先月24日、米カリフォルニア州の民家にクマが侵入し、オレオクッキーを袋ごと持ち去る様子が撮影された。近隣住民から“オレオ”とあだ名を付けられたこのクマは、最近になって出没するようになったという。前週にも同じ民家に停まっていた車から、別のクマがオレオを持ち去ったケースがあったそうで、近隣住民は「窓も開けられない」と困惑しているという。米ニュースメディア『New York Post』などが伝えた。
クマが現れたのは先月24日、米カリフォルニア州ロサンゼルス郡モンロビア地区でのことだ。民家に侵入したクマはしばらく室内を物色し、青いパッケージのものを口にくわえて窓から出てきた。大きな体のクマが持っていたのは、オレオクッキーの袋だった。この家には前週にも比較的体格の小さなクマが現れ、車からオレオを含む食料品が盗まれていた。
近所に住むヴィナ・クーリーさん(Vina Khoury)は、「とても怖かったですよ。すごく近くて、こんなことは今までありませんでした」と当時を振り返る。昨年はヴィナさん宅のガレージにクマが侵入し、クマは冷蔵庫を開けてチョコレートケーキを食べていたという。クマに識別用のタグは付いていなかったが、ヴィナさんは今回のオレオを盗んだクマと同じ個体ではないかと考えており、クマには近所の人々から“オレオ”とあだ名が付けられた。
ヴィナさんは、「私たちはクマに慣れていますし、この辺りでクマが人を襲ったという話は聞いたことがありません」と述べており、クマは基本的に無害で、適切な距離を取って生活してきたという。しかし、彼女はこのように話している。
「それでも、クマがあまりにも近くにいたり、子連れの母グマだったりすると、いつ襲ってくるか分からないのであまり近づきたくないし、怖がらせたくないですね。」
今回の件にヴィナさんは恐怖を感じているようで、こう続けている。
「あのクマはただうろついているだけでなく、実際に家の中に入ってくるんです。だから今は窓を開けておくのも、裏庭のドアを開けておくのも、何でも怖いですね。網戸ですら外されてしまうんですよ。」
「クマがこの辺りにいることは構いません。でも、このクマは網戸を開けて家の中に入ったり、窓を押し開けたりするのを躊躇しなくなってしまったんです。」
同じくこの地域に住むドミニク・スビカさん(Dominic Sbicca)は、「ここ10年ほど、クマの行動は大胆になっていて、自分たちの縄張りを広げているのです」と、クマの行動の変化を語る。
同地域の住民はクマを含む野生動物が近くにいることを受け入れて生活しており、クマはただおやつが欲しいだけだと認識しているため、今回の件もそれほど心配していないという。同地域在住のリチャード・モステラーさん(Richard Mosteller)は、「クマは毎週月曜日にやってくるんです。ゴミ箱を叩いたり、食べ物を探したりしているだけなので、ほぼ無害ですよ」と話す。
クマは攻撃的な兆候を示しておらず、今回もケガ人は出ていない。住民たちはこれまで野生動物保護当局にクマを目撃したことを報告していないそうだが、一部の住民は野生動物の専門家に連絡し、“オレオ”を人里離れた場所へ移動させるべきか相談しているという。
このニュースを見た人々からは、「クマのためにも、適切な場所へ移動させてほしいな」「このクマは賢そうだ」「クマは強盗からこの地域を守っているのかも」「クマを傷つけるような対策はしてほしくない」「みんなオレオが大好きだね」といった様々なコメントが寄せられた。
ちなみに2021年には同州シエラ・マドレで、キッチンに置いてあったKFCのチキンの匂いに誘われたクマが民家に侵入していた。家主は無事だったが、ペットのインコが行方不明になったという。
画像は『New York Post 「Bear breaks into homes to steal cookies in hilarious video ― and earns a cute nickname」(KABC-TV)』『ABC7 「Caught on video: Bear breaks into Sierra Madre home, eats KFC on kitchen counter」(JOHN HOLDEN)』『Mel Mel TikTok「Damn bears ate our dinner tonight」』『CNN 「Bear destroys 60 cupcakes after breaking into Connecticut bakery」(Courtesy Taste by Spellbound)』より
(TechinsightJapan編集部 iruy)
クマが現れたのは先月24日、米カリフォルニア州ロサンゼルス郡モンロビア地区でのことだ。民家に侵入したクマはしばらく室内を物色し、青いパッケージのものを口にくわえて窓から出てきた。大きな体のクマが持っていたのは、オレオクッキーの袋だった。この家には前週にも比較的体格の小さなクマが現れ、車からオレオを含む食料品が盗まれていた。
近所に住むヴィナ・クーリーさん(Vina Khoury)は、「とても怖かったですよ。すごく近くて、こんなことは今までありませんでした」と当時を振り返る。昨年はヴィナさん宅のガレージにクマが侵入し、クマは冷蔵庫を開けてチョコレートケーキを食べていたという。クマに識別用のタグは付いていなかったが、ヴィナさんは今回のオレオを盗んだクマと同じ個体ではないかと考えており、クマには近所の人々から“オレオ”とあだ名が付けられた。
ヴィナさんは、「私たちはクマに慣れていますし、この辺りでクマが人を襲ったという話は聞いたことがありません」と述べており、クマは基本的に無害で、適切な距離を取って生活してきたという。しかし、彼女はこのように話している。
「それでも、クマがあまりにも近くにいたり、子連れの母グマだったりすると、いつ襲ってくるか分からないのであまり近づきたくないし、怖がらせたくないですね。」
今回の件にヴィナさんは恐怖を感じているようで、こう続けている。
「あのクマはただうろついているだけでなく、実際に家の中に入ってくるんです。だから今は窓を開けておくのも、裏庭のドアを開けておくのも、何でも怖いですね。網戸ですら外されてしまうんですよ。」
「クマがこの辺りにいることは構いません。でも、このクマは網戸を開けて家の中に入ったり、窓を押し開けたりするのを躊躇しなくなってしまったんです。」
同じくこの地域に住むドミニク・スビカさん(Dominic Sbicca)は、「ここ10年ほど、クマの行動は大胆になっていて、自分たちの縄張りを広げているのです」と、クマの行動の変化を語る。
同地域の住民はクマを含む野生動物が近くにいることを受け入れて生活しており、クマはただおやつが欲しいだけだと認識しているため、今回の件もそれほど心配していないという。同地域在住のリチャード・モステラーさん(Richard Mosteller)は、「クマは毎週月曜日にやってくるんです。ゴミ箱を叩いたり、食べ物を探したりしているだけなので、ほぼ無害ですよ」と話す。
クマは攻撃的な兆候を示しておらず、今回もケガ人は出ていない。住民たちはこれまで野生動物保護当局にクマを目撃したことを報告していないそうだが、一部の住民は野生動物の専門家に連絡し、“オレオ”を人里離れた場所へ移動させるべきか相談しているという。
このニュースを見た人々からは、「クマのためにも、適切な場所へ移動させてほしいな」「このクマは賢そうだ」「クマは強盗からこの地域を守っているのかも」「クマを傷つけるような対策はしてほしくない」「みんなオレオが大好きだね」といった様々なコメントが寄せられた。
ちなみに2021年には同州シエラ・マドレで、キッチンに置いてあったKFCのチキンの匂いに誘われたクマが民家に侵入していた。家主は無事だったが、ペットのインコが行方不明になったという。
画像は『New York Post 「Bear breaks into homes to steal cookies in hilarious video ― and earns a cute nickname」(KABC-TV)』『ABC7 「Caught on video: Bear breaks into Sierra Madre home, eats KFC on kitchen counter」(JOHN HOLDEN)』『Mel Mel TikTok「Damn bears ate our dinner tonight」』『CNN 「Bear destroys 60 cupcakes after breaking into Connecticut bakery」(Courtesy Taste by Spellbound)』より
(TechinsightJapan編集部 iruy)