観光でメキシコを訪れていた英男性が、普段は目にしない果物を発見し、好奇心から食べてみることにした。しかし口に入れた瞬間、燃えるような激しい痛みを感じ、火傷を負ってしまった。男性は治療費が高くつくのを恐れて病院に行かず、3~4日は強い痛みに苦しんだという。男性が食べた珍しい果物について、米ニュースメディア『New York Post』などが詳細を伝えた。
イギリス在住のトーマス・ハロルド・ワトソンさん(Thomas Harold Watson、28)は先月1日、メキシコの都市カンペチェを観光していた。ローカルマーケットを散策していると、カシューナッツの果実部分であり、“カシューアップル”と呼ばれる珍しい果物を発見した。
トーマスさんは、「カシューアップルは少し苦いと聞いたことがありましたが、実際に食べたことはなかったので、購入して散歩しながら食べ始めました」と話す。
そのカシューアップルには、普段食べているカシューナッツの部分が一緒についていたという。カシューナッツは種子の部分だが、カシューアップルの中ではなく外側についている。トーマスさんは、硬い殻を割って中身のカシューナッツを食べようと考えた。
ところが硬い殻を割るために噛んだ瞬間、激痛が走った。トーマスさんは、「殻を割ろうとしたら、中身が飛び散って。一瞬で火がついたような感覚でしたね。口の中が燃えているように感じました」と、信じられないほどの痛みだったと説明した。
カシューナッツの殻の中には、アナカルジン酸やカルドールと呼ばれる刺激成分が含まれており、カシューナッツの殻を剥く際には、手や腕に水ぶくれや火傷を負うリスクがあるという。そのためカシューナッツを食材として用いる際には、まず高温加熱によるこれらの成分の除去処理が必要になる。
このことを知らずに殻の中の液体を浴びてしまったトーマスさんの顔は、翌日になると真っ赤に腫れ上がり、一部の皮膚が剥がれてしまった。トーマスさんは、「唇は全部焼けただれて、まるで溶けてしまいそうでした。3~4日間、皮膚が紙のように薄く感じましたね」と、しばらく痛みに苦しんだことを話している。
顔や口周りだけでなく、手にも液体がかかってしまい、一部の皮膚が変色してしまうほどだった。しかし海外旅行だったため治療費が高額になることを恐れ、トーマスさんは病院に行かなかった。火傷の状態は酷く、数週間後に剥がれかけた唇の皮がすべて剥けたそうだ。
かなり痛い経験となってしまったが、旅行好きのトーマスさんは、海外で珍しいものを食べることをやめていないという。「ナイフが無かったら、誰だって自分の歯を使って殻を開けようとすると思います。同じことをした人が他にもいると思ったのですが、私が初めてだったようで驚きですよ。今はもうネタにして話せるし、他の人が同じ目に遭わないように伝えていきたいです。現地の食べ物を食べるのはいいことですが、それについて少し知識を持っておくことも大切だと思いますね」と、トーマスさんは他の人々に注意喚起している。
画像は『New York Post 「I got third-degree burns on my face after eating a fruit」(Thomas Harold Watson / SWNS)』『SAYS 「Experts Warn Against Eating This Octopus As Its Venom Can Kill A Person Within Minutes」(Cover image via DMCR via The Phuket News)』『Sky News 「Eight children and one woman die after eating sea turtle meat on Zanzibar island」(File pic: AP)』『BBC News 「Nut allergy woman returns to Essex home after five years」(SUE SHEAD)』より
(TechinsightJapan編集部 iruy)
イギリス在住のトーマス・ハロルド・ワトソンさん(Thomas Harold Watson、28)は先月1日、メキシコの都市カンペチェを観光していた。ローカルマーケットを散策していると、カシューナッツの果実部分であり、“カシューアップル”と呼ばれる珍しい果物を発見した。
トーマスさんは、「カシューアップルは少し苦いと聞いたことがありましたが、実際に食べたことはなかったので、購入して散歩しながら食べ始めました」と話す。
そのカシューアップルには、普段食べているカシューナッツの部分が一緒についていたという。カシューナッツは種子の部分だが、カシューアップルの中ではなく外側についている。トーマスさんは、硬い殻を割って中身のカシューナッツを食べようと考えた。
ところが硬い殻を割るために噛んだ瞬間、激痛が走った。トーマスさんは、「殻を割ろうとしたら、中身が飛び散って。一瞬で火がついたような感覚でしたね。口の中が燃えているように感じました」と、信じられないほどの痛みだったと説明した。
カシューナッツの殻の中には、アナカルジン酸やカルドールと呼ばれる刺激成分が含まれており、カシューナッツの殻を剥く際には、手や腕に水ぶくれや火傷を負うリスクがあるという。そのためカシューナッツを食材として用いる際には、まず高温加熱によるこれらの成分の除去処理が必要になる。
このことを知らずに殻の中の液体を浴びてしまったトーマスさんの顔は、翌日になると真っ赤に腫れ上がり、一部の皮膚が剥がれてしまった。トーマスさんは、「唇は全部焼けただれて、まるで溶けてしまいそうでした。3~4日間、皮膚が紙のように薄く感じましたね」と、しばらく痛みに苦しんだことを話している。
顔や口周りだけでなく、手にも液体がかかってしまい、一部の皮膚が変色してしまうほどだった。しかし海外旅行だったため治療費が高額になることを恐れ、トーマスさんは病院に行かなかった。火傷の状態は酷く、数週間後に剥がれかけた唇の皮がすべて剥けたそうだ。
かなり痛い経験となってしまったが、旅行好きのトーマスさんは、海外で珍しいものを食べることをやめていないという。「ナイフが無かったら、誰だって自分の歯を使って殻を開けようとすると思います。同じことをした人が他にもいると思ったのですが、私が初めてだったようで驚きですよ。今はもうネタにして話せるし、他の人が同じ目に遭わないように伝えていきたいです。現地の食べ物を食べるのはいいことですが、それについて少し知識を持っておくことも大切だと思いますね」と、トーマスさんは他の人々に注意喚起している。
画像は『New York Post 「I got third-degree burns on my face after eating a fruit」(Thomas Harold Watson / SWNS)』『SAYS 「Experts Warn Against Eating This Octopus As Its Venom Can Kill A Person Within Minutes」(Cover image via DMCR via The Phuket News)』『Sky News 「Eight children and one woman die after eating sea turtle meat on Zanzibar island」(File pic: AP)』『BBC News 「Nut allergy woman returns to Essex home after five years」(SUE SHEAD)』より
(TechinsightJapan編集部 iruy)