら、今回も支払うべきだと思う」「業者のミスなんだから、この男性は当選金をもらうべき」など様々な声があがっている。

ちなみに2021年5月には、宝くじで28億円を当てた女性がチケットを洗濯してしまい、当選金を受け取ることができなかった。

画像は『New York Post 「Powerball player John Cheeks denied $340M lottery jackpot over website ‘mistake’」(4 Washington)』『Mirror 「Woman loses £18million lottery jackpot after accidentally washing her ticket」(stock photo)、「Single mum demands EuroMillions winner who scooped £108million takes DNA paternity test over ‘love child’」』『The Sun 「CARD IS MARKED Woman loses out on £430,000 scratchcard win ‘after shop owner steals ticket and goes on the run’」(Credit: Newsflash)』『Metro 「Criminals denied Lotto win for using ‘stolen debit card’ vow to report Camelot to police」(Picture: Facebook)』より
(TechinsightJapan編集部 iruy)

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