チャールズ国王が、スコットランドに所有するバルモラル城の内部を一般公開するという決断を下した。ガイドツアー付きのチケットは、約1万9千円からという価格にもかかわらず発売と同時に完売した。さらに後日には、バッキンガム宮殿の東ウィングを初めて一般公開されることが明らかになった。宮殿のツアーでは、王室メンバーが勢揃いすることで有名なバルコニーに通じる部屋が見学できるという。
英王室の公邸であるスコットランドのバルモラル城の内部とロンドンのバッキンガム宮殿の東ウィングが、初めて一般公開されることが発表された。
バルモラル城は毎年、王室メンバーと家族が夏の休暇を過ごす場所として知られている。生前のエリザベス女王はバルモラルを愛し、2022年9月に城内で息を引き取った。
城は代々君主によって引き継がれ、現在はチャールズ国王が所有している。そんな国王が、バルモラル城の内部を一般公開するという、前代未聞の決断を下したのだ。
通常、バルモラル城は大人17.50ポンド(約3400円)の入場料で一般公開しているが、見学は敷地と庭園に焦点を当て、城内への立ち入りは舞踏会場だけに限られていた。
そして今夏から新たに開始するのは、1855年に城が完成して以来初となる、経験豊富なガイドが案内するプライベート・ツアーだ。
参加者は、チャールズ国王とカミラ王妃が使用した部屋や、2室のダイニングルーム、ドローイングルーム(応接室)のほか、国王とリシ・スナク英首相が会談したレッド・コリドー(赤い廊下)など、美しい部屋のいくつかを見学する。
ガイドツアーの料金は100ポンド(約1万9千円)、またはアフタヌーンティー付きで150ポンド(約2万9千円)だ。一度のツアーは10名限定で、チケットは一日40枚限定となっている。
チケットは発売と同時に完売し、バルモラル城の公式ウェブサイトがクラッシュするという事態になった。
さらに後日には、バッキンガム宮殿の東ウィングの主要フロアーを初めて一般公開することが発表された。
東ウィングは、宮殿の正面ファサードと中央バルコニーがある場所だ。このバルコニーは1851年以来、君主とロイヤルファミリーのメンバーが揃って登場することで有名だ。
宮殿の東ウィングは、ヴィクトリア女王の家族が増えたために1847年から1849年にかけて建設されたもので、現在も王室メンバーが公式会合や行事のために使用している。
東ウィングは、5年以上にわたる改修工事を経て、今年7月から8月に公開される予定だ。宮殿では、電気配線、配管、暖房システムを10年かけて更新する、3億6900万ポンド(約704億円)の改修プログラムが2017年4月から実施されており、東ウィングの工事もこの一環で行われていた。
東ウィングの見学は、宮殿のステートルーム見学の一部としてのみ可能で、入場料金は大人75ポンド(約1万4千円)だ。ステートルームは毎年夏に一般公開されており、入場料は大人35ポンド(約6700円)だが、事前予約の場合は3ポンド(約570円)割引になる。
見学ツアーでは、画家トマス・ゲインズバラなどの絵画を飾ったウィングを縦断する主廊下や、部屋や空間などを巡る。ツアーは、バルコニーにつながる中央の部屋で締めくくられるが、一般客がバルコニーに出ることはできないそうだ。
チケットはロイヤル・コレクション・トラストのニュースレター登録者に向けて、9日に優先販売が開始する。残りのチケットは10日から一般発売される。
画像は『The Royal Family Instagram「Continuing a century-long tradition of a balcony appearance at the end of Coronation day.」「Whether this is your first ever Big Lunch or whether it is an annual part of your local calendar,」』『Balmoral Castle Instagram「Since its completion in 1855, access to the interior of Balmoral Castle has been restricted to the public, until now.」「Balmoral has been the home of the Royal Family in Scotland since 1852」』『Royal Collection Trust Instagram「The newly reserviced East Wing of Buckingham Palace will open to visitors with expert-led tours of the Principal Floor for the first time during July and August 2024.」』より
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)
英王室の公邸であるスコットランドのバルモラル城の内部とロンドンのバッキンガム宮殿の東ウィングが、初めて一般公開されることが発表された。
バルモラル城は毎年、王室メンバーと家族が夏の休暇を過ごす場所として知られている。生前のエリザベス女王はバルモラルを愛し、2022年9月に城内で息を引き取った。
城は代々君主によって引き継がれ、現在はチャールズ国王が所有している。そんな国王が、バルモラル城の内部を一般公開するという、前代未聞の決断を下したのだ。
通常、バルモラル城は大人17.50ポンド(約3400円)の入場料で一般公開しているが、見学は敷地と庭園に焦点を当て、城内への立ち入りは舞踏会場だけに限られていた。
そして今夏から新たに開始するのは、1855年に城が完成して以来初となる、経験豊富なガイドが案内するプライベート・ツアーだ。
参加者は、チャールズ国王とカミラ王妃が使用した部屋や、2室のダイニングルーム、ドローイングルーム(応接室)のほか、国王とリシ・スナク英首相が会談したレッド・コリドー(赤い廊下)など、美しい部屋のいくつかを見学する。
ガイドツアーの料金は100ポンド(約1万9千円)、またはアフタヌーンティー付きで150ポンド(約2万9千円)だ。一度のツアーは10名限定で、チケットは一日40枚限定となっている。
チケットは発売と同時に完売し、バルモラル城の公式ウェブサイトがクラッシュするという事態になった。
さらに後日には、バッキンガム宮殿の東ウィングの主要フロアーを初めて一般公開することが発表された。
東ウィングは、宮殿の正面ファサードと中央バルコニーがある場所だ。このバルコニーは1851年以来、君主とロイヤルファミリーのメンバーが揃って登場することで有名だ。
宮殿の東ウィングは、ヴィクトリア女王の家族が増えたために1847年から1849年にかけて建設されたもので、現在も王室メンバーが公式会合や行事のために使用している。
東ウィングは、5年以上にわたる改修工事を経て、今年7月から8月に公開される予定だ。宮殿では、電気配線、配管、暖房システムを10年かけて更新する、3億6900万ポンド(約704億円)の改修プログラムが2017年4月から実施されており、東ウィングの工事もこの一環で行われていた。
東ウィングの見学は、宮殿のステートルーム見学の一部としてのみ可能で、入場料金は大人75ポンド(約1万4千円)だ。ステートルームは毎年夏に一般公開されており、入場料は大人35ポンド(約6700円)だが、事前予約の場合は3ポンド(約570円)割引になる。
見学ツアーでは、画家トマス・ゲインズバラなどの絵画を飾ったウィングを縦断する主廊下や、部屋や空間などを巡る。ツアーは、バルコニーにつながる中央の部屋で締めくくられるが、一般客がバルコニーに出ることはできないそうだ。
チケットはロイヤル・コレクション・トラストのニュースレター登録者に向けて、9日に優先販売が開始する。残りのチケットは10日から一般発売される。
画像は『The Royal Family Instagram「Continuing a century-long tradition of a balcony appearance at the end of Coronation day.」「Whether this is your first ever Big Lunch or whether it is an annual part of your local calendar,」』『Balmoral Castle Instagram「Since its completion in 1855, access to the interior of Balmoral Castle has been restricted to the public, until now.」「Balmoral has been the home of the Royal Family in Scotland since 1852」』『Royal Collection Trust Instagram「The newly reserviced East Wing of Buckingham Palace will open to visitors with expert-led tours of the Principal Floor for the first time during July and August 2024.」』より
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)