先日、法廷審問にZoomで出廷した男性が、免許停止処分中にもかかわらず運転しており、その様子を捉えた動画が注目を集めた。男性の信じ難い行動に判事は唖然としており、男性の保釈を取り消して出頭するように求め、男性は拘置所で2日間を過ごした。しかし後日、この男性は2年前に免許停止期間を終えていたことが判明した。米ニュースメディア『Fox News』などが伝えている。
米ミシガン州在住のコリー・ハリスさん(Corey Harris、44)は、同州ウォッシュトノー郡ピッツフィールド・タウンシップにて交通違反で逮捕され、その件で先月15日にZoomを介して法廷審問に出廷した。しかしコリーさんは運転しながら参加しており、セドリック・シンプソン判事を唖然とさせた。
セドリック判事は衝撃を受けながらも、コリーさんが免許停止処分中であることを彼の弁護士に確認すると、コリーさんの保釈を取り消し、同日午後6時までにウォッシュトノー郡刑務所への出頭を命じた。
この法廷審問の様子を捉えた動画は瞬く間にネット上で拡散され、「2分待って、駐車してから参加すればよかったのに」「これほどの間抜けには言葉もない」といった声が続出していた。
ところが後日、コリーさんの運転免許は2年以上前に免許停止期間が終わっていたことが判明した。
コリーさんの運転免許は、2010年に子どもの養育費が未払いだったために停止されたが、2022年1月に停止が解除されていた。しかしミシガン州の州務長官事務所は、コリーさんが養育費の一部を支払ったことを示す通知を受領していなかったため、免許停止は解除されなかった。
法廷審問の後、2日間を拘置所で過ごすことになってしまったコリーさんは、「教会や地域社会とも繋がりがありますので、非常に恥ずかしいですよ」と今回の件が自分の評判を傷つけるのではないかと懸念している。
またコリーさんは、法廷審問が行われた当時について「妻の治療について考えていましたので、運転免許停止のことなんて頭にありませんでした。そんなことはどうでもいいんです」と振り返っており、妻の病状が悪化していたため、そのことで頭がいっぱいだったという。
「職員は、手続きをすると言っておきながら実際にはしないので、常に自分で確認する必要があるんです」と、コリーさんは役所の仕事ぶりに不満を漏らした。
今回の件について、ミシガン州務長官の副法務部長であるカイラ・クレーン氏(Khyla Craine)は、「州の役所が、裁判所からすべての手続きが完了したことを示す通知を受領していないという単純ミスもあります。しかし今回は、何かが上手くいかず、裁判所に連絡して通知を取得し、問題を解決する必要がありました」と説明した。
書類上のミスというまさかの事実に、ネット上では「これは笑えないね。最悪だよ」「行政のミスなのに、市民がお金を払わないといけない。これが今のアメリカだよ」「彼の弁護士すら正しい情報を得ていなかったってこと?」「可哀そうに。この人の動画を見て笑った人は彼に謝らないと」など、コリーさんへ同情の声が寄せられている。
画像は『Fox News 「Man who went viral for driving during virtual court hearing for suspended license reportedly vindicated」(Storyful)』『New York Post 「Judge dumbfounded when man with suspended license joins court Zoom call ― while driving a car」(Honorable Judge Cedric Simpson via Storyful)』『Metro 「Couple fined when bus lane camera took picture of writing on woman’s top」(Picture: Kerry Davies)』『9Now 「How a great-grandfather lost $71,000 in one click」(A Current Affair)』より
(TechinsightJapan編集部 iruy)
米ミシガン州在住のコリー・ハリスさん(Corey Harris、44)は、同州ウォッシュトノー郡ピッツフィールド・タウンシップにて交通違反で逮捕され、その件で先月15日にZoomを介して法廷審問に出廷した。しかしコリーさんは運転しながら参加しており、セドリック・シンプソン判事を唖然とさせた。
セドリック判事は衝撃を受けながらも、コリーさんが免許停止処分中であることを彼の弁護士に確認すると、コリーさんの保釈を取り消し、同日午後6時までにウォッシュトノー郡刑務所への出頭を命じた。
この法廷審問の様子を捉えた動画は瞬く間にネット上で拡散され、「2分待って、駐車してから参加すればよかったのに」「これほどの間抜けには言葉もない」といった声が続出していた。
ところが後日、コリーさんの運転免許は2年以上前に免許停止期間が終わっていたことが判明した。
コリーさんの運転免許は、2010年に子どもの養育費が未払いだったために停止されたが、2022年1月に停止が解除されていた。しかしミシガン州の州務長官事務所は、コリーさんが養育費の一部を支払ったことを示す通知を受領していなかったため、免許停止は解除されなかった。
法廷審問の後、2日間を拘置所で過ごすことになってしまったコリーさんは、「教会や地域社会とも繋がりがありますので、非常に恥ずかしいですよ」と今回の件が自分の評判を傷つけるのではないかと懸念している。
またコリーさんは、法廷審問が行われた当時について「妻の治療について考えていましたので、運転免許停止のことなんて頭にありませんでした。そんなことはどうでもいいんです」と振り返っており、妻の病状が悪化していたため、そのことで頭がいっぱいだったという。
「職員は、手続きをすると言っておきながら実際にはしないので、常に自分で確認する必要があるんです」と、コリーさんは役所の仕事ぶりに不満を漏らした。
今回の件について、ミシガン州務長官の副法務部長であるカイラ・クレーン氏(Khyla Craine)は、「州の役所が、裁判所からすべての手続きが完了したことを示す通知を受領していないという単純ミスもあります。しかし今回は、何かが上手くいかず、裁判所に連絡して通知を取得し、問題を解決する必要がありました」と説明した。
書類上のミスというまさかの事実に、ネット上では「これは笑えないね。最悪だよ」「行政のミスなのに、市民がお金を払わないといけない。これが今のアメリカだよ」「彼の弁護士すら正しい情報を得ていなかったってこと?」「可哀そうに。この人の動画を見て笑った人は彼に謝らないと」など、コリーさんへ同情の声が寄せられている。
画像は『Fox News 「Man who went viral for driving during virtual court hearing for suspended license reportedly vindicated」(Storyful)』『New York Post 「Judge dumbfounded when man with suspended license joins court Zoom call ― while driving a car」(Honorable Judge Cedric Simpson via Storyful)』『Metro 「Couple fined when bus lane camera took picture of writing on woman’s top」(Picture: Kerry Davies)』『9Now 「How a great-grandfather lost $71,000 in one click」(A Current Affair)』より
(TechinsightJapan編集部 iruy)