今月3日、米オハイオ州の民家に設置された監視カメラが置き配泥棒の瞬間を捉えた。そこには配達員が荷物を玄関先に置いた瞬間、背後から走ってきた男が荷物を持ち去る様子が映っていた。一瞬の出来事だったため配達員は何が起きたのか理解できず、呆然と立ち尽くしていた。盗まれたのはApple Watchで、被害者は「犯人はこの時間に配達されることを知っていたのでは?」と疑っているという。米ニュースメディア『NBC4』などが伝えた。
被害に遭ったのは、米オハイオ州コロンバス在住のカイル・ドルシュさん(Kyle Dorsch)だ。カイルさんは先日、携帯電話サービスプロバイダーである「AT&T」のアップグレードオファーを受け、Apple Watchが配達されるのを楽しみに待っていた。
そして今月3日、運送会社「FedEx」の配達員が届けにきた様子を玄関先の監視カメラが捉えた。小さな箱をドアの前に置いた配達員は、配達の証明となる写真を撮影するため、機械を操作し始めた。そして荷物を置いたことを知らせるためにドアをノックした瞬間、後ろから1人の男が走ってきた。
フードを被ったその男は、玄関先に置かれた荷物を拾い、そのまま持ち去ってしまった。配達員は呆然と立ち尽くしており、あっという間に走り去った男の行動に困惑した様子だった。
映像には、ノック音を聞いたカイルさんが玄関に出てくる様子も映っているが、既に男が荷物を持ち去った後だった。画面奥の右側には、わずかに犯人の青い車が映り込んでおり、犯人は車に乗って逃走した。
ウェブサイトで荷物の到着日時を確認して待っていたというカイルさんは、「ショックでしたよ。最初は冗談かと思いましたね。車に飛び乗る男の後ろ姿しか見えませんでした。FedExの営業所に連絡したところ、コロンバス周辺で同じことがよく起きているそうです。荷物の追跡番号や住所がどこから漏れているのか、FedExも分からないと話していました」と明かす。
警察に被害届を出したカイルさんだったが、対応を開始するまで1週間ほどかかると言われたという。カイルさんはその間、誰かがネットに売り出していないか調べることにしたそうで、Apple Watchが盗まれてから数時間後、Facebookマーケットに600ドル(約9万4200円)で出品されているのを見つけた。
出品ページにあった写真には、膝の上に置かれたApple Watchの箱が写っており、監視カメラに映った男と同じカーキ色のハーフパンツをはいていたという。出品者のFacebookプロフィールを確認すると、FedExで荷物処理の仕事をしていると書かれていた。
後日、再び出品ページを確認すると、売却済みのマークが付いていたそうで、カイルさんは「本当に売れたのか、買い手が付かなかったから売却済みマークを付けたのか、本当のところは分かりません」と話している。
カイルさんはAT&Tにも今回の件を連絡すると、端末識別番号「IMEI」を用いて使用不可の措置がとられた。また、新しいApple Watchを購入できるように対応してくれたそうで、カイルさんは「新しいものを買えるみたいなので、今度は店舗で直接買いますよ」とコメントした。
コロンバス警察は事件について捜査中としているが、カイルさんのもとには未だに警察からの連絡はないという。カイルさんは「もしFedExの誰かが犯人なら、見つかることを祈ります。幸いにも、私は新しいものを注文できますが、懸命に働いて購入しようとしていた人たちから盗まれてしまうのは気の毒です」と、事件の早期解決を求めている。
このニュースを見た人々からは、「これは計画的な犯行だな」「許しがたい。この国は働いている人よりも、犯罪者の方が多いんじゃないか?」「もし手渡ししていたら、暴力沙汰になっていたかも」「しっかり罰を与えないと、こうした犯罪はなくならないよ」「不便だけど、近くの郵便局に届けてもらうのが安全だよ」といった声があがっている。
画像は『New York Post 「Masked porch pirate snatches package as stunned FedEx driver looks on seconds after delivery」(TikTok/lucidpeachy)、「Amazon driver busted after stealing dog from family’s yard」(Parker County Sheriff’s Office)』『7NEWS.com.au 「HelloFresh driver busted by Queensland couple in ‘brazen’ home delivery act」(Credit: Supplied to 7NEWS)』『Manchester Evening News 「Moment idiot crook in Man Utd shirt robbed a shop - but forgot to put his balaclava on」(Image: Crown Prosecution Service)』より
(TechinsightJapan編集部 iruy)
被害に遭ったのは、米オハイオ州コロンバス在住のカイル・ドルシュさん(Kyle Dorsch)だ。カイルさんは先日、携帯電話サービスプロバイダーである「AT&T」のアップグレードオファーを受け、Apple Watchが配達されるのを楽しみに待っていた。
そして今月3日、運送会社「FedEx」の配達員が届けにきた様子を玄関先の監視カメラが捉えた。小さな箱をドアの前に置いた配達員は、配達の証明となる写真を撮影するため、機械を操作し始めた。そして荷物を置いたことを知らせるためにドアをノックした瞬間、後ろから1人の男が走ってきた。
フードを被ったその男は、玄関先に置かれた荷物を拾い、そのまま持ち去ってしまった。配達員は呆然と立ち尽くしており、あっという間に走り去った男の行動に困惑した様子だった。
映像には、ノック音を聞いたカイルさんが玄関に出てくる様子も映っているが、既に男が荷物を持ち去った後だった。画面奥の右側には、わずかに犯人の青い車が映り込んでおり、犯人は車に乗って逃走した。
ウェブサイトで荷物の到着日時を確認して待っていたというカイルさんは、「ショックでしたよ。最初は冗談かと思いましたね。車に飛び乗る男の後ろ姿しか見えませんでした。FedExの営業所に連絡したところ、コロンバス周辺で同じことがよく起きているそうです。荷物の追跡番号や住所がどこから漏れているのか、FedExも分からないと話していました」と明かす。
警察に被害届を出したカイルさんだったが、対応を開始するまで1週間ほどかかると言われたという。カイルさんはその間、誰かがネットに売り出していないか調べることにしたそうで、Apple Watchが盗まれてから数時間後、Facebookマーケットに600ドル(約9万4200円)で出品されているのを見つけた。
出品ページにあった写真には、膝の上に置かれたApple Watchの箱が写っており、監視カメラに映った男と同じカーキ色のハーフパンツをはいていたという。出品者のFacebookプロフィールを確認すると、FedExで荷物処理の仕事をしていると書かれていた。
後日、再び出品ページを確認すると、売却済みのマークが付いていたそうで、カイルさんは「本当に売れたのか、買い手が付かなかったから売却済みマークを付けたのか、本当のところは分かりません」と話している。
カイルさんはAT&Tにも今回の件を連絡すると、端末識別番号「IMEI」を用いて使用不可の措置がとられた。また、新しいApple Watchを購入できるように対応してくれたそうで、カイルさんは「新しいものを買えるみたいなので、今度は店舗で直接買いますよ」とコメントした。
コロンバス警察は事件について捜査中としているが、カイルさんのもとには未だに警察からの連絡はないという。カイルさんは「もしFedExの誰かが犯人なら、見つかることを祈ります。幸いにも、私は新しいものを注文できますが、懸命に働いて購入しようとしていた人たちから盗まれてしまうのは気の毒です」と、事件の早期解決を求めている。
このニュースを見た人々からは、「これは計画的な犯行だな」「許しがたい。この国は働いている人よりも、犯罪者の方が多いんじゃないか?」「もし手渡ししていたら、暴力沙汰になっていたかも」「しっかり罰を与えないと、こうした犯罪はなくならないよ」「不便だけど、近くの郵便局に届けてもらうのが安全だよ」といった声があがっている。
画像は『New York Post 「Masked porch pirate snatches package as stunned FedEx driver looks on seconds after delivery」(TikTok/lucidpeachy)、「Amazon driver busted after stealing dog from family’s yard」(Parker County Sheriff’s Office)』『7NEWS.com.au 「HelloFresh driver busted by Queensland couple in ‘brazen’ home delivery act」(Credit: Supplied to 7NEWS)』『Manchester Evening News 「Moment idiot crook in Man Utd shirt robbed a shop - but forgot to put his balaclava on」(Image: Crown Prosecution Service)』より
(TechinsightJapan編集部 iruy)