4月中旬生まれの生後6週の赤ちゃんが先月、ベビーベッドで寝ているところを飼い犬に襲われ、6日後に死亡した。襲ったのは両親が飼い始めて8年になるシベリアン・ハスキーで、これまで攻撃的になることは一度もなかったという。悲劇のニュースを米ネットメディア『ABC7』などが伝えた。
米テネシー州東部ノックスビル在住のマークさん(Mark、28)とクロエ・マンスールさん(Chloe Mansoor、25)夫妻の長男エズラ君(Ezra)が5月30日、イースト・テネシー小児病院で死亡した。エズラ君はその6日前、ベビーベッドで寝ているところを飼い犬に襲われて重傷を負っており、脳出血と脳の腫れが致命傷となったという。
襲ったのは8年前に飼い始めたシベリアン・ハスキーで、2頭の犬を飼っているクロエさんは「犬たちが攻撃的な様子を見せたことは一度もなかった。何の前触れもなく、息子は突然襲われた」と振り返る。そして従順な犬が豹変したことについて、次のように注意喚起した。
「このような事故は何時でも、どんな犬であっても起こり得ることをより多くの人に知ってもらいたいのです。挑発しなくても、たとえその犬が一度も人を襲ったことがなくても、事故は起きてしまうのです。」
さらにクロエさんは、エズラ君と過ごした短くも貴重な時間を改めて振り返り、「あの子の母親になれたことは最大の名誉であり、私がこれまでしてきた中でも最高のことでした」と胸のうちを明かし、子を持つ全ての親に対してこのように語りかけた。
「たとえあなたが我が子に腹を立てたり、イライラしたりする瞬間があったとしても、それが『当たり前のこと』とやり過ごさないで欲しいのです。なぜならそういった一瞬一瞬は、とても素晴らしいものなのですから。」
なお夫妻は、亡くなったエズラ君の臓器を提供する決断をし、深い悲しみの中でも他の命を救う活動をすることで安らぎを見出しているという。そんなこともあり、クロエさんは「全ての家族のために祈りを捧げています」と語ると、最後につらい気持ちをこう吐露した。
「みんなが息子を愛していましたし、今は誰もが悲しみに暮れています。もちろん私たちも悲しみでいっぱいです。この状態を乗り越えるのはきっと、一生をかけたプロセスになることでしょう。」
ちなみにシベリアン・ハスキーは現在、地元のヤング・ウィリアムズ動物センターに引き取られているそうで、処分については保留となっている。一方で悲劇の事故についてはノックス郡保安官事務所が捜査中とのことで、このニュースには次のようなコメントが寄せられている。
「犬は動物であり、動物の本能を持っている。本能にスイッチが入ると怖い。」
「新生児からは特に引き離しておかないといけないよ。」
「犬にも感情がある。赤ちゃんに嫉妬したのでは?」
「両親のことを思うとやりきれない。エズラ君、安らかに。」
「悲劇。8年も飼っていた従順な犬がこんなことをするなんて!」
「ハスキーは遺伝的にオオカミに近い。こういう事故があっても驚かないね。」
「赤ちゃんと犬だけにしていたのだろう。これは両親の責任でもあると思う。」
同様の事故は過去にも起きており、2020年にはブラジルで、9年かけてようやく授かったという生後26日の双子の姉妹が飼い犬に襲われて死亡した。襲ったのは一家と暮らし始めて5年になるラブラドール・レトリバーとアメリカン・フォックスハウンドのミックス犬で、普段は飼い主に従順で大人しい性格だったという。
画像は『New York Post 「6-week-old mauled to death by family husky while sleeping in his crib」(CNN)(Mark Mansoor/Facebook)』『Daily Star 「‘Jealous’ Labrador mauls newborn twins to death while mum talking to neighbour」(Image: FocusOn News)』『The Sun 「SAVAGED Newborn boy mauled to death by family’s Staffordshire Bull Terrier that bit his head ’23 times thinking he was a TOY’」(Credit: Social Media - Refer to Source)、「‘WORST NIGHTMARE’ Newborn baby mauled to death by ‘jealous’ family dog who escaped from garden pen, says heartbroken uncle」』『ABC 「Five-week-old boy mauled to death by dog on NSW Central Coast」(Supplied: Flickr)』より
(TechinsightJapan編集部 A.C.)
米テネシー州東部ノックスビル在住のマークさん(Mark、28)とクロエ・マンスールさん(Chloe Mansoor、25)夫妻の長男エズラ君(Ezra)が5月30日、イースト・テネシー小児病院で死亡した。エズラ君はその6日前、ベビーベッドで寝ているところを飼い犬に襲われて重傷を負っており、脳出血と脳の腫れが致命傷となったという。
襲ったのは8年前に飼い始めたシベリアン・ハスキーで、2頭の犬を飼っているクロエさんは「犬たちが攻撃的な様子を見せたことは一度もなかった。何の前触れもなく、息子は突然襲われた」と振り返る。そして従順な犬が豹変したことについて、次のように注意喚起した。
「このような事故は何時でも、どんな犬であっても起こり得ることをより多くの人に知ってもらいたいのです。挑発しなくても、たとえその犬が一度も人を襲ったことがなくても、事故は起きてしまうのです。」
さらにクロエさんは、エズラ君と過ごした短くも貴重な時間を改めて振り返り、「あの子の母親になれたことは最大の名誉であり、私がこれまでしてきた中でも最高のことでした」と胸のうちを明かし、子を持つ全ての親に対してこのように語りかけた。
「たとえあなたが我が子に腹を立てたり、イライラしたりする瞬間があったとしても、それが『当たり前のこと』とやり過ごさないで欲しいのです。なぜならそういった一瞬一瞬は、とても素晴らしいものなのですから。」
なお夫妻は、亡くなったエズラ君の臓器を提供する決断をし、深い悲しみの中でも他の命を救う活動をすることで安らぎを見出しているという。そんなこともあり、クロエさんは「全ての家族のために祈りを捧げています」と語ると、最後につらい気持ちをこう吐露した。
「みんなが息子を愛していましたし、今は誰もが悲しみに暮れています。もちろん私たちも悲しみでいっぱいです。この状態を乗り越えるのはきっと、一生をかけたプロセスになることでしょう。」
ちなみにシベリアン・ハスキーは現在、地元のヤング・ウィリアムズ動物センターに引き取られているそうで、処分については保留となっている。一方で悲劇の事故についてはノックス郡保安官事務所が捜査中とのことで、このニュースには次のようなコメントが寄せられている。
「犬は動物であり、動物の本能を持っている。本能にスイッチが入ると怖い。」
「新生児からは特に引き離しておかないといけないよ。」
「犬にも感情がある。赤ちゃんに嫉妬したのでは?」
「両親のことを思うとやりきれない。エズラ君、安らかに。」
「悲劇。8年も飼っていた従順な犬がこんなことをするなんて!」
「ハスキーは遺伝的にオオカミに近い。こういう事故があっても驚かないね。」
「赤ちゃんと犬だけにしていたのだろう。これは両親の責任でもあると思う。」
同様の事故は過去にも起きており、2020年にはブラジルで、9年かけてようやく授かったという生後26日の双子の姉妹が飼い犬に襲われて死亡した。襲ったのは一家と暮らし始めて5年になるラブラドール・レトリバーとアメリカン・フォックスハウンドのミックス犬で、普段は飼い主に従順で大人しい性格だったという。
画像は『New York Post 「6-week-old mauled to death by family husky while sleeping in his crib」(CNN)(Mark Mansoor/Facebook)』『Daily Star 「‘Jealous’ Labrador mauls newborn twins to death while mum talking to neighbour」(Image: FocusOn News)』『The Sun 「SAVAGED Newborn boy mauled to death by family’s Staffordshire Bull Terrier that bit his head ’23 times thinking he was a TOY’」(Credit: Social Media - Refer to Source)、「‘WORST NIGHTMARE’ Newborn baby mauled to death by ‘jealous’ family dog who escaped from garden pen, says heartbroken uncle」』『ABC 「Five-week-old boy mauled to death by dog on NSW Central Coast」(Supplied: Flickr)』より
(TechinsightJapan編集部 A.C.)