メキシコのタマウリパス州レイノサで今年4月、火災が発生し2歳から11歳のきょうだい4人が死亡した。母親がピザを買いに外出している間の悲劇で、4人は抱き合った状態で発見されたという。英ニュースメディア『The Mirror』などが今月になって伝え、拡散している。
火災が発生したのは4月12日のことで、ヴィクトリアちゃん(Victoria、2)、ホスエ君(Josué、4)、ヤミレちゃん(Yamilet、8)、ジョシラ・サンティアゴちゃん(Josira Santiago、11)の4人が死亡した。
火災発生当時、母サライ・サンティアゴ・ガルシア(Sarai Santiago García)は夕食のピザを取りに行く途中で、トラック運転手の父エリセオ・トレス・サルセさん(Eliseo Torres Salce)は市外で仕事中だった。
火災の原因は漏電とみられており、近所の住民が敷地内で煙が上がるのを目撃。悲鳴が聞こえたことから緊急通報し、大型のハンマーなどを使って窓や壁をたたき壊した。そして子供たちを外に担ぎ出したものの、すでに意識はなく、数分後に救急隊が駆けつけたが4人の蘇生は叶わなかった。
検死の結果、死因は煙の吸引による窒息死と判明しており、英ニュースメディア『NeedToKnow.co.uk』によると、燃えて倒れた家具が行く手を塞ぎ、子供たちは家の外に出ることができなかったという。また一部報道では「サライが部屋に鍵をかけていたため、子供たちは逃げることができなかった」と伝えており、火災のことを聞きつけたサライはピザを購入せずに自宅に戻ったものの、4人はすでに亡くなっていたそうだ。
長女ジョシラちゃんはダウン症を患っており、3人を抱きしめながら倒れていたそうで、メキシコのニュースメディア『El Piñero, Periodismo y Debate』によると、当局は現場の消火活動が終わった後、サライに過失があったとして逮捕、勾留したという。
そしてSNSでニュースが広まると、未成年4人を残して家を空けたサライを非難するコメントが殺到した。
これに対し、年上の2人の子供たちの義父で、年下2人の実父であるエリセオさんは、4人の早すぎる死を嘆きSNSでこのように訴えた。
「火災発生の30分前には妻や子供たちと電話で話したばかりだった。あの日は車のエアコンが壊れていて、子供たちは家にいることを望んでいた。どうかリスペクトと思いやり持って接して欲しい。」
そしてサライも「みんなが私の人生を非難し、言いたいことを言っている。子供たちは私の人生の全てだった。私は子供たちが何の不自由も感じないようにと働き、生き、苦しんだこともあった。でも、あの子たちはもういない。こんな苦しみは、誰にも味わって欲しくない」と胸のうちを明かし、悲しみを露わにした。
なお当局がこの件について現在も捜査を継続中なのか、またはサライが不起訴処分になったのかは明らかにされていないが、このニュースには次のようなコメントが寄せられた。
「問題は火災警報器がなかったこと。そして家具が入り口を塞いでしまったこと。メキシコでは火災警報器はあまり一般的ではないかもしれないけれど、家具については親の責任だと思う。」
「ほんの少しなら大丈夫だろうと出かけたのだろうが、4人の命は戻ってこない。」
「なんて悲しい事故なのだろう。」
「心が張り裂けそうな悲劇。両親の苦しみは計り切れない。一生のトラウマになるだろう。」
「子供たちはどんなにつらかったことだろう。安らかに。」
ちなみに南アフリカの首都プレトリア郊外でも昨年、母親らが近くのバーに飲みに出かけている間、当時1歳から8歳(7歳の報道も)だった子供5人が火災で亡くなっていた。ドアにはチェーンが巻かれ、鍵がかけられていたという。
画像は『The Mirror 「Four kids die ‘hugging each other’ in horror house fire while mum collects pizza」(Image: Jam Press)』『Metro 「Children ‘die holding each other’ after mums leave them home alone to go for drinks」(Picture: EWN)』『New York Post 「Ohio mom sentenced for death of 4-year-old diabetic daughter who was mostly fed baby formula mixed with Mountain Dew」(E.C. Nurre Funeral Home)』『7NEWS Australia 「Mum charged with murder after allegedly leaving 16-month-old daughter alone for 10 days to go on holiday」(Credit: Facebook)』より
(TechinsightJapan編集部 A.C.)
火災が発生したのは4月12日のことで、ヴィクトリアちゃん(Victoria、2)、ホスエ君(Josué、4)、ヤミレちゃん(Yamilet、8)、ジョシラ・サンティアゴちゃん(Josira Santiago、11)の4人が死亡した。
火災発生当時、母サライ・サンティアゴ・ガルシア(Sarai Santiago García)は夕食のピザを取りに行く途中で、トラック運転手の父エリセオ・トレス・サルセさん(Eliseo Torres Salce)は市外で仕事中だった。
火災の原因は漏電とみられており、近所の住民が敷地内で煙が上がるのを目撃。悲鳴が聞こえたことから緊急通報し、大型のハンマーなどを使って窓や壁をたたき壊した。そして子供たちを外に担ぎ出したものの、すでに意識はなく、数分後に救急隊が駆けつけたが4人の蘇生は叶わなかった。
検死の結果、死因は煙の吸引による窒息死と判明しており、英ニュースメディア『NeedToKnow.co.uk』によると、燃えて倒れた家具が行く手を塞ぎ、子供たちは家の外に出ることができなかったという。また一部報道では「サライが部屋に鍵をかけていたため、子供たちは逃げることができなかった」と伝えており、火災のことを聞きつけたサライはピザを購入せずに自宅に戻ったものの、4人はすでに亡くなっていたそうだ。
長女ジョシラちゃんはダウン症を患っており、3人を抱きしめながら倒れていたそうで、メキシコのニュースメディア『El Piñero, Periodismo y Debate』によると、当局は現場の消火活動が終わった後、サライに過失があったとして逮捕、勾留したという。
そしてSNSでニュースが広まると、未成年4人を残して家を空けたサライを非難するコメントが殺到した。
これに対し、年上の2人の子供たちの義父で、年下2人の実父であるエリセオさんは、4人の早すぎる死を嘆きSNSでこのように訴えた。
「火災発生の30分前には妻や子供たちと電話で話したばかりだった。あの日は車のエアコンが壊れていて、子供たちは家にいることを望んでいた。どうかリスペクトと思いやり持って接して欲しい。」
そしてサライも「みんなが私の人生を非難し、言いたいことを言っている。子供たちは私の人生の全てだった。私は子供たちが何の不自由も感じないようにと働き、生き、苦しんだこともあった。でも、あの子たちはもういない。こんな苦しみは、誰にも味わって欲しくない」と胸のうちを明かし、悲しみを露わにした。
なお当局がこの件について現在も捜査を継続中なのか、またはサライが不起訴処分になったのかは明らかにされていないが、このニュースには次のようなコメントが寄せられた。
「問題は火災警報器がなかったこと。そして家具が入り口を塞いでしまったこと。メキシコでは火災警報器はあまり一般的ではないかもしれないけれど、家具については親の責任だと思う。」
「ほんの少しなら大丈夫だろうと出かけたのだろうが、4人の命は戻ってこない。」
「なんて悲しい事故なのだろう。」
「心が張り裂けそうな悲劇。両親の苦しみは計り切れない。一生のトラウマになるだろう。」
「子供たちはどんなにつらかったことだろう。安らかに。」
ちなみに南アフリカの首都プレトリア郊外でも昨年、母親らが近くのバーに飲みに出かけている間、当時1歳から8歳(7歳の報道も)だった子供5人が火災で亡くなっていた。ドアにはチェーンが巻かれ、鍵がかけられていたという。
画像は『The Mirror 「Four kids die ‘hugging each other’ in horror house fire while mum collects pizza」(Image: Jam Press)』『Metro 「Children ‘die holding each other’ after mums leave them home alone to go for drinks」(Picture: EWN)』『New York Post 「Ohio mom sentenced for death of 4-year-old diabetic daughter who was mostly fed baby formula mixed with Mountain Dew」(E.C. Nurre Funeral Home)』『7NEWS Australia 「Mum charged with murder after allegedly leaving 16-month-old daughter alone for 10 days to go on holiday」(Credit: Facebook)』より
(TechinsightJapan編集部 A.C.)