ブラジルで今月16日、車椅子に男性を乗せた女が銀行にやって来た。ぐったりとした様子の男性にペンを握らせ、サインさせようとする女に銀行員は違和感を抱き、警察官を呼んだ。警察の調べによると、女は銀行からの融資を受けるために男性の名前で署名させようとしたが、男性はこの数時間前に亡くなっていたことが分かった。その後、女は逮捕されたという。米ニュースメディア『New York Post』などが報じた。
ブラジル在住のエリカ・デ・ソウザ・ヴィエイラ・ヌネス(Erika de Souza Vieira Nunes、42)は今月16日午後、リオデジャネイロ西部バングー地区にある銀行に、男性を車椅子に乗せて訪れた。エリカは3400ドル(約52万5700円)の融資を受けに来たと、銀行員に伝えた。
書類が用意されると、エリカは机の前に車椅子の男性を連れていき、サインさせようとした。しかし男性はぐったりとして動く様子がなく、顔色が悪かった。当時の様子は動画で捉えられているが、エリカが男性の頭や手を支え、目の前の書類にサインさせようとしている様子が映っている。
エリカが頭から手を離すと、男性の頭はぐらりと力なく後ろに倒れてしまう。エリカは再び頭をもとの位置に戻し、手に無理矢理ペンを持たせようと試みる。そして、「おじさん聞いてる? ここにサインするの。私がサインすることはできないから、叔父さんがサインしなきゃいけないの。ほらペンを握って。これ以上、私の頭痛の種を増やさないでよ。もう耐えられないの」と、エリカは男性に話しかけた。
あまりにも異様なこの光景に、銀行員は「体調が悪そうですよ」と男性の様子を指摘したが、「いつもこうなんですよ。彼は何も言わないんです」と答えたエリカは、「おじさん、気分が悪いなら病院に連れていくけど、また行きたいの?」と男性に再び話しかけた。
さすがに異常だと感じた銀行員は、すぐに警察へ通報した。しばらくして警察官が駆けつけ、エリカは逮捕された。そして捜査により、車椅子に乗っていた男性はパウロ・ロバート・ブラガさん(Paulo Roberto Braga、68)だと分かり、銀行を訪れる数時間前に亡くなっていたことが判明した。
エリカは警察の調べに対して、自分はパウロさんの姪であることを主張し、嚥下障害があり、酸素吸入をしていて特別なケアが必要だったパウロさんの面倒を見ていたと話したそうだ。パウロさんは前週に少なくとも1回は救急治療室に入院し、肺炎と頻脈であると診断されていた。
また、銀行窓口での様子を捉えた動画のほか、同銀行までタクシーでやって来たエリカが、運転手に手伝ってもらいながらパウロさんを車椅子に乗せる様子を捉えた映像が、ネット上で公開されている。
検死を行った担当官は、誤嚥と心不全が死因であるとし、栄養失調の兆候もみられたと公表した。しかし担当官は毒殺の疑いがあると考え、遺体の胃から採取した血液サンプルを毒物検査に回したと報道されている。
エリカには現在、詐欺による窃盗および死体遺棄の容疑がかけられており、エリカの弁護士は、「今回のエリカの行動は、精神衛生上の問題が影響している可能性がある」と主張した。
このニュースを見た人々からは、「この状況に対応しなければならなかった銀行員が気の毒」「何でも起きる世の中だね」「金のためなら何でもやるのか」などといった声が相次いでいる。
ちなみに先月にもアメリカで似たような事件が発生しており、亡くなった知人を助手席に乗せて銀行へ向かい、現金13万円を引き出した女2人が逮捕されていた。
画像は『New York Post 「Dead man wheeled into bank by niece was malnourished ― and may have been poisoned: report」(Jam Press)』『Fox News 「Two Ohio women facing felony charges after propping up dead man in car, driving to bank to withdraw his money」(Ashtabula Police Department)』『西部决策 微博「#男子趁前女友熟睡翻开眼皮刷脸转走15万#」』『Manchester Evening News 「Fraudster jailed for stealing £136,000 from solicitor’s firm using elderly dementia sufferer’s bank account」(Image: Supplied)』『TODAYonline 「Jail for man who correctly guessed ‘888888’ PIN for found bank card and stole S$8,000」(Ili Nadhirah Mansor/TODAY)』より
(TechinsightJapan編集部 iruy)
ブラジル在住のエリカ・デ・ソウザ・ヴィエイラ・ヌネス(Erika de Souza Vieira Nunes、42)は今月16日午後、リオデジャネイロ西部バングー地区にある銀行に、男性を車椅子に乗せて訪れた。エリカは3400ドル(約52万5700円)の融資を受けに来たと、銀行員に伝えた。
書類が用意されると、エリカは机の前に車椅子の男性を連れていき、サインさせようとした。しかし男性はぐったりとして動く様子がなく、顔色が悪かった。当時の様子は動画で捉えられているが、エリカが男性の頭や手を支え、目の前の書類にサインさせようとしている様子が映っている。
エリカが頭から手を離すと、男性の頭はぐらりと力なく後ろに倒れてしまう。エリカは再び頭をもとの位置に戻し、手に無理矢理ペンを持たせようと試みる。そして、「おじさん聞いてる? ここにサインするの。私がサインすることはできないから、叔父さんがサインしなきゃいけないの。ほらペンを握って。これ以上、私の頭痛の種を増やさないでよ。もう耐えられないの」と、エリカは男性に話しかけた。
あまりにも異様なこの光景に、銀行員は「体調が悪そうですよ」と男性の様子を指摘したが、「いつもこうなんですよ。彼は何も言わないんです」と答えたエリカは、「おじさん、気分が悪いなら病院に連れていくけど、また行きたいの?」と男性に再び話しかけた。
さすがに異常だと感じた銀行員は、すぐに警察へ通報した。しばらくして警察官が駆けつけ、エリカは逮捕された。そして捜査により、車椅子に乗っていた男性はパウロ・ロバート・ブラガさん(Paulo Roberto Braga、68)だと分かり、銀行を訪れる数時間前に亡くなっていたことが判明した。
エリカは警察の調べに対して、自分はパウロさんの姪であることを主張し、嚥下障害があり、酸素吸入をしていて特別なケアが必要だったパウロさんの面倒を見ていたと話したそうだ。パウロさんは前週に少なくとも1回は救急治療室に入院し、肺炎と頻脈であると診断されていた。
また、銀行窓口での様子を捉えた動画のほか、同銀行までタクシーでやって来たエリカが、運転手に手伝ってもらいながらパウロさんを車椅子に乗せる様子を捉えた映像が、ネット上で公開されている。
検死を行った担当官は、誤嚥と心不全が死因であるとし、栄養失調の兆候もみられたと公表した。しかし担当官は毒殺の疑いがあると考え、遺体の胃から採取した血液サンプルを毒物検査に回したと報道されている。
エリカには現在、詐欺による窃盗および死体遺棄の容疑がかけられており、エリカの弁護士は、「今回のエリカの行動は、精神衛生上の問題が影響している可能性がある」と主張した。
このニュースを見た人々からは、「この状況に対応しなければならなかった銀行員が気の毒」「何でも起きる世の中だね」「金のためなら何でもやるのか」などといった声が相次いでいる。
ちなみに先月にもアメリカで似たような事件が発生しており、亡くなった知人を助手席に乗せて銀行へ向かい、現金13万円を引き出した女2人が逮捕されていた。
画像は『New York Post 「Dead man wheeled into bank by niece was malnourished ― and may have been poisoned: report」(Jam Press)』『Fox News 「Two Ohio women facing felony charges after propping up dead man in car, driving to bank to withdraw his money」(Ashtabula Police Department)』『西部决策 微博「#男子趁前女友熟睡翻开眼皮刷脸转走15万#」』『Manchester Evening News 「Fraudster jailed for stealing £136,000 from solicitor’s firm using elderly dementia sufferer’s bank account」(Image: Supplied)』『TODAYonline 「Jail for man who correctly guessed ‘888888’ PIN for found bank card and stole S$8,000」(Ili Nadhirah Mansor/TODAY)』より
(TechinsightJapan編集部 iruy)