ヘンリー王子がナイジェリア訪問で「義理の家族」と呼んだ男性について、過去に詐欺で逮捕歴があり、米国から国外追放されていたことが判明した。この男性はヘンリー王子夫妻にプレゼントを贈呈すると、「あなた方が我々の仲間でホッとした」と伝えていた。
ヘンリー王子とメーガン妃は現地時間10日にナイジェリアの首都アブジャに到着し、3日間にわたるツアーを開始した。
最終日を迎えた12日には、夫妻がナイジェリア最大の都市ラゴスに移動した。現地ではラゴス州知事公邸に招待され、ババジデ・サンウォオル州知事夫妻から歓迎を受けた。
メーガン妃は2022年、自身のポッドキャスト番組『Archetypes』でDNAに基づく検査をしたと明かし、「私は43%ナイジェリア人」と告白していた。
知事公邸を訪れた妃は、自身のルーツであるナイジェリアを訪問したことについて、「母国に来てファミリーに囲まれるのは、とてもふさわしいことだと感じています」と述べた。その後、妃には「貴族の娘」を意味する「Ada Mazi」の称号が与えられた。
そしてヘンリー王子は、周囲の人々に向けて「僕の義理の家族です。この時点で、僕達はみんな家族です」と親しみを込めて伝え、こう付け加えた。
「だからプロトコルは省略します。妻と私をナイジェリアに迎えてくれて、ありがとうございます。僕達にとって初めての訪問ですが、きっと最後にはならないでしょう。」
この時、会場にはオシュン州の街イウォの君主、アブドゥルラシード・アデワレ・アカンビ氏(Abdulrasheed Adewale Akanbi、56)を含む、ナイジェリアの4つの州の君主達が出席していた。
アカンビ氏はヘンリー王子夫妻にいくつかのプレゼントを贈呈したほか、メーガン妃にはヨルバ語で「海の向こうの王族」を意味する「Adetokunbo」という名前を贈った。そして夫妻に向けて「あなた方が我々の仲間で、ホッとしました」と伝えた。
アカンビ氏は「ファンキーなキング」の異名で知られ、鮮やかな黄色のスーパーカー「マクラーレン」を所有している。
英メディア『Mail On Sunday』によると、アカンビ氏は前科のある詐欺師で、米国から2度も国外追放されたそうだ。
最初は1998年、航空機メーカー「ボーイング」から盗まれた24万7000ポンド(約4900万円)の小切手を現金化しようとして、ボストンで逮捕された。当時、アカンビ氏は“Joseph Pigott”という成功した実業家を装ったが、銀行の窓口係が不審に思い、警察に通報した。
さらに“Thomas Eyring”という偽名を使い、5万9000ポンド(約1170万円)の小切手を偽造した容疑でも逮捕された。
その後は15か月間投獄され、1999年4月にナイジェリアへ強制送還された。1500ポンド(約30万円)の罰金が科せられたが、支払い能力がないために免除されたという。
米国への再入国を禁止されたアカンビ氏だったが、2011年3月には国境を越えようと試みたことから再び逮捕された。アカンビ氏は妻と幼い息子を同行しており、「ニューヨークへ買い物に行く」と主張したそうだ。
しかし最長20年の実刑判決と19万7000ポンド(約4000万円)の罰金が科せられる可能性を知らされると、アカンビ氏は罪を認めた。最終的には国外追放となり、米国への入国は生涯禁止となった。
ヘンリー王子とメーガン妃がアカンビ氏と対面した時、この事実を知っていたかどうかは不明だ。しかしアカンビ氏が、米国に住む夫妻と“仲間”であることに感謝した理由には、このような背景があることも考えられる。
画像2、3枚目は『Queen Of Iwo Kingdom Instagram「It was a great afternoon sit out with duke and duchess.」』より
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)
ヘンリー王子とメーガン妃は現地時間10日にナイジェリアの首都アブジャに到着し、3日間にわたるツアーを開始した。
最終日を迎えた12日には、夫妻がナイジェリア最大の都市ラゴスに移動した。現地ではラゴス州知事公邸に招待され、ババジデ・サンウォオル州知事夫妻から歓迎を受けた。
メーガン妃は2022年、自身のポッドキャスト番組『Archetypes』でDNAに基づく検査をしたと明かし、「私は43%ナイジェリア人」と告白していた。
知事公邸を訪れた妃は、自身のルーツであるナイジェリアを訪問したことについて、「母国に来てファミリーに囲まれるのは、とてもふさわしいことだと感じています」と述べた。その後、妃には「貴族の娘」を意味する「Ada Mazi」の称号が与えられた。
そしてヘンリー王子は、周囲の人々に向けて「僕の義理の家族です。この時点で、僕達はみんな家族です」と親しみを込めて伝え、こう付け加えた。
「だからプロトコルは省略します。妻と私をナイジェリアに迎えてくれて、ありがとうございます。僕達にとって初めての訪問ですが、きっと最後にはならないでしょう。」
この時、会場にはオシュン州の街イウォの君主、アブドゥルラシード・アデワレ・アカンビ氏(Abdulrasheed Adewale Akanbi、56)を含む、ナイジェリアの4つの州の君主達が出席していた。
アカンビ氏はヘンリー王子夫妻にいくつかのプレゼントを贈呈したほか、メーガン妃にはヨルバ語で「海の向こうの王族」を意味する「Adetokunbo」という名前を贈った。そして夫妻に向けて「あなた方が我々の仲間で、ホッとしました」と伝えた。
アカンビ氏は「ファンキーなキング」の異名で知られ、鮮やかな黄色のスーパーカー「マクラーレン」を所有している。
英メディア『Mail On Sunday』によると、アカンビ氏は前科のある詐欺師で、米国から2度も国外追放されたそうだ。
最初は1998年、航空機メーカー「ボーイング」から盗まれた24万7000ポンド(約4900万円)の小切手を現金化しようとして、ボストンで逮捕された。当時、アカンビ氏は“Joseph Pigott”という成功した実業家を装ったが、銀行の窓口係が不審に思い、警察に通報した。
さらに“Thomas Eyring”という偽名を使い、5万9000ポンド(約1170万円)の小切手を偽造した容疑でも逮捕された。
その後は15か月間投獄され、1999年4月にナイジェリアへ強制送還された。1500ポンド(約30万円)の罰金が科せられたが、支払い能力がないために免除されたという。
米国への再入国を禁止されたアカンビ氏だったが、2011年3月には国境を越えようと試みたことから再び逮捕された。アカンビ氏は妻と幼い息子を同行しており、「ニューヨークへ買い物に行く」と主張したそうだ。
しかし最長20年の実刑判決と19万7000ポンド(約4000万円)の罰金が科せられる可能性を知らされると、アカンビ氏は罪を認めた。最終的には国外追放となり、米国への入国は生涯禁止となった。
ヘンリー王子とメーガン妃がアカンビ氏と対面した時、この事実を知っていたかどうかは不明だ。しかしアカンビ氏が、米国に住む夫妻と“仲間”であることに感謝した理由には、このような背景があることも考えられる。
画像2、3枚目は『Queen Of Iwo Kingdom Instagram「It was a great afternoon sit out with duke and duchess.」』より
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)