ドイツに住む2歳男児が、幼いながらも画家としてのセンスを持ち、注目を集めている。Instagramに作品を公開すると、世界中から購入希望の問い合わせが殺到し、すでに19点の作品が買い取られている。ほとんどの作品は7000ドル(約110万円)で販売されたが、中には1万ドル(約157万円)で購入したファンも現れており、男児は“小さなピカソ”と呼ばれているという。米ニュースメディア『New York Post』などが伝えた。
わずか2歳で才能を開花させたのは、独バイエルン州に住むローレン・シュワルツ君(Laurent Schwarz)だ。昨年11月、ローレン君は家族旅行でイタリアの南チロルを訪れ、宿泊したホテルにあった子ども用お絵かき部屋で絵を描き始めた。ところが、しばらく経って別の場所へ行こうと促しても、ローレン君は夢中で絵を描き続けていた。
この様子を見た母親リサ・シュワルツさん(Lisa Schwarz、32)と父親フィリップ・シュワルツさん(Philipp Schwarz)は、旅行から戻るとローレン君専用の小さなアトリエを用意した。するとローレン君は、キャンバスに色とりどりの絵を描き始め、リサさんとフィリップさんはその出来栄えに驚きを隠せなかった。
息子の予想外の才能を目にしたリサさんは、Instagramに専用アカウントを立ち上げ、ローレン君の作品を公開した。3.9万人以上のフォロワーを持つそのアカウントには、「なんて素晴らしいアートなの」「この子は天才だよ」「この子が絵を描く様子は、何時間でも見ていられる」「才能に恵まれた子だ」など、2歳のローレン君が描いた絵に驚嘆するコメントが相次いだ。
ローレン君が絵を描く様子を捉えた動画は瞬く間に拡散され、世界中から「ローレン君の絵を買いたい」という問い合わせが殺到したという。人気の作品には、現在3000件もの問い合わせがあり、リサさんは「絵を手に入れるために、2度、3度、4度と問い合わせする人もいますよ」とその人気ぶりを話す。
これらの問い合わせに対応するため、リサさんとフィリップさんはウェブサイト「laurents.art」を作成し、そこでローレン君の絵を販売することにした。ローレン君はこの半年間で21点の作品を描き、このうち19点が買い取られた。ほとんどの作品は7000ドル(約110万円)で販売されたが、ある作品は1万ドル(約157万円)で買い取られたという。
リサさんは、「ローレンの作品は抽象的ですが、目に見えるものを作品に組み込んでいることが特徴です。ローレンの好きな動物であるゾウをはじめ、恐竜や馬など、動物がはっきりと分かります。ローレンにとって、明るくカラフルであることはとても重要なことです。茶色やその他の退屈な色は興味を持たないようで、混ぜる色について明確な考えを持っていますよ」とローレン君の作品の人気の秘密を明かした。
購入者の中には、イギリスやバハマに住む人もいたと言い、現在はニューヨークのギャラリーから展示のオファーが届いている。まだ手元にある2点の作品にも高額な落札価格がついており、このうちの1点でローレン君が初めて描いた「The Fingers」というタイトルの作品は、思い入れが深いために手放す決断はできていないという。
ローレン君の制作ペースについて、リサさんは「まだ2歳ですから、絵を描くのはローレンの気分次第です。一日に2回描くこともあれば、2週間まったく筆を手にとらない時もありますし、3~4週間もアトリエに足を踏み入れないこともあります」と説明しており、決して急かすようなことはしていないという。また、「もしローレンが絵を描きたくなくなったら、それで終わりです。Instagramアカウントも削除するつもりです」と語っている。
ローレン君の制作風景を撮影した動画では、思いつきで描いているように見えるが、ローレン君は自分の作品をしっかりと認識しているそうだ。先月にはミュンヘンで開催されたアートフェアにローレン君の作品が展示されたそうで、ローレン君は自分の作品を見つけると「ローレンが描いたの!」と言って駆け寄ったという。
なお作品の売上は、ローレン君が18歳になるまで引き出すことのできない口座に入れられているそうだ。
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画像は『Laurent Schwarz Instagram「My first big art fair was a complete success, thank you very much @artmuc.kunstmesse」「What do you think of my blue horse?」』『The Mirror 「Man hailed as ‘new Picasso’ discovered incredible talent after traumatic crash」(Image: Derby Telegraph)』『drawingsbytrent TikTok「Reply to @melissabolos」』『CNN 「8-year-old prodigy Ashwath Kaushik makes history after beating chess grandmaster」(Carleton Lim/Singapore Chess Federation)』より
(TechinsightJapan編集部 iruy)
わずか2歳で才能を開花させたのは、独バイエルン州に住むローレン・シュワルツ君(Laurent Schwarz)だ。昨年11月、ローレン君は家族旅行でイタリアの南チロルを訪れ、宿泊したホテルにあった子ども用お絵かき部屋で絵を描き始めた。ところが、しばらく経って別の場所へ行こうと促しても、ローレン君は夢中で絵を描き続けていた。
この様子を見た母親リサ・シュワルツさん(Lisa Schwarz、32)と父親フィリップ・シュワルツさん(Philipp Schwarz)は、旅行から戻るとローレン君専用の小さなアトリエを用意した。するとローレン君は、キャンバスに色とりどりの絵を描き始め、リサさんとフィリップさんはその出来栄えに驚きを隠せなかった。
息子の予想外の才能を目にしたリサさんは、Instagramに専用アカウントを立ち上げ、ローレン君の作品を公開した。3.9万人以上のフォロワーを持つそのアカウントには、「なんて素晴らしいアートなの」「この子は天才だよ」「この子が絵を描く様子は、何時間でも見ていられる」「才能に恵まれた子だ」など、2歳のローレン君が描いた絵に驚嘆するコメントが相次いだ。
ローレン君が絵を描く様子を捉えた動画は瞬く間に拡散され、世界中から「ローレン君の絵を買いたい」という問い合わせが殺到したという。人気の作品には、現在3000件もの問い合わせがあり、リサさんは「絵を手に入れるために、2度、3度、4度と問い合わせする人もいますよ」とその人気ぶりを話す。
これらの問い合わせに対応するため、リサさんとフィリップさんはウェブサイト「laurents.art」を作成し、そこでローレン君の絵を販売することにした。ローレン君はこの半年間で21点の作品を描き、このうち19点が買い取られた。ほとんどの作品は7000ドル(約110万円)で販売されたが、ある作品は1万ドル(約157万円)で買い取られたという。
リサさんは、「ローレンの作品は抽象的ですが、目に見えるものを作品に組み込んでいることが特徴です。ローレンの好きな動物であるゾウをはじめ、恐竜や馬など、動物がはっきりと分かります。ローレンにとって、明るくカラフルであることはとても重要なことです。茶色やその他の退屈な色は興味を持たないようで、混ぜる色について明確な考えを持っていますよ」とローレン君の作品の人気の秘密を明かした。
購入者の中には、イギリスやバハマに住む人もいたと言い、現在はニューヨークのギャラリーから展示のオファーが届いている。まだ手元にある2点の作品にも高額な落札価格がついており、このうちの1点でローレン君が初めて描いた「The Fingers」というタイトルの作品は、思い入れが深いために手放す決断はできていないという。
ローレン君の制作ペースについて、リサさんは「まだ2歳ですから、絵を描くのはローレンの気分次第です。一日に2回描くこともあれば、2週間まったく筆を手にとらない時もありますし、3~4週間もアトリエに足を踏み入れないこともあります」と説明しており、決して急かすようなことはしていないという。また、「もしローレンが絵を描きたくなくなったら、それで終わりです。Instagramアカウントも削除するつもりです」と語っている。
ローレン君の制作風景を撮影した動画では、思いつきで描いているように見えるが、ローレン君は自分の作品をしっかりと認識しているそうだ。先月にはミュンヘンで開催されたアートフェアにローレン君の作品が展示されたそうで、ローレン君は自分の作品を見つけると「ローレンが描いたの!」と言って駆け寄ったという。
なお作品の売上は、ローレン君が18歳になるまで引き出すことのできない口座に入れられているそうだ。
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画像は『Laurent Schwarz Instagram「My first big art fair was a complete success, thank you very much @artmuc.kunstmesse」「What do you think of my blue horse?」』『The Mirror 「Man hailed as ‘new Picasso’ discovered incredible talent after traumatic crash」(Image: Derby Telegraph)』『drawingsbytrent TikTok「Reply to @melissabolos」』『CNN 「8-year-old prodigy Ashwath Kaushik makes history after beating chess grandmaster」(Carleton Lim/Singapore Chess Federation)』より
(TechinsightJapan編集部 iruy)