英アンドルー王子の悪名高いインタビューを題材にした映画が、Netflixで配信開始した。同作は2019年に英BBCで放送された、アンドルー王子と故ジェフリー・エプスタイン元被告の交友関係に関するインタビューの舞台裏を描いたものだ。王室コメンテーターはこの映画について、「王族にとって非常に有害なものになるだろう」と懸念を示している。
アンドルー王子が現地時間5日午前、英ウィンザー城の周辺で乗馬をする姿がキャッチされた。複数の現地メディアが掲載した写真では、ヘルメットを被った王子がカーキ色のジャケットを着て馬に乗り、集まった人々に笑顔で手を振る様子が写っている。
この数時間前には、映画『グレート・スクープ(原題:Scoop)』がNetflixで配信開始した。
同作は、英BBCの番組『Newsnight』が現地時間2019年11月16日に放送したアンドルー王子へのインタビューを題材にしたもので、番組制作に関わった女性記者達の姿や、放送実現までの舞台裏を描いている。
当時、ジャーナリストのエミリー・メイトリスからインタビューを受けたアンドルー王子は、2019年7月に未成年少女の人身取引の疑いで逮捕され、同年8月にニューヨークの拘置施設で死亡した米富豪ジェフリー・エプスタイン元被告との交友関係について質問された。
被害者の1人で当時17歳だったバージニア・ロバーツ・ジュフリーさんは、「3度にわたり王子から性交を強要された」と主張していた。この件について問われた王子は、「会ったことはまったく記憶にない」と完全否定した。
さらに、2001年にバージニアさんに会ったという疑惑について聞かれると、当日は娘ベアトリス王女の誕生日会で「ピザ・エクスプレス」に行ったと答えた。
番組放送後にはメディアが大々的に取り上げて大騒ぎとなり、王室にも大打撃を与えた。これを受け、同月20日にはアンドルー王子が声明文を発表し、当面の間は公務から退くと伝えた。
映画『グレート・スクープ』では、アンドルー王子をルーファス・シーウェルが、エミリーをジリアン・アンダーソンが演じている。
王室コメンテーターのリチャード・フィッツウィリアムズ氏は英メディア『The Sun』の取材に応じ、同映画が王室に与えるであろう影響について、こう予測した。
「彼(アンドルー王子)には、恐ろしいほどの権利意識があります。その描写を見るために、何百人が(インタビューを)再び視聴することになるでしょう。」
そして「ベアトリス王女は、明らかに喜んではいないと思います。自分のことがフィーチャーされたのですから」と言うと、映画についてこう評価した。
「とても恥ずかしく、王族の役に立つものではありません。非常に有害なものになると思います。」
この投稿をInstagramで見る Netflix UK & Ireland(@netflixuk)がシェアした投稿
画像は『The Royal Family Instagram「Today @hrhthedukeofyork,」』『Netflix UK & Ireland Instagram「Your first look at Scoop.」「A new perspective on the jaw-dropping Prince Andrew interview.」』より
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)
アンドルー王子が現地時間5日午前、英ウィンザー城の周辺で乗馬をする姿がキャッチされた。複数の現地メディアが掲載した写真では、ヘルメットを被った王子がカーキ色のジャケットを着て馬に乗り、集まった人々に笑顔で手を振る様子が写っている。
この数時間前には、映画『グレート・スクープ(原題:Scoop)』がNetflixで配信開始した。
同作は、英BBCの番組『Newsnight』が現地時間2019年11月16日に放送したアンドルー王子へのインタビューを題材にしたもので、番組制作に関わった女性記者達の姿や、放送実現までの舞台裏を描いている。
当時、ジャーナリストのエミリー・メイトリスからインタビューを受けたアンドルー王子は、2019年7月に未成年少女の人身取引の疑いで逮捕され、同年8月にニューヨークの拘置施設で死亡した米富豪ジェフリー・エプスタイン元被告との交友関係について質問された。
被害者の1人で当時17歳だったバージニア・ロバーツ・ジュフリーさんは、「3度にわたり王子から性交を強要された」と主張していた。この件について問われた王子は、「会ったことはまったく記憶にない」と完全否定した。
さらに、2001年にバージニアさんに会ったという疑惑について聞かれると、当日は娘ベアトリス王女の誕生日会で「ピザ・エクスプレス」に行ったと答えた。
番組放送後にはメディアが大々的に取り上げて大騒ぎとなり、王室にも大打撃を与えた。これを受け、同月20日にはアンドルー王子が声明文を発表し、当面の間は公務から退くと伝えた。
映画『グレート・スクープ』では、アンドルー王子をルーファス・シーウェルが、エミリーをジリアン・アンダーソンが演じている。
王室コメンテーターのリチャード・フィッツウィリアムズ氏は英メディア『The Sun』の取材に応じ、同映画が王室に与えるであろう影響について、こう予測した。
「彼(アンドルー王子)には、恐ろしいほどの権利意識があります。その描写を見るために、何百人が(インタビューを)再び視聴することになるでしょう。」
そして「ベアトリス王女は、明らかに喜んではいないと思います。自分のことがフィーチャーされたのですから」と言うと、映画についてこう評価した。
「とても恥ずかしく、王族の役に立つものではありません。非常に有害なものになると思います。」
この投稿をInstagramで見る Netflix UK & Ireland(@netflixuk)がシェアした投稿
画像は『The Royal Family Instagram「Today @hrhthedukeofyork,」』『Netflix UK & Ireland Instagram「Your first look at Scoop.」「A new perspective on the jaw-dropping Prince Andrew interview.」』より
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)