アメリカのあるペットショップにやって来た女が、子犬のいるガラスケースを蹴り出した。その姿が動画で拡散され、多くの人の怒りを買っている。店から出るように言われた女は、店内にいた見知らぬ女性の顔を激しく平手打ちして去っていった。女性は鼻血が出るほど強く殴られたようで、かなり動揺していたという。米ニュースメディア『New York Post』などが伝えている。
米ニューヨークのチェルシー地区にあるペットショップ「シティパプス(Citipups)」は、多くの動物好きが集まる人気の店である。しかし現地時間17日の午後、招かれざる客が店内に混乱を巻き起こした。
当時、店内のガラスケースには子犬がいて、来客らはその可愛い姿を楽しんでいた。ところが店内にやって来た一人の女が、子犬がいるガラスケースを蹴り出したのだ。店のスタッフであるオリバーさん(Oliver)がすかさず止めるように告げたが、女は噛みつかんばかりの勢いでオリバーさんの顔に自分の顔を近づけて怒鳴り散らした。
そこへ他のスタッフがオリバーさんに加勢し、女に店から出るように伝えた。すると女は店を出ようとするも、カウンターでその様子を撮影していた店長のエミリオ・オルティスさん(Emilio Ortiz)のもとに向かい、彼のスマートフォンを奪おうとした。
エミリオさんが咄嗟に女の腕を掴んだことでスマートフォンを奪われることはなかったが、女は怒鳴り散らしながらエミリオさんに掴み掛かろうとした。慌てて3人のスタッフが女を制止し、店の外へ出るように促すも、女はカウンターにあった商品を床に投げ飛ばして店の外に向かって歩いていった。
しかし女は、近くにいた2人組の女性の1人を押し退けた後、横にいたもう1人の女性の顔を突然平手打ちし、唾をかけて出ていった。店内は騒然となり、殴られた女性と一緒にいた女性は女の後を追いかけたものの、警察官が来る前に見失ってしまったそうだ。
女に襲われた2人組の女性はテキサス州からの観光客で、この日がニューヨーク滞在の初日だったという。事件後、メディアの取材を受けた店長のエミリオさんはこのように語っている。
「殴られた女性は鼻血が出ていたんですよ。ニューヨークに来るのが初めてだったうえに、こんなことになって本当に取り乱していました。彼女は観光で来ていたんです。これがニューヨーク観光の初日だと想像してみてください。ただ普通に観光していたら突然、おかしな人間があなたを襲ってくるんですよ。」
「全く理由もなしに殴られたんです。一緒にいた彼女の友人は夫がテキサス州で警察官をしており、彼に電話をしたようです。でも、私は彼女に『たとえこの女が逮捕されたとしても、翌日には身柄が解放されるだろう』と伝えました。それが今のニューヨークのやり方なんですよ。」
エミリオさんが言う“今のニューヨークのやり方”とは、2020年1月に同州で施行された、逮捕容疑が凶悪犯罪でなく軽犯罪であれば拘置所に勾留しないとする「保釈金改革法」のことを指す。米ニュースメディア『New York Post』の昨年2月14日の記事によると、2022年のニューヨーク市内の犯罪率は、この制度が施行される前と比べて31パーセントも増加しているとのことだ。
今回の事件だが、今月20日の時点で女の身元は分かっておらず、逮捕されていないという。しかし当時の様子を撮影した動画がSNSで拡散されると、「犬のケースを蹴るなんて!」「この女は他の店でも同じことをしているに違いない」「この女をどっかに閉じ込めておいて」などと、女に対して多くの怒りの声があがっている。
画像は『New York Post 「Irate woman tossed out of NYC pet store for kicking puppy kennel ‘slaps the s-t out’ of tourist: ‘Welcome to New York’」(Courtesy Citipups)、「Airport employee leaps over counter, fights managers and swings chair after she’s fired: ‘Give me my stuff!’」(X)』『腾讯新闻 「餐厅员工因发顾客打娃视频,赔偿1万被迫离职:她扬言要死在店里」』『Metro 「Man knocked down by mobility scooter in revenge for ‘buying the last pasty’」(Picture: Facebook/Oak Leigh)』『news.com.au 「Shocking fight caught on camera at Tamworth Woolworths」(Picture: 9NEWS)』より
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)
米ニューヨークのチェルシー地区にあるペットショップ「シティパプス(Citipups)」は、多くの動物好きが集まる人気の店である。しかし現地時間17日の午後、招かれざる客が店内に混乱を巻き起こした。
当時、店内のガラスケースには子犬がいて、来客らはその可愛い姿を楽しんでいた。ところが店内にやって来た一人の女が、子犬がいるガラスケースを蹴り出したのだ。店のスタッフであるオリバーさん(Oliver)がすかさず止めるように告げたが、女は噛みつかんばかりの勢いでオリバーさんの顔に自分の顔を近づけて怒鳴り散らした。
そこへ他のスタッフがオリバーさんに加勢し、女に店から出るように伝えた。すると女は店を出ようとするも、カウンターでその様子を撮影していた店長のエミリオ・オルティスさん(Emilio Ortiz)のもとに向かい、彼のスマートフォンを奪おうとした。
エミリオさんが咄嗟に女の腕を掴んだことでスマートフォンを奪われることはなかったが、女は怒鳴り散らしながらエミリオさんに掴み掛かろうとした。慌てて3人のスタッフが女を制止し、店の外へ出るように促すも、女はカウンターにあった商品を床に投げ飛ばして店の外に向かって歩いていった。
しかし女は、近くにいた2人組の女性の1人を押し退けた後、横にいたもう1人の女性の顔を突然平手打ちし、唾をかけて出ていった。店内は騒然となり、殴られた女性と一緒にいた女性は女の後を追いかけたものの、警察官が来る前に見失ってしまったそうだ。
女に襲われた2人組の女性はテキサス州からの観光客で、この日がニューヨーク滞在の初日だったという。事件後、メディアの取材を受けた店長のエミリオさんはこのように語っている。
「殴られた女性は鼻血が出ていたんですよ。ニューヨークに来るのが初めてだったうえに、こんなことになって本当に取り乱していました。彼女は観光で来ていたんです。これがニューヨーク観光の初日だと想像してみてください。ただ普通に観光していたら突然、おかしな人間があなたを襲ってくるんですよ。」
「全く理由もなしに殴られたんです。一緒にいた彼女の友人は夫がテキサス州で警察官をしており、彼に電話をしたようです。でも、私は彼女に『たとえこの女が逮捕されたとしても、翌日には身柄が解放されるだろう』と伝えました。それが今のニューヨークのやり方なんですよ。」
エミリオさんが言う“今のニューヨークのやり方”とは、2020年1月に同州で施行された、逮捕容疑が凶悪犯罪でなく軽犯罪であれば拘置所に勾留しないとする「保釈金改革法」のことを指す。米ニュースメディア『New York Post』の昨年2月14日の記事によると、2022年のニューヨーク市内の犯罪率は、この制度が施行される前と比べて31パーセントも増加しているとのことだ。
今回の事件だが、今月20日の時点で女の身元は分かっておらず、逮捕されていないという。しかし当時の様子を撮影した動画がSNSで拡散されると、「犬のケースを蹴るなんて!」「この女は他の店でも同じことをしているに違いない」「この女をどっかに閉じ込めておいて」などと、女に対して多くの怒りの声があがっている。
画像は『New York Post 「Irate woman tossed out of NYC pet store for kicking puppy kennel ‘slaps the s-t out’ of tourist: ‘Welcome to New York’」(Courtesy Citipups)、「Airport employee leaps over counter, fights managers and swings chair after she’s fired: ‘Give me my stuff!’」(X)』『腾讯新闻 「餐厅员工因发顾客打娃视频,赔偿1万被迫离职:她扬言要死在店里」』『Metro 「Man knocked down by mobility scooter in revenge for ‘buying the last pasty’」(Picture: Facebook/Oak Leigh)』『news.com.au 「Shocking fight caught on camera at Tamworth Woolworths」(Picture: 9NEWS)』より
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)