インド東部オリッサ州ブバネーシュワルにある全インド医科大学(以下、AIIMS)のチームが日本時間8日、西ベンガル州に住む51歳の男性の巨大な腫瘍を無事切除したことをXで明かした。腫瘍は後頭部から突き出しており、重さが7キロもあったという。オリッサ州のニュースメディア『OTV News』などが伝えた。
新生児2人分という巨大な腫瘍の切除手術を受けたのはラビンドラ・ビスイさん(Rabindra Bisui、51)で、腫瘍は25年前に発生し、ここ7か月で急速に成長したという。
手術前の写真では、後頭部にもう一つ、いびつな形の頭が載っているようにも見え、ラビンドラさんは身体を動かしたり、仕事をしたり、日常生活を送ることさえ困難になっていた。
腫瘍は軟部組織から生じた悪性の「滑膜肉腫」で、四肢や膝関節周囲に多く発生するが、頭頸部や腎臓、肺などの臓器でもみられるという。
AIIMSの事務局長アシュトシュ・ビスワス氏(Ashutosh Biswas)によると、ラビンドラさんはそれまでオリッサ州カタックのSBC医科大学病院など複数の病院を訪れていたものの、病気が非常に稀で攻撃的であるうえ、腫瘍の周りには多数の血管があるため、医師らは困難な手術を避けてきたそうだ。
そこでAIIMSでは、神経外科、麻酔科学、画像下治療、腫瘍外科の専門家らなどが参加してチームを形成し、頭蓋骨を傷つけないように慎重に切除手術を行った。
そうして10時間を要し、7キロもの腫瘍を切除することに成功。火傷・形成外科部長のサンジェイ・ギリ医師(Dr. Sanjay Giri)は術後、次のように語った。
「患者の腫瘍は異常に腫れていて、腫瘍を頭皮から切除する手術はリスクが非常に高いものでした。ただ腫瘍は、頭蓋骨には達していないことも分かりました。」
なおラビンドラさんは順調に回復し、2週間後には自由に動けるようになったそうで、「私はすっかり元気になり、気分も楽になりました。医師は私の命を救ってくれたのです」と述べ、医療チームを「守護天使」と呼んで感謝した。
一方でアシュトシュ氏は、医師らの見事な連携と献身的な仕事ぶりを称え、「現在の患者を見ると、術後の合併症もなくとても元気なのが分かります。彼は25年間も腫瘍を抱えていました。腫瘍は半年以上をかけて急速に成長し、生検の結果、増殖したがんであることが判明したのです」と明かした。ラビンドラさんが今後、放射線治療や化学療法を受けるのかについては言及していないものの、今後は定期的な経過観察が必要になると思われる。
ちなみに先月には、首の後ろから9キロの腫瘍がぶら下がっていたドイツの30歳の女性が、アメリカで“人生を変える”手術を受けたことが報じられて注目された。また過去には、台湾の91歳のおばあちゃんの右腕から角が生えたこともあり、医師を仰天させていた。
画像は『The Sun 「‘LIFE-CHANGING’ Incredible transformation as man, 51, has giant head tumour removed in intricate 10-hour operation」(Credit: All India Institute of Medical Sciences)、「DOUBLE HEADER Man with ‘two heads’ for 15 years has tumour size of a melon removed after it ‘damaged his skull’」(Credit: Jam Press/Rare Shot News)』『TLC Instagram「Alexandra’s tumor has been growing for over a decade」「After 16 years, Tim is clean shaven and tumor-free!」』『壹蘋新聞網 「91歲嬤手臂離奇長角 媽祖開立轉診單救命!仙界指定的醫師4字回應」』より
(TechinsightJapan編集部 A.C.)
新生児2人分という巨大な腫瘍の切除手術を受けたのはラビンドラ・ビスイさん(Rabindra Bisui、51)で、腫瘍は25年前に発生し、ここ7か月で急速に成長したという。
手術前の写真では、後頭部にもう一つ、いびつな形の頭が載っているようにも見え、ラビンドラさんは身体を動かしたり、仕事をしたり、日常生活を送ることさえ困難になっていた。
腫瘍は軟部組織から生じた悪性の「滑膜肉腫」で、四肢や膝関節周囲に多く発生するが、頭頸部や腎臓、肺などの臓器でもみられるという。
AIIMSの事務局長アシュトシュ・ビスワス氏(Ashutosh Biswas)によると、ラビンドラさんはそれまでオリッサ州カタックのSBC医科大学病院など複数の病院を訪れていたものの、病気が非常に稀で攻撃的であるうえ、腫瘍の周りには多数の血管があるため、医師らは困難な手術を避けてきたそうだ。
そこでAIIMSでは、神経外科、麻酔科学、画像下治療、腫瘍外科の専門家らなどが参加してチームを形成し、頭蓋骨を傷つけないように慎重に切除手術を行った。
そうして10時間を要し、7キロもの腫瘍を切除することに成功。火傷・形成外科部長のサンジェイ・ギリ医師(Dr. Sanjay Giri)は術後、次のように語った。
「患者の腫瘍は異常に腫れていて、腫瘍を頭皮から切除する手術はリスクが非常に高いものでした。ただ腫瘍は、頭蓋骨には達していないことも分かりました。」
なおラビンドラさんは順調に回復し、2週間後には自由に動けるようになったそうで、「私はすっかり元気になり、気分も楽になりました。医師は私の命を救ってくれたのです」と述べ、医療チームを「守護天使」と呼んで感謝した。
一方でアシュトシュ氏は、医師らの見事な連携と献身的な仕事ぶりを称え、「現在の患者を見ると、術後の合併症もなくとても元気なのが分かります。彼は25年間も腫瘍を抱えていました。腫瘍は半年以上をかけて急速に成長し、生検の結果、増殖したがんであることが判明したのです」と明かした。ラビンドラさんが今後、放射線治療や化学療法を受けるのかについては言及していないものの、今後は定期的な経過観察が必要になると思われる。
ちなみに先月には、首の後ろから9キロの腫瘍がぶら下がっていたドイツの30歳の女性が、アメリカで“人生を変える”手術を受けたことが報じられて注目された。また過去には、台湾の91歳のおばあちゃんの右腕から角が生えたこともあり、医師を仰天させていた。
画像は『The Sun 「‘LIFE-CHANGING’ Incredible transformation as man, 51, has giant head tumour removed in intricate 10-hour operation」(Credit: All India Institute of Medical Sciences)、「DOUBLE HEADER Man with ‘two heads’ for 15 years has tumour size of a melon removed after it ‘damaged his skull’」(Credit: Jam Press/Rare Shot News)』『TLC Instagram「Alexandra’s tumor has been growing for over a decade」「After 16 years, Tim is clean shaven and tumor-free!」』『壹蘋新聞網 「91歲嬤手臂離奇長角 媽祖開立轉診單救命!仙界指定的醫師4字回應」』より
(TechinsightJapan編集部 A.C.)