米マサチューセッツ州で昨年9月、激辛のトルティーヤチップスを食べるチャレンジで14歳の少年が死亡した。検死の結果が今月16日に公表され、死因は高濃度のカプサイシンを含むチップスを食べたことによる心肺停止であることが明らかになった。米ニュースメディア『New York Post』などが報じた。
激辛のスナック菓子を食べて命を落としたのは、米マサチューセッツ州ウースターに住むハリス・ウォロバーさん(Harris Wolobah、14)だ。彼は昨年9月1日、当時SNSで流行っていた「ワン・チップ・チャレンジ(One Chip Challenge)」を友人たちと行った。
これは、スナック菓子メーカー「パキ(Paqui)」社が始めたチャレンジで、激辛のトルティーヤチップスを食べ、その後に他の飲み物や食べ物を食べずにどれだけ長い時間持ちこたえれられるかを試すものだ。このトルティーヤチップスには、昨年10月まで世界一辛い唐辛子としてギネス世界記録に認定されていた「キャロライナ・リーパー」と、2017年にキャロライナ・リーパーに記録を破られるまで世界一辛い唐辛子だった「ナーガ・ヴァイパー」という2つの激辛唐辛子の粉末が使われていた。
同商品には「子どもの手の届かない場所で保管してください」という警告文が記載されており、あまりにも強い辛み成分を使用していることから「チップスを手で取った後は石鹸で手を洗い、目などには触れないでください」と注意喚起されていた。
そんな激辛チップスを友人からもらって食べたハリスさんは、すぐに胃痛を訴え、意識を失って倒れてしまった。その後、意識を取り戻したハリスさんは帰宅し、気分が良くなってきたため、予定していたバスケの実技試験に向かおうと準備をしていた。しかし再び意識を失い、すぐに病院へ運ばれたが、死亡が確認されたという。
今月16日に公表された検死結果によると、ハリスさんの死因は、高濃度のカプサイシンを含む食品を摂取したことによる心肺停止だった。ハリスさんはバスケの選手として活躍するなど比較的健康に過ごしていたが、心臓肥大などの心疾患があったそうだ。
米ワシントンD.C.にある病院「MedStar Washington Hospital Center」で心臓専門医として務めるサイード・ハイダー医師(Syed Haider)によると、唐辛子の辛み成分であるカプサイシンの大量摂取は、基礎疾患のない人でも心臓に負担がかかるという。
ハリスさんの死を受け、数日後に激辛チップスの販売を中止したパキ社は、「ハリスさんの死に心を痛めるとともに、ご家族や友人にお悔やみ申し上げます。ワン・チップ・チャレンジは大人のみを対象にしており、子どもや辛い食べ物に敏感な人、基礎疾患を持つ人には向かないことを警告していましたが、10代の若者やその他の人々がこうした警告を聞き入れないという報告が増えていました。この商品は食品安全基準を満たしていましたが、2023年9月に販売とワン・チップ・チャレンジを中止しました」とコメントした。
ちなみに今年3月にはイギリスで、制汗スプレーを吸引するチャレンジ直後に心停止となり、11歳男児が死亡していた。
画像は『New York Post 「Teen dead after Paqui ‘One Chip Challenge’ chip died of high chili consumption and heart defect: autopsy」(AP)(GoFundMe)、「Boy, 11, dies after suffering cardiac arrest during ‘chroming’ social media challenge」』『UNILAD 「Influencers Force-Feeding Dogs Online Under Fire After Mukbang Videos Banned In China」(Douyin)』『Laura Luque Facebook「Hola a todos」』『Briatney TikTok「Story time feel free to ask more questions down below I’ll answer them in my next video」』より
(TechinsightJapan編集部 iruy)
激辛のスナック菓子を食べて命を落としたのは、米マサチューセッツ州ウースターに住むハリス・ウォロバーさん(Harris Wolobah、14)だ。彼は昨年9月1日、当時SNSで流行っていた「ワン・チップ・チャレンジ(One Chip Challenge)」を友人たちと行った。
これは、スナック菓子メーカー「パキ(Paqui)」社が始めたチャレンジで、激辛のトルティーヤチップスを食べ、その後に他の飲み物や食べ物を食べずにどれだけ長い時間持ちこたえれられるかを試すものだ。このトルティーヤチップスには、昨年10月まで世界一辛い唐辛子としてギネス世界記録に認定されていた「キャロライナ・リーパー」と、2017年にキャロライナ・リーパーに記録を破られるまで世界一辛い唐辛子だった「ナーガ・ヴァイパー」という2つの激辛唐辛子の粉末が使われていた。
同商品には「子どもの手の届かない場所で保管してください」という警告文が記載されており、あまりにも強い辛み成分を使用していることから「チップスを手で取った後は石鹸で手を洗い、目などには触れないでください」と注意喚起されていた。
そんな激辛チップスを友人からもらって食べたハリスさんは、すぐに胃痛を訴え、意識を失って倒れてしまった。その後、意識を取り戻したハリスさんは帰宅し、気分が良くなってきたため、予定していたバスケの実技試験に向かおうと準備をしていた。しかし再び意識を失い、すぐに病院へ運ばれたが、死亡が確認されたという。
今月16日に公表された検死結果によると、ハリスさんの死因は、高濃度のカプサイシンを含む食品を摂取したことによる心肺停止だった。ハリスさんはバスケの選手として活躍するなど比較的健康に過ごしていたが、心臓肥大などの心疾患があったそうだ。
米ワシントンD.C.にある病院「MedStar Washington Hospital Center」で心臓専門医として務めるサイード・ハイダー医師(Syed Haider)によると、唐辛子の辛み成分であるカプサイシンの大量摂取は、基礎疾患のない人でも心臓に負担がかかるという。
ハリスさんの死を受け、数日後に激辛チップスの販売を中止したパキ社は、「ハリスさんの死に心を痛めるとともに、ご家族や友人にお悔やみ申し上げます。ワン・チップ・チャレンジは大人のみを対象にしており、子どもや辛い食べ物に敏感な人、基礎疾患を持つ人には向かないことを警告していましたが、10代の若者やその他の人々がこうした警告を聞き入れないという報告が増えていました。この商品は食品安全基準を満たしていましたが、2023年9月に販売とワン・チップ・チャレンジを中止しました」とコメントした。
ちなみに今年3月にはイギリスで、制汗スプレーを吸引するチャレンジ直後に心停止となり、11歳男児が死亡していた。
画像は『New York Post 「Teen dead after Paqui ‘One Chip Challenge’ chip died of high chili consumption and heart defect: autopsy」(AP)(GoFundMe)、「Boy, 11, dies after suffering cardiac arrest during ‘chroming’ social media challenge」』『UNILAD 「Influencers Force-Feeding Dogs Online Under Fire After Mukbang Videos Banned In China」(Douyin)』『Laura Luque Facebook「Hola a todos」』『Briatney TikTok「Story time feel free to ask more questions down below I’ll answer them in my next video」』より
(TechinsightJapan編集部 iruy)