英国で「Armed Forces Day(軍隊記念日)」を迎えたことに敬意を表し、チャールズ国王の新たなポートレートが公開された。ウィンザー城で撮影された写真は、国王が陸軍元帥の礼服で正装した姿を捉えたものだ。同日にはカミラ王妃の動画も公開され、軍隊を構成するすべての人々に感謝のメッセージを伝えた。
バッキンガム宮殿の公式SNSが29日(以下、現地時間)、「Armed Forces Day」を記念してチャールズ国王の最新ポートレートを公開した。
「Armed Forces Day」とは、現職の軍人とその家族、退役軍人、士官候補生まで軍隊を構成する人々への敬意を表す日だ。英国では毎年6月の最終土曜日に制定されており、今年は29日だった。
宮殿が公開した写真は、昨年11月にウィンザー城の大回廊で写真家ヒューゴ・バーナード氏が撮影したものだ。
チャールズ国王は、エリザベス女王が存命中に英陸軍の最高位である陸軍元帥(Field Marshal)へと昇格した。国王は君主として全軍隊の儀礼的なトップであり、最高司令官と呼ばれている。
今回の新たなポートレートは、国王が陸軍元帥の礼服を着用し、アームチェアに座る様子を捉えたものだ。フロックコートの胸には数個のメダルをつけてサッシュを斜めがけし、片手には剣を持っている。手前にある丸いテーブルには、陸軍元帥の制帽と警棒、白い手袋が置かれている。国王はカメラの方を見つめ、落ち着いた表情で微笑みを見せている。
投稿には、「軍隊の日を記念して、国王陛下の新しいポートレートが公開されました。国王陛下は軍隊の最高司令官です」と記された。
国王の最新ポートレートを見た人々は、SNSで「これまでで最高のポートレートだ。国王が繊細で知的な目をしているのが分かる」「素晴らしい! クラシックなスタイルで気に入ったわ」「とても素敵な写真。ポートレートの構図と色が良いわね」などと称賛した。
なお同日、宮殿の公式SNSはカミラ王妃の動画も公開し、「Armed Forces Day」を記念するメッセージを伝えた。
英国軍放送サービス「British Forces Broadcasting Service (BFBS)」がプロデュースした動画は、クラレンス・ハウスにあるモーニングルームで撮影されたものだ。
映像が始まると、ブルーのドレスを着た王妃がテーブルの前に座り、「国内であれ海外であれ、私達は軍隊に所属する男女の奉仕を祝い、我が国を守るために尽力してくれている皆さんに感謝します」と述べた。
そして、今月6日に仏ノルマンディー地方で行われた「D-デイ」の80周年記念式典に国王と出席したことを振り返った。
「私達は、西ヨーロッパの解放をもたらした連合国の陸海空軍の驚くべき勇敢さを改めて思い起こしました。その恩義を永遠に忘れることはないでしょう。」
この後に王妃は、「D-デイ」で活躍した軍人達の精神が、現在の軍隊にも引き継がれていることをこのように称えた。
「あれから80年、あらゆる困難や危険に直面しながら任務を遂行するという同じ精神と資質が、我が軍全体に今もなお色濃く残っていることを私は知っています。」
「そうすることで、あなた方はこの島々を守るだけでなく、海を越えた自由も守っているのです。あなた方の決意と絶え間ない努力、そしてお互いと英国に対する無私の忠誠は、私達の感謝の気持ちと同様に不朽のものです。」
続いて王妃は、第二次世界大戦時に英海外派遣軍としてフランスで従軍した父ブルース・シャンド少佐に言及するとともに、軍人の家族への感謝を述べた。
「陸軍将校の誇り高き娘として、私は軍隊生活があなたの愛する人達に与える影響の一端を知っています。あなた方も英雄です。」
そして最後に、「戦争の時も平和の時も、我が国の軍隊は我が国を支え、強化しています。インスピレーションの源であり、安心と誇りであるあなた方に敬意を表します」と伝えた。
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画像は『The Royal Family Instagram「Trooping the Colour is an occasion which reinforces the links between the Armed Forces and the Royal Family.」「A new portrait of The King has been released to mark Armed Forces Day.」「At the British Normandy Memorial in Ver-sur-Mer,」』より
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)
バッキンガム宮殿の公式SNSが29日(以下、現地時間)、「Armed Forces Day」を記念してチャールズ国王の最新ポートレートを公開した。
「Armed Forces Day」とは、現職の軍人とその家族、退役軍人、士官候補生まで軍隊を構成する人々への敬意を表す日だ。英国では毎年6月の最終土曜日に制定されており、今年は29日だった。
宮殿が公開した写真は、昨年11月にウィンザー城の大回廊で写真家ヒューゴ・バーナード氏が撮影したものだ。
チャールズ国王は、エリザベス女王が存命中に英陸軍の最高位である陸軍元帥(Field Marshal)へと昇格した。国王は君主として全軍隊の儀礼的なトップであり、最高司令官と呼ばれている。
今回の新たなポートレートは、国王が陸軍元帥の礼服を着用し、アームチェアに座る様子を捉えたものだ。フロックコートの胸には数個のメダルをつけてサッシュを斜めがけし、片手には剣を持っている。手前にある丸いテーブルには、陸軍元帥の制帽と警棒、白い手袋が置かれている。国王はカメラの方を見つめ、落ち着いた表情で微笑みを見せている。
投稿には、「軍隊の日を記念して、国王陛下の新しいポートレートが公開されました。国王陛下は軍隊の最高司令官です」と記された。
国王の最新ポートレートを見た人々は、SNSで「これまでで最高のポートレートだ。国王が繊細で知的な目をしているのが分かる」「素晴らしい! クラシックなスタイルで気に入ったわ」「とても素敵な写真。ポートレートの構図と色が良いわね」などと称賛した。
なお同日、宮殿の公式SNSはカミラ王妃の動画も公開し、「Armed Forces Day」を記念するメッセージを伝えた。
英国軍放送サービス「British Forces Broadcasting Service (BFBS)」がプロデュースした動画は、クラレンス・ハウスにあるモーニングルームで撮影されたものだ。
映像が始まると、ブルーのドレスを着た王妃がテーブルの前に座り、「国内であれ海外であれ、私達は軍隊に所属する男女の奉仕を祝い、我が国を守るために尽力してくれている皆さんに感謝します」と述べた。
そして、今月6日に仏ノルマンディー地方で行われた「D-デイ」の80周年記念式典に国王と出席したことを振り返った。
「私達は、西ヨーロッパの解放をもたらした連合国の陸海空軍の驚くべき勇敢さを改めて思い起こしました。その恩義を永遠に忘れることはないでしょう。」
この後に王妃は、「D-デイ」で活躍した軍人達の精神が、現在の軍隊にも引き継がれていることをこのように称えた。
「あれから80年、あらゆる困難や危険に直面しながら任務を遂行するという同じ精神と資質が、我が軍全体に今もなお色濃く残っていることを私は知っています。」
「そうすることで、あなた方はこの島々を守るだけでなく、海を越えた自由も守っているのです。あなた方の決意と絶え間ない努力、そしてお互いと英国に対する無私の忠誠は、私達の感謝の気持ちと同様に不朽のものです。」
続いて王妃は、第二次世界大戦時に英海外派遣軍としてフランスで従軍した父ブルース・シャンド少佐に言及するとともに、軍人の家族への感謝を述べた。
「陸軍将校の誇り高き娘として、私は軍隊生活があなたの愛する人達に与える影響の一端を知っています。あなた方も英雄です。」
そして最後に、「戦争の時も平和の時も、我が国の軍隊は我が国を支え、強化しています。インスピレーションの源であり、安心と誇りであるあなた方に敬意を表します」と伝えた。
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画像は『The Royal Family Instagram「Trooping the Colour is an occasion which reinforces the links between the Armed Forces and the Royal Family.」「A new portrait of The King has been released to mark Armed Forces Day.」「At the British Normandy Memorial in Ver-sur-Mer,」』より
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)